2018年 Album Of The Year ジャンル別 Part.4
2018年 Album Of The Year - Long List ver. -
HIPHOP/RAP/R&B/SOUL編、JAZZ編、ROCK & POS (バンド編)、OHTERS編、Electronic Music編と、自分勝手なジャンル分けで年間ベストを発表してきましたが、このエントリーで最後となります。
最後は、ROCK & POPS (ソロ・ミュージシャン編)です。バンド編と分けた理由は、2018年は雑多で多様な背景が作品に投影されたソロ・ミュージシャンたちが溢れかえっていたからです。ここに入りきらなかったアルバムが多過ぎるので、レコードやCDを購入し、来年以降も折りあるごとに思い出しては聴いて忘れないようにしたいです。
2018年のソロ・ミュージシャンは、シンガーソングライターを例にとっても非常にメロディ・ラインの美しい曲が多かったです。特にコーラスの組み方の工夫で、ヴァース~ブリッジ~コーラスの典型的なポップスを新鮮に聴かせるミュージシャンに惹かれました。ソロ・ミュージシャンに面白いコーラスの構成が多かったのは、プリズマイザーやオートチューン等のボーカルエフェクトの影響が一段落して、ボーカルに対して新しい取り組みをし始めた結果なのかもしれません。来年以降は、クラシカルな曲調のミュージシャンたちが、ボーカルのデジタル処理をどう料理していくのかにも、注目して聴いていきたいです。
※前のポスト同様、Bandcampにあるものはアルバムの中からのオススメの一曲を、Spotifyにあるものはアルバムそのままのリンクを置いておきます。
【ROCK & POPS (ソロ・ミュージシャン編)】
25. Padma Newsome : The Vanity of trees
24. Swamp Dogg : Love, Loss and Auto-Tune
23. David Crosby : Here If You Listen
22. Tasha : Alone at Last
21. Ryley Walker : Deafman Glance
20. Nicholas Krgovich : Ouch
19. Gwenifer Raymond : You Never Were Much Of A Dancer
18. David Garland : Verdancy
17. Wu-Lu : N.A.I.S.
16. pizzagirl : season 2
15. Tomberlin : At Weddings
14. Richard Swift : The Hex
13. Lonnie Holley : MITH
12. Angelique Kidjo : Remain in Light
11. Tony Molina : Kill The Lights
10. Hubert Lenoir : Darlene
9. Twin Shadow : Caer
8. Shakey Graves : Can't Wake Up
7. Richard Reed Parry : Quiet River of Dust Vol 1
6. Cosmo Sheldrake : The Much Much How How and I
5. Toby Driver : They Are the Shield
4. Kevin Krauter : Toss Up
3. Michael Rault : It's a New Day Tonight
2. David Byrne : American Utopia
1. Jeremy Dutcher : Wolastoqiyik Lintuwakonawa
2018年の年間ベスト公開は、これで最後となります。
個人的に2018年に観た印象的なライヴを振り返ってみると、香港で観たデヴィッド・バーンのステージングには、コンセプトを含めて感銘を受けました。ステージ上でのデヴィッド・バーンの立ち振る舞いやバンドの編成。トーキング・ヘッズ時代からソロ時代までの、バーン自身へのオマージュをコレオグラフィに組み込んだ、バンド全員でのダンス。照明と舞台装飾を駆使したバンド・メンバー全員のフォーメーション。海外主要フェスでの配信されたライヴ動画を事前に見てはいましたが、目の前で繰り広げられたパフォーマンスは、カメラが捉えきれずに理解が及ばなかった部分を補填するどころではなく、想像以上に批評性を内包したライヴ演奏だったのです。新作「American Utopia」の世界観は、ライヴのパフォーマンス込みで完成する作品だったのかと感嘆しました。
長々とご拝読していただき、まことにありがとうございました。また来年もお付き合い頂けたら幸いです。
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