作品が人との出会いを生み、言葉を交わすことで見知らぬ人が親しみを覚える相手になる幸せ
数か月ぶりにBASEのネットショップを更新した翌日、さっそく更新した作品・南天根付のご購入があった。履歴を見ると、今年の春に柚子根付をご購入してくださったリピーターさん。
嬉しいなぁ、リピートして下さるってことは前作をお気に召して頂けたという事だもんね、とウキウキしながら発送済のご連絡メールを打った。 少し迷ったが事務的な内容だけでなく、今年元日の地震のこと、被災地のかたとこの玉をお持ちくださるかたに福がたくさん訪れますようにと、祈りを込めて製作していることなどを書き添えた。
すると夜にBASEから「お問合せの受信」連絡があり、確認すると飛び切り嬉しいメッセージが!
「林様の作品は、富山市ガラス美術館ミュージアムショップにて初めて出会いました、それは、意匠、色合い、私の好みにあったものであり、とても気に入り、購入させていただきました。
その後、林様の工房のホームページを知り、購入をさせていただきました。」
私が書き添えたメッセージを「貴重かつ嬉しく」思いお返事をくださったとのこと。作品がお客さまとの出会いを作り、言葉を交わすことで見知らぬ人が親しみを覚える相手になる。なんと幸せなことだろう!
ガラス美術館ミュージアムショップでは、こんな出会いを頂いたこともあった。
美術やガラスの技法を専門機関で学んだ経験もなく、ただ作りたいものを作っている私の作品は、今の時代に合っているわけでもないし万人受けするタイプでも無いという認識はある。それだけに私の作品に何か特別なものを感じて下さるかたは「同好の士」といえる存在であるし、ご購入頂くことはそれだけで生きて作っていく価値があるのだよと応援してもらっているような、本当に嬉しい事だ。ましてそれを動画や文章にして頂いたことはまさに「有難い」と感謝・感激である。
南天玉はnoteでこんなに美しい文を綴って頂いたこともあり、人とのつながりを生んでくれる大切な作品である。
さてさて、年始には頑張ろうと思ったネットショップの更新はままならず、今年も残すところ1か月。
展示会やイベントのラッシュは終えたものの、まだ常設店への納品作品の製作に追われてしまっているが、常設店さまも、お客さまとの出会いを生んで下さるありがたい大切な場所だ。出来る範囲で頑張りながら、出来る範囲を広げる努力を続けよう。
ガラス工芸作家 林 裕子
〒930-0151
富山県富山市古沢237-3 富山ガラス個人工房4号棟A
蜻蛉玉丙午/KOGURE Glass Works
◇ウェブサイト
https://www.kogureglass.com/
◇Instagram
https://www.instagram.com/hayashikogure/