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新型コロナ対応支援検索まとめ

新型コロナウィルスの感染拡大は個人の生活だけでなく事業活動にも影響を与え、官民総出の形で支援が展開されている。一方でこれらの情報はネットに散逸していて自分にあったものを探しにくい状況にある。
こういった状況を打開するために同じく支援の検索サイトも立ち上がっている。これらは政府だけでなく、企業、市民団体など様々なステークホルダーによって、様々なユーザーインタフェースで提供されている。ぜひ以下紹介するものを目的に合わせて利用してみてほしい。

中小企業庁「制度ナビ」

中小企業庁ミラサポPlusの一部としてリリース。中小企業庁の事業者支援だけでなく、他省庁の支援も掲載。今後経済対策や自治体支援も掲載される見込み。

マネーフォワード「新型コロナウィルス支援情報まとめ」

こちらは政府・自治体の融資・補助金・税制支援を検索できる。地域別にも検索対象を絞り込め、受付中の支援のみに絞り込めるのも良い。

アスコエ「新型コロナ対策支援ナビ」

行政サービスメニューの標準化などを手がけるアスコエのサービス。こちらは官民両方のサービスについて、事業者向けのみならず個人向けのサービスも掲載。サービスメニューの標準化を手がけているので、利用シーンに応じたソーティングがしやすい。

Code for Japan 「#民間支援情報ナビ」

内閣官房、経産省、総務省が業界団体等を通じて集めた民間企業によるの無償・割引支援データベースに基づいて検索サービスを構築。こちらも個人・企業両方に対応。

LoveTech Media 「新型コロナウイルス対策でサービス無償化や臨時提供等、特別対応を実施している企業・団体等サービス一覧」

ネットメディアのLoveTech Mediaが独自に集めた企業・団体によるサービス一覧。こちらは検索型ではなくリスト型だが、目的別に整理されており、登録されているサービス件数も多い。

<リンク>
https://lovetech-media.com/lovetechlifelab/2020covid19solution/

そのほか、政府の事業者支援はどんな時にどれが使えるのかわかりにくいということで以下のように図で整理したものもある。

スタートアップリスト「新型コロナウイルス対策融資・保証まとめ最新版」

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経済産業省では以下のように支援対策をパンフレットにして配布しているが、わかりにくいとの声もある。

経済産業省「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」

<パンフレット>
https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/pamphlet.pdf

サービスデザインとして、ポスターやパンフレットのような形態を取るのか、検索サイトを取るのかは対象のユーザーに合わせて判断することになる。網羅的に対策を知りたい場合には上記のような図や、パンフレットも有効かもしれない。一方で特定のサービスがすでに念頭にある場合には検索サービスの方が有効だろう。さらに、既に利用を検討している人に対してはより詳細な申請方法がわかるサイトへの誘導が必要になる。よってこれらはどれが悪いということではなく、ユーザーの認識のそれぞれのステージにあったプレゼンテーションのあり方が求められるということだろう。

ここから言えるのは行政においても政策マーケティングの考え方が非常に重要であり、その表現のあり方が政策効果を変えるということだ。政策を作ることだけでなく、それをいかにデリバーするのかに行政はもっと心を割かなければいけない。


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