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課題解決における意思と行動の関係性

今日は省内の予算コンテストのフィードバック、先週日曜はハッカソン の審査員を行わせていただく機会があった。改めて思うのは抽象的な言葉やコンセプトよりも、よりリアルに自分がそれを達成したいと思っているか、その結果として課題の核心に迫れているかということが重要だということだ。

自分の思いが強いほど、その課題を達成しようとより必死に考え、結果としてより解像度の高い解にたどり着く。そこにたどり着くための行動が起きてくる。行動まで至らない場合は、意思がついてきていないのだと思う。

だから、自発的に行動が起こせるかどうかというのが、その課題を本当に解決しようと思っているかどうかの指標になる気がする。さらにその行動がどこまで振り切れているかで、その課題が解決できるかも決まってくる。

短期で見た場合には能力の高い人が目先の課題を早く解決するかもしれないが、中長期的な根本的な課題解決には、その課題をひたすら考え続け、行動し続ける意思の力が非常に重要なのではないか。今日も「内発的動機」という言葉が使われていたが、これが強い人は、折れることなく課題に取組み続けられるのだろう。「信念」と言い換えてもいいかもしれない。

では、こうした「内発的動機」は何から生み出されるかといえば、これは現状に対する「違和感」をどれだけ強く自分が問題だと感じられるかによるのだと思う。「違和感」を強く感じ取るには、そのための感受性や、観察眼が必要となる。現在TCLという多摩美のデザイン経営の講座に通っているがその中でも強調されているのは、この「違和感」を捉えることが最初の入り口だということだ。

違和感を課題として捉え直し、それを自分が解決すべきミッションだとどこまで深く思い込めるかが、その人の課題解決に向けた行動を規定する。つまり、強い意思が課題の解像度を高め行動の原動力となることだ。成功している起業家、アーティスト、アスリートなどに共通するのは正にこうした強い意思なのではないか。

当たり前のことを書いているように見えるかもしれない。が、多くの人が課題に取り掛かる際に自分がその問題をどこまで真剣に意思を持って課題と自覚しているかは案外気づいていないのではないか。①自分がどれくらいその課題を解決したいと思っているか、②そのためにどれだけ考えを巡らせているか、③そのためにどれだけ行動を起こしているか、の3点を自分でも客観的に分析してみると、自分がその課題にどれくらい真剣に向き合っているかを知ることができるだろう。

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