アボカドを食べると太るのか?
アボカドは脂質を多く含んでおり比較的カロリーが高いことから、「アボカドを食べると太る」と言われることがあります。
メキシコ産アボカド生産者・輸出梱包業者協会によると、メキシコ産のアボカドには可食部100gあたり一価不飽和脂肪酸10.85g、多価不飽和脂肪酸2.15gが含まれ、エネルギーは187kcalです。少し小さめのアボカドの場合、一般的に1個170g(可食部は約119g)程度なので、1個あたり約223kcalとなります。
厚生労働省の健康情報サイトによると、不飽和脂肪酸とは脂肪を構成する要素である脂肪酸のうち、植物や魚の脂に多く含まれるものを指します。一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分けられ、一価不飽和脂肪酸にはオリーブオイルに多く含まれるオレイン酸が代表的です。多価不飽和脂肪酸はさらにn-3系とn-6系に分けられます。
カリフォルニアアボカド委員会は、アボカドをバターなどの高カロリー食材に置き換えて使用することで、レシピ全体のカロリーを減らすことができると述べています。
果たして、「アボカドを食べると太る」という話に科学的根拠はあるのでしょうか。「太る」にはさまざま定義がありますが、ここでは体重に注目します。
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