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寿命が縮む!寝てオートファジー爆上げ!日本が世界をリードするオートファジーの最新研究

老いなき時代を生きる為のオートファジーとは

オートファジーとは細胞のリサイクルシステムを指します。人間の37兆個の1つ1つの細胞の中のものを壊して新しいものを作るという日常的に毎日起こっている仕組みです。今回は細胞生物学者の大阪大学の吉森先生にお話を伺い記事にしています。

吉森先生の研究室にはたくさんのアヒル達が!その数数100個✨

細胞っていくつあるの?健康って?病気って?

生き物によって違いますが、人間は37兆個の細胞からできています。
すごいたくさんの数の細胞が集まって1人の体を形成しているんですね。
その1つ1つの細胞は生きていまして、生命の基本単位なのです。
そして
健康とは=1つ1つの細胞が健康である
病気とは=どこかの細胞が病気になっている 
ということが言えるのです。
細胞の中にはいろいろなものが存在し、まるで人間界の社会のような構図が1つ1つの細胞に存在するのです。

オートファジーの誕生


吉森先生の退任記念祝賀会で大隈先生と レア写真撮らせていただき感激です!

オートファジーの研究では日本人の研究でノーベル賞を受賞された大隈教授が有名です。発見までの研究の概略は以下の通りです。
細胞の社会ではタンパク質が働いています。タンパク質は栄養でもありますが、何万種類も存在し、それぞれ役割があります。人間界で言うと、人に当たり職業を持っているような状態で存在します。大隈先生はオートファジーとして働くタンパク質の設計図である遺伝子を発見されたのです。それがブレイクスルーになって急速に研究が進展し、オートファジーがないと、細胞の恒常性=一定の正常な健康状態を保つことができないということがわかったのです。その結果2016年に大隈先生がノーベル賞を受賞されることになりました。その後オートファジーの研究は日本がリードしていきます。大隈先生と一緒に研究をされていた大阪大学の吉森先生を筆頭に、その研究は世界を牽引しているのです。

オートファジーの新発見!寝てる間にオートファジーが上がる

どんな生き物にもサーカディアンリズムというものがあります。日周期と言われたりもします。体内時計があって、時間を測っています。人間の場合は24時間周期で働いています。人の場合、夜になると寝て、昼になると起きるというリズムですが、ネズミだと、夜に活動して昼間寝ているなど動物によって刻むリズムは違っています。
最新の研究では、サーカディアンリズムがオートファジーを制御しているということがわかりました。オートファジーの活動も1日の中で上がったり下がったりするのですが、特に寝てる間にオートファジーが上がることがわかってきました。

サーカディアンリズムが健康を保つ仕組み

夜寝て、昼活動するというサーカディアンリズムが乱れると、健康に問題が起ってきます。オートファジーもその影響を受けることがわかったので、夜しっかり寝ないと、活性がちゃんとできないということになります。とある論文では、オートファジーが夜に正常にできないと、寿命が縮んでしまうという結果が発表されています。人にもよりますが1日7〜8時間程度の睡眠がいいとされています。オートファジーは常に体の細胞の中で起こっていることですが、増減の波があるので安定した睡眠を確保するのは健康維持にとって非常に重要なことになるんですね。

睡眠×オートファジーの共同研究

睡眠の研究では現在世界の研究の第一人者の筑波大学の柳沢先生(ブレイクスルー賞受賞)が有名です。ノーベル賞受賞候補者と言われています。
現在、大阪大学の吉森先生との共同研究も進んでいるようです。新しい発表も気になることろです。
そもそも人間は寝ないと死ぬと言われているのですが、その明確なこたえはは現在研究中ですが、睡眠はオートファジーに関係し、オートファジーも睡眠にも関係している可能性があるとされ、研究を深めていかれるそうです。

寝なくちゃだめだ!ということは明確

他に適正な運動でオートファジー効果は上げられることがわかっており、食事をするとオートファジーが抑制されることがわかっているので、あまり間食はおすすめしないとと、寝る時にオートファジーが上がるので、寝る直前に何か食べるのも控えた方が良いかもしれません。

サーチュイン(長寿遺伝子)×オートファジーの共同研究

老化の研究で注目されている、長寿遺伝子の研究については世界的に進んでいます。サーチュインがオートファジーを制御していることは現在でもわかっている事です。ワシントン大学の今井先生はサーチューンを発見され、サーチュイんを活性するNMN成分を発見され、現在研究されています。こちらもまた吉森先生と一緒に老化の仕組みにについて関連した研究を共同でされていらっしゃいます。こちらも新しい発表を待ちたいを思います。(NMNについてはまた別の記事でご紹介しますが、現在サプリメントでは人実験で1日400mgまでは安全とされていますが、点滴などで体内に取り込むのは筋萎縮などの副作用が報告されていることもあり、おすすめできる状況ではありません。どうぞお気をつけください。)

最先端の共同研究

近い将来バラバラと思われていたそれぞれの研究が教授たちの共同研究の繋がりで老化の原因を突き止められる未来がやってくる予感です。

食べ過ぎず、脂肪分過多にならず、適度な運動と良質な睡眠をとり、また日頃から幸せだなと思って生きていく環境があるといいですね。

今回の記事はいかがでしたでしょうか。
健康に生きていくヒントになれば幸いです。

それではまた!

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