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『映画妖怪シェアハウス -白馬の王子様じゃないん怪-』感想

テレビシリーズが好きだったので見に行くことに。が、実はSeason2は見れてないんですよね。
最近ほぼほぼテレビを見なくなり、そのために何曜日の何時からスタートなのかまったく気づいていなかったので。
でもきっと映画版だったら大丈夫! テレビを見ずに映画を観に来る人もいるからわかりやすい作りにしているはずだし。
と根拠のない自信で胸をいっぱいにして行ってきました。

結論としては、Season2は見てなくてもなんとなくわかるけど、Season1は知っていた方がいいかもしれない。見てなかったとしても、Wikipediaレベルでもいいから登場人物(妖怪)くらいは予習はしておいた方がいいかも。

私の目当ては、伊和(お岩さん)を演じる松本まりかちゃんと酒呑童子を演じる毎熊克哉さん。
岩と小芝風花ちゃん演じる澪がキャッキャしてるのが好きなんですよね。めちゃくちゃ可愛い。
松本まりかちゃんがもともと好きなんですが、妖怪シェアハウスでは、彼女のねっとりとした演技も可愛い演技もいろいろ見られてとても好きです。
そして酒呑童子の毎熊さん。このドラマを観るまで毎熊さんのことは存じ上げなかったんですが、酒呑童子のかっこいいところも情けないところもとても好き。
きゃーっ!て黄色い声をあげるような感じの好きと言うよりは、いいなぁーってずっと見続けていられるようなそんな感じ。

ドラマに引き続き相変わらず運も男運も悪い澪は、ついに会社をクビになりそうに。クビ回避するためには、ロンドンから日本にやってきた天才数学者・AITOにインタビューする権利をゲットし、無事にインタビューを成功させなければならない。
AITO側から示された条件は、AITOの論文をすべて読み理解していること。
澪は必死に論文を読んで理解しようとするが、文系ということもありなかなか頭に入らない。
そんななか、いま流行しているというAIと恋をするアプリを澪もDLする羽目になり……。

あらすじが全くあらすじじゃないな。ネタバレせずに書くのってなかなか難しい。

AITO役を演じた望月歩さんのことはまったく存じ上げなかったのですが、なんかすごかった。
AITOの浮世離れした部分を表すためでしょうが、講義をしていた壇上からまったく足元を見ずに前に歩き出しガクンと落ちるというシーンがあるんですが、本当に足元を見ていなくてめちゃくちゃ怖かった。私は階段から落ちたことがあるので観ていてぞわぞわしていました。

妖怪シェアハウスはドラマのときから遊び心があって、出てくる妖怪たちの造形や背景や現在どんな暮らしをしているか、なんてところも面白いのですが、映画では他の作品のパロディぽいところもありました。
一番インパクトがあったのは『ミッドサマー』。
私はホラーは苦手なので観ていないのですが、評判になっていただけあってあちこちでモチーフだけは見かけてたんですよね。だからあのシーンは笑っちゃいつつも怖かったなぁ。
出てくる人たち、周囲の人たちに白い服の人が多いなと思っていたんですが、こういうことか!と。

あと、私は基本ネタバレは書かないつもりなんだけど、これだけは。
私が見に行ったときにはおそらくは学齢前のお子様もいっしょの家族連れもいらしたんですが、映画の途中で何度か怖がって泣いてたのはちょっとかわいそうだった。
家で見てると明るい部屋だしお母さんもお父さんもすぐそばにいるし途中で止められるから気にならないかもですが、映画館だと真っ暗だし途中で止められないし、怖くなったときどうしようもないですよね。
この作品、伊和がマジお岩さんのシーンがあるのでそりゃあお子様は怖いと思うんですよ。日本の怪談の怖いところをがっつり網羅してたので、知ってる私もちょっと目を逸らしそうになりました。
もしこれからお子様と一緒に見に行こうという方がいらしたら、ちょっと気をつけてあげてほしいな。

話は前後しますが、この作品で一番好きなのはシェアハウスの住人たちの食事のシーン。
メニューはたいていすこし懐かしい感じの和食で、みんなで揃っていっしんにごはんを食べるシーンがなんか好きなんですよね。生きてるなぁって感じがする。
あとは座敷童子の池谷のぶえさんのメタル歌うシーンも好きでした。
大倉孝二さんのぬらりひょんは相変わらず飄々としていてこれまた好き。

『妖怪シェアハウス』はまたドラマか映画をやってほしいです。
ただ、好きな人はとても好きだろうけど、あんまり万人に受けるタイプの作品ではないんだよなぁ。

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