vol5 劣等感を感じるあなたへ
ずっとずっと、自分は他人とは違うという劣等感に苛まれていた。早く何とかしなければ。早く、みんなと同じにならなくては。自分は、他人よりも劣っている。
そんなことないって頭でわかっていても、いくら言い聞かせてみても、一向に落ち着かない。焦燥感に支配された心の隙間に、時折、他人様からかけてもらう、
しっかりしてるね、とか
仕事ができるね、とか
優秀だね、とか
自分を肯定してくれる言葉に、いつしか心が支配されるようになり、他人からの称賛の言葉を渇望するようになっていた。
もっと自信を持ちなよ、と言われるから、自信がないのがいけないんだ、と、また、称賛されてもらえるように、がんばってしまう。
でも、でも、いつも、虚しい。
心の渇望が、いつまでたっても拭えない。
自信をもつ、って、何だ。
そもそも、自信て、もとうと思ってもてるものなんだっけ。なんかもう、希望をもつことも、生きることも、どうでもよくなってきた。
そんな、とりとめのない思考を繰り返すなか、ある声が聞こえてきた。
わたしのことは置いてきぼり?
いつになったら、わたしの存在に気づいてくれるの?
そう、わたしの本心だった。
いつだって、わたしの本心は、わたしの最大で最良の、1番の味方でいてくれたのに、その存在に気づかぬふりをしていた。だから、他人との比較で、苦しかったんだ。
ごめん、ごめん、ごめん。。
たくさんたくさん、がまんさせて。
ごめん、ずっと無視して。
わたしの本心は、わたしの直感や感情を使って、わたしが本当に望むものとそうでないものを、ちゃんと、知らせていてくれていた。
その声は、静かで、ちゃんと耳を傾けていないと普段の生活に紛れてしまう。
その声に従うことは、最初は恐かった。過去の事例や、エビデンスばかりを信じてきた自分にとって、自分の本心と向き合う、そのこと自体が、自分が崩れていってしまいそうで、恐かった。
でも大丈夫。絶対大丈夫。わたしの本心は、わたしを光の方向へ、望む場所へ、必ず導いてくれる。
そして、あなたの本心も、あなたを光の方向へ、必ず導いてくれる。必ず。
だから、進もう。
本当の望む場所へ。
この経験や想いが、必要な方に届きますように。
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