見出し画像

中小企業診断士2次試験参考書籍9選とツール3選

こんにちは。
1次試験の参考書籍などは紹介したので、2次試験の参考書籍と使ったツールを紹介したいと思います。
2次試験の難しいところは解答が公開されていないと言うところです。ここをどうクリアするのか?と言うことです。

1回目の2次試験は1次試験後に勉強を開始したので、8月の1次合格から2次試験までの期間が2ヶ月半しかなく、スタートが遅かったので個人的には感覚がつかめないまま試験になってしまいました。

その後、1年余、2次の勉強をよくわからないまま試行錯誤して、2次試験の本質がわかった気がしたのは2回目の2次試験の1ヶ月前くらいでした。

それまでに使った参考書や試験で使ったツールをまとめました。

参考になったなと思ったらハートボタンとシェアをよろしくお願い致します。

参考書2選

具体抽象具体のプロセスと抽象化ブロックシートが有益です。

具体抽象具体の再現答案を作る際にも使えますし、解答を80分で書く前の下書き作成においても解答プロセスの短縮を行えると思いますので身につけておくことをお勧めします。YouTubeで具体抽象具体のやり方などは補完出来ます。独学で通信とほぼ同じ授業が受けれているとも言えます。

抽象化ブロックシートは隙間時間に見直すことで、2次試験で必要な知識の概要を覚えることができます。詳しくわからないなぁと言うときは、1次のテキストや出題委員の先生の著書を読みましょう。

問題解答の書き方の型や設問解釈集中トレーニングについて書かれています。

因果で解答を書く、結論理由効果などの解答テンプレートは身につけておくことで解答の記述時間短縮に繋がります。

鉄則1にある「聞かれていること」に答えるは私はわかっているつもりで1年目は全く理解できていませんでした。聞かれていることの解釈がまさにTBCの具体から抽象のプロセスなのですが、練習量がTBCの2次速習テキストでは足りないと言った方は、こちらの書籍の付録の「1次知識の100字トレーニング」で設問解釈トレーニングを行うと良いでしょう。

事例4

税理士や会計士など仕事で使っているから問題ないよと言う人以外は事例IVはひたすら解きまくって身体に身につけておくことをお勧めします。毎日1問は解くようにしたいです。仕事で使ってても電卓で全部計算すると言うことはないのではないでしょうか?
全知識は重要論点の過去問から絞って問題を記述してあります。まずは1周やって、不得意なものから順に2周目と行っていくと良いと思います。

全知識は過去問ですが、30日完成は同じような構造ですが、簡単な問題に改題してくれていたりします。事例IVが不得意な人はこちらも併用することがお勧めです。

財務会計は一次では科目合格出来ませんでしたが、この2冊で自信をつけて得意科目にしました。

事例IVで受かることはないが、落ちることはあると思っています。80分3科目やったあとの最後の科目です。思っている以上に疲れた状態で計算を行わないと行けない上に、事例IVだけは数値計算なので解答がわかると言う特徴もあり、プレッシャーも大きいです。事例IVをしっかりする事で、事例I〜IIIに集中できる環境を整えるべきです。

過去問

過去問解答は各社でバラバラです。出来るだけ多くの過去問解答を集めて、解答を並べて分析することを推奨します。
設問から使うべき理論のピックアップ、与件文から事例企業の状況を分析し、ピックアップした理論に当てはめ、書くべき事項をまとめる、と言う作業を各社やっていますが、人によって切り取り方はバラバラです。どれが1番納得感があるか?なぜそれが正しいと言えるのか?を人に説明できるようになれば合格は間違いないでしょう。
そのトレーニングをするには各社の解答を少しでも多く集めるしかありません。

TACやLEC、MMC、AAS、TBC、EBAなどは検索すれば模範解答を見つけることができます。解説となると書籍を購入するかそれぞれの予備校に通う必要があります。

書籍として令和2年度の過去問解説を入手できるのは2021年1月時点では、受験予備校最大手のTACの過去問題集のみです。合わせて5年分の解答が入手できます。

事例I〜IIIまでですが、まとめシートの事例解答例も書籍として入手できます。詳細な解説などもYouTubeに上げられていますので、YouTubeを見れば無料で手に入りますが、文字で見る方が振り返りやすいので、その場合に使えます。

TBCは平成30年度までしか出ていません。3年分まとめて出版されるので、おそらく令和元年〜令和3年度までまとめて過去問題集が出るのではないかと考えられます。

ふぞろい

通称例年6月頃に前年度の答案分析のふろぞいが出版されます。残念ながら平成30年、平成29年度版にあたるふぞろい12とふぞろい11は絶版になっており中古か図書館で探すしかありません。それより前の答案解答例はふぞろい10年データブックで入手することができます。

