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テーブルホッピング入門

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テーブルホッピングってどんな仕事? どんなマジックを演じたら良いの? アクシデントが起きた時の対応は? テーブルホッピングのポイントを分かり易く解説 ・そもそもどんな現場の仕…
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目次

1章:はじめに・作者挨拶:塚原ゆうき ・本書について:廣木涼 ・テーブルホッピングとは ・テーブルホッピングを行うメリット ・収入について 2章:ルーティン構成の考え方 ・オススメマジックの特徴 ・オープニングとエンディングに適したマジック 3章:現場で愛用されるマジック・インビジブルデック ・アンビシャスカード ・トライアンフ ・スポンジボール ・リンキングリング ・コインアンダーザウォッチ ・クレイジーマンズハンドカフス ・メタルベンディング ・ビルチェンジ 4章:

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はじめに

作者挨拶:塚原ゆうき はじめまして。  このnoteをご覧いただき、誠にありがとうございます。  マジシャン塚原ゆうきです。  私、塚原ゆうきは、8歳の頃からマジックを始め、高校卒業と同時にプロデビューを果たしました。  これまで、新宿や銀座のマジックBARを拠点とし、ショッピングモール、お祭り、小学校、結婚式、企業イベントなどなどでパフォーマンスをさせて頂きました。昨年、私のマジックをお楽しみくださったお客様は、述べ3万人以上。その中には、オリンピック金メダル選手やジャニ

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ルーティン構成の考え方

 テーブルホッピングではどのようなマジックを演じると良いのか気になる方も多いだろう。素晴らしいマジックはいくらでも存在するが、その中から、テーブルホッピング向きの演目を選定していく必要がある。  また、単純にマジックを羅列するだけではなく、そのマジックの特性を考えながら順序を組んでルーティンを作ることも重要なことである。  ここから、本章と次章の2章を使って、テーブルホッピング用のルーティン構成について役立つ知識を紹介していく。  まず本章では、テーブルホッピング向きのマジ

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現場で愛用されるマジック

 ルーティン構成の方法は前の章ですでに述べた。  この章では、私たちや他のマジシャンが実際にテーブルホッピングに取り入れている演目を紹介していく。  前章で紹介したオススメマジックの特徴を多く満たす演目ばかりである。  最初はここに記載したルーティンをまるまる演じるだけでも十分効果は得られるし、それで良いと思う。私もそうやって現場経験を積んできた。  そうして経験を積みながら、次の段階としては、独自の考えのもと、独自のルーティンを構成できるようになることが望ましい。  是非

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実践編

声の掛け方 テーブルホッピングの現場では、マジックショーとは異なり、多くの場合でマジシャンが観客に認識されていない状況からのスタートとなる。  したがって、マジックよりも前に、アイスブレイクよりも前に、まずはマジシャンの存在を認識してもらわなければならない。  ギャラ制の現場では、司会者などに紹介してもらえる場合もあるし、スタッフがエスコートしてくれる場合もあるが、チップ制の現場では、マジシャンが飲食客に声を掛けてアプローチすることがほとんどである。  「急に変な人が来た!

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現場術

 この章では、マジックを演じるにあたっての注意点や、よくあるアクシデントの対応など、現場で役立つであろう情報を共有する。  顧客満足度やチップ額を上げるため、営業案件を取るため、クレームをもらうことを減らすために役立ててもらえれば幸いである。 演じる際の注意点 テーブルホッピングの現場では、ただマジックを演じる事だけに集中すれば良いわけではない。言葉遣いや振る舞いなどのマジックの見せ方に対する配慮、観客に対する配慮、スタッフや店舗に対する配慮など、マジシャンは沢山の事に注意

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心を掴む会話術

 テーブルホッピングの現場にてマジックを演じていると、観客と様々な会話をすることになる。  この会話によって、マジックが楽しくも不快にもなるが、ホッピングの現場では特にその要素が大きいと言える。 「急にやって来て、アナタはいったい誰だ!?」 という状況からでもマジックを演じるためにも、 「見ず知らずの人にチップなんて出せるか!」 と言われないためにも、 「ちょっと冗談を言っただけなのに、なんて面白くない真面目な返事!」 と興醒めされないためにも、 「今度、うちの会社の忘年会で

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新店舗の獲得法

 これまでの章の内容で、テーブルホッピングのやり方に関しては、だいたい理解していただけたことと思うが、とはいえ、もし演じる場所がまだない場合は、まずは仕事場探しが先決である。  契約店舗を持たずにテーブルホッピングは始められない。  すでにいくつかの店舗で演じているマジシャンも、新規店舗を開拓できれば、より仕事場が増え、より出張が増え、よりチップ額が増えることになる。  そのための新規店舗の契約獲得の方法について、この章では説明する。 獲得店舗の経験談 私は、これまで居酒

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チップについて

 「チップ」とは、レストランやホテルなどで、規定料金とは別に、サービスを受けた「心づけ」として相手に渡す現金のことである。  大好きなマジックを演じて、観客に喜んでもらって承認欲求を満たした上に、 「楽しかったよ。ありがとう」 と、チップまで頂けるというのは、なんと魅力的なことだろうか。  しかし、我が国日本では、チップについての文化が根付いているとは言えない。  この本を読んでいるあなたも、誰かにチップを払った経験は少ないはずだ。まして、チップのやり取りでトラブルが起こる可

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塚原と廣木のルーティン

 これまで、様々なポイントを紹介してきたが、では、実際に私たちはどのようなマジックを演じているのか。  この章では、私塚原ゆうきと、監修の廣木涼氏の実際のルーティンと、そのルーティンを組んだ理由などの考え方を解説する。  また、私たちがポケットの中にどのようなものを常備しているかの情報も併せて記載する。  マジシャンのルーティンは、ラーメンのレシピのようなものであり、基本的に門外不出である。  私たちは、自分のルーティンをここで公開するべきかどうか、散々議論を尽くした。いわ

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終わりに

終わりに:塚原ゆうき 今回、監修の廣木さんからお話をいただき、このテキストを書き始めましたが、正直最初は、不安な気持ちで筆を進めていました。満足いく文章になるだろうか、お金をいただけるほどの内容や情報量になるだろうか、買ってくださる方はいるのだろうか、と。  しかし、廣木さんのアドバイスも貰いながら、3ヶ月間の時間を費やして、ついに完成させることができました。  最初に言われた、 「本とかテキストを書くなら100時間以上はかかることを想定しておいてください」 という言葉。

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