2番底探る展開か、米景気先行き懸念で米金利更に低下、ドル安円高へ
2番底を探りに行くか?9/4日経平均1638円安
前日9/3(火)の米国株市場が軒並み下落、特にNVIDIAが9%を超える下落となったことを嫌気し、東京株式市場でも値がさの半導体関連株を中心に売りが広がる展開。日経平均のリバウンド局面は終了です。この後、2番底を探りに行く展開となるでしょうか。
ただ、NVIDIA始め、米国株式市場今夜9/4(木)は小幅に反発しており続落基調とはなっていません。そもそも昨晩なぜ米国株式市場が幅広く下落したのかもハッキリしないんですよね。ISMやPMIなどの指標が悪く景気後退懸念が台頭した?というなら今夜もさらに売られるはずです。今夜発表されたJOLTSが予想を下回る悪い数字でした。
(NOTEを書き終えてチェックしたらSOX以外の米株指数は小幅安に転じていました、やはり弱いですね)
・7月JOLT求人件数:767.3万件(予想:810万件、6月:818.4万件)
求人件数は21年1月以来の低水準となりました。
これを受けて米金利は急低下。これにつれて全面ドル安となっています。
ドルインデックスだけが下落。円は再上昇の機運にあります。ドルインデックス(DXY)は下落トレンドの中のリバウンド終了でしょうか。ボリンジャーバンドの中心線20SMAで綺麗に反転してしまいました。
今夜の金利低下、特に短期金利低下はJOLTSの悪化を受けて9月0.5%利下げを見込む向きも出てきたようです。
ただ、年内3回のFOMCで計1%程度の利下げ織り込みはJOLTS発表前からですし、9月11月12月のいずれかのFOMCで0.5%の利下げをすると見られていましたので、サプライズではありません。これまで11月会合での0.5%がコンセンサスでしたが、9月会合の可能性がやや上昇したということですね。
9月0.5%の利下げ織り込みは現在30%程度ですが、今週6日(金)の雇用統計で予想より悪い数字が出れば、この織り込みがさらに上昇しドル短期金利がさらに下落し、ドル円相場もさらに下落する可能性があります。
足元では、この金利低下を好感して米株が小反発しているものと見られますが、しかし上値は重いようです。今夜の反発は自律反発の範囲内かと思われます。
米金利の低下が続くうちはドル円の上値は重いか
今夜のJOLTS発表後、日米金利差縮小(低下)につれてドル円が下落、綺麗にドル金利に相関している様がみてとれます。
日足チャートも8/5のブラックマンデーの安値をテストしそうな展開です。
8/5のショック以降、日経平均は猛烈にリバウンドし31000円台から9/2(月)には一時39000円台を示現。ドル円の上値が重く円高気味にも関わらず、です。常にドル円と日本株が相関しているわけではありませんが、米株が軟調となってきたことやNVIDIA主導で半導体関連セクターの先行き不安が台頭してきたことで、改めて為替水準が意識され2番底を試すような動きとなるリスクが出てきたような気がします。
今日はドル円を145.83円で売り参戦。
豪ドル円を97.81円で売り参戦。
0.6740ドルの豪ドル/ドルショートは、ドル安加速によって豪ドルなど他通貨が反発してしまったこともあり、コストで撤退を強いられました。今夜も原油が一段安ですし、株式市場が軟調ですので再度売り直そうかと思ったのですが、ドル安基調に回帰していることを思うと、ドルストレート通貨はあまり妙味がないかもしれません。
この原油下落は気になりますが、OPECプラスは10月からの減産枠縮小=増産をせず、減産を延長する模様。確かにここで増産すると原油がさらに下落してしまいますね。
しかし、この報道でも原油が反発しません。増産延期、ということは現状と変わらないということであり、買い材料ではないのですので当然か。中国だけでなく米国の景気後退リスクが高まってきたことが原油下落の背景にあるのだとしたら、先行指標としてみるならかなり危険な兆候ではあります。
NOTE
カナダの政策金利が豪州を下回りました。
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