ふぞろいだけは他の過去問集と使い方が少し違います。
自分の過去問を採点するのに参考にすることが出来ます。いろいろな切り口のキーワードがわかるので自己採点の指標として使えます。
ただし、ふぞろいは受験生の再現答案を集めて、キーワードを抜き出し、記述者数や受験生の合格か不合格のABC評価から重み付けして、キーワードの得点を決めているものです。多くの人が誤っているキーワードも紛れている可能性があることに留意してください。数が多くてもBやC評価のキーワードは的を射ていない可能性があります。

ふぞろいは、試験当日の心構えや点数付きの再現答案、事例解答分析の寸劇などの記載もありますが、10年データブックにはこれらのデータはありません。過去問の自己採点の指標にはなります。古い過去問は出題傾向も変わっていてあまり役には立たないと思われるかもしれませんが、令和元年のように突然昔の試験と同じように最大の要因と答えよや在り方について問われるなど、数年前ぶりの聞き方をする設問が出てきたりします。過去問の設問分析を行っていると焦らないという側面はありますので、余裕があるならみておくのも良いでしょう。

電卓

事例IVでは電卓が必須です。事例I〜IIIでもまれに計算を求められることがあるので、事例Iから机の上には電卓は準備しておきたいです。

シャープ派とカシオ派に分かれるそうですが、私はカシオを選びました。

カシオの方が定数計算の打ち込みの効率が良いという意見がありますが、どちらでも良さそうなので、タッチフィーリングで選べばよいかと思います。音が鳴るものは試験中に間違って鳴ると退席させられる危険もあるので避けた方が無難かとは思います。

電卓を使うチップスとしては、メモリ機能をフル活用することはさることながら、定数計算機能もフル活用する必要があります。

効率性計算を行う場合、有形固定資産が土地・建物などにわけられていたり、棚卸資産が複数の項目にわけられており、有形固定資産や棚卸資産資産を求めてから売上で割るということをしないと行けない場合があります。メモリ機能を使えば良いのですが、効率性を求めるときは、分子が売上高で共通なため、メモリには売上高を入れておきたいです。カシオの場合、メモリ機能を使わずとも分母を計算したあと÷÷と押し、メモリから売上高を呼び出し=を押せば効率性指標を求めることができます。

実は持っているのはJS-20DBという機種なのですが、ACの下に0があって、0を押そうとして誤ってACを押してしまうと悲劇が練習中何度かあり、0を押すときは緊張してしまいます。このDS-20DBなら、0は数字の配列の中に収まっていますので、うち間違える確率は低いです。また仮に押し間違えても、0の横はCなので計算過程が全部消えるということはないです。

経営分析で使える小数点の四捨五入の機能もありますし、ルートもあるので、仮に標準偏差を出題されても落ち着いて分散を求めてルートを押せば一発で標準偏差も求められる優れものです。

シャープだとこちらの機種が同機能で良いかと思います。カシオのおすすめは3キーロールオーバーに対して、こちらは2キーロールオーバーなので、お安めです。

早打ちを極めたいという場合にはロールオーバーが多い方が有利なので、高いものの方が気持ちもあがるのでカシオにしました。

ちなみに、この高い方が良さそうというのは名声価格による値付けに思いっきりハマっている証拠ですね〜。ある程度高機能な製品になってくるとその差が値段差ほどの機能差ではないのですが、高価な方が高性能や高機能であると認知してしまうという現象を利用した値付けです。なんでも安くすればいいというわけではないということがわかります。おそらく1次には出ますが、2次には出ませんが、実務ではとてもよく使う余談でした。

ペン

まとめシートでは、設問ごとにマーカーの色を変えて、設問解答に関連しそうなワードにマーカーを引いていく手法が紹介されています。

大体設問は5つくらいなので5色以上用意したいところです。このマーカーは穴が空いているので線を引きながら文章が見えるので、線を引く箇所を間違えないという利点があります。

シャープペンシル派もいると思いますが、私はえんぴつ派です。

神頼みの五角形えんぴつを使っていました。最後は神頼みです。そういうのを信じるタイプなので、全てやりきるということで合格祈願も行きました。

こちらのえんぴつはそのときにもらったもの…ではないのですが、東日本大震災で被災した南三陸で作られたものです。間伐材などを用いられています。街の復興のために雇用創出という使命を持った会社の製品です。

地方で頑張る中小企業を消費で応援するのも中小企業診断士への第一歩?ということで紹介させていただきました。

まとめ

私が2次試験勉強の1年半の間に使った参考書と電卓、ペンについて書きました。これと出題委員の著者の本を読んで勉強したことで、2回目の2次試験で合格することができました。

今となっては1回目で落ちていてよかったと思っています。1回目では試験の本質は理解できていなかったと思います。2回やって1年半2次試験だけに向き合ったからこそわかったものがありました。

過去問を解けばわかってきますが、意外に2次試験で問われる論点は限られており、それをちゃんと本番80分で引き出せるかどうかです。

これを読んだ人が2次試験合格に近づければ幸いです。

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,334件

記事のシェアお願いします!サポートいただければ書籍購入代金やビジネス分析の軍資金にします。