心ときめくこと

旅の新幹線の中でこの文章を書いている。これから島へ向かう。久しぶりの島への訪問だ。心躍ることはいろいろあるけど、旅はとりわけ心ときめく気がする。
今回は一人旅だ。たいていの時間を一人で過ごす私にとって、一人旅は自分と向き合う時間の延長のようで、少し違う。違う所に行くと、体全体が喜んでいる気がするし、心が少し柔らかくなる気がする。

繰り返される日常では、自分の感じ方もお決まりになり、自分に飽きがくる。そうそう、自分との倦怠期にはまってしまう感じだ。自分との倦怠期を破るために非日常の旅の力を借りて、いつもと違う自分を見つけたいのかもしれない。
 
特に島はいい。島は不便だ。すべてが都会のように思い通りにいかないし、すべてが指先のタッチで解決できる世界じゃない。24時間営業じゃない。必要なものはすぐに買えないからできるだけ準備する。でも、島はネット上でも聖域ですべてわからないから、とりあえず行ってみる大胆さと、困ったら人に頼る勇気を呼び起こさないといけない。
 
旅先に出かけて出会いたいのは、美しい景色や人だけでなく、私がまだ知らない自分なんだ。
さて、どんな旅になるだろう。いってきます。