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あなたは正しい

あなたの言葉のとおりに
できたらいいな。

あなたの言葉のような人柄に
なれたらいいな。

あなたが「よいね」と認めるような
発言がすっとできたらいいな。


何度、そんな思いをしたことか。
何度、そうはいかない自分に失望したか。
何度、なぜそうでなくてはならないのかと、聞きたくなったか。

聞くことができない、その人に。
わたしの行く道を塞ごうとしているように感じた、その人に。


彼女と、直接のかかわりは、ない。

けれど、道筋に
点々と続くマーカーの行き先に
大きな影響力を持つ、「その人」

その温かい人柄は、知っている。
癒しの声も、知っている。

愛と思いやりに溢れた感性も、
誰もが可愛がらずにいられない「存在そのもの」のチカラも。

その声が、
わたしの道標を消そうとしている。

そんな風に感じてしまった。
それ自体が、屈辱的でもあった。

それは、確かに
わたしが過去に撒いた種のせい。

だから、誰も悪くない。
悪いのは、昔の自分。

過去の種が
いつのまにか蔓を伸ばし
思いがけない方向から
自分自身を絡め取った。
それだけのこと。

そう
笑っちゃうほど
カンタンなこと。

笑っちゃうしかないほど
あなたは
正しい。


きっと
あの人には
あの人達には
想像もできないのだろう。

あなたの言うような言動が
どうひっくり返ったって
できない人間が存在すると。

あなた方の思う「愛のある言動」は
全ての者ができるわけはないってことを。

努力とは関係なく。


誰もが認める愛の人は
時に
無邪気に
路傍の草を踏みにじり

だからこそ
雑草はより
強靭に
触れる者の肌を切り裂くような
鋭利な葉をつける。

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