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教え子の応援に行って思ったこと


自分が教えていた高校の予選があったため、先週久しぶりに高校野球の試合を見にいきました。コロナ禍という厳しい環境の中でも必死にプレーする選手の姿に僕自身もまだまだ仕事も野球も頑張れると鼓舞されました。

また無事勝利を収めることができ、何より嬉しくなりました。対戦相手の学校も非常に粘り強く、スコア以上に実力の差は紙一重だったと思います。

試合展開からしてもどちらが勝ってもおかしくない試合展開でした。そこで今回は、僕自身がこの試合を観戦して思ったことについて書いていきたいと思います。

1 本当に大事なのはミスが起きた後

野球というのは、大人だからミスしない、子供だからミスをするというスポーツではなく、どんな人でもミスをするときはします。プロ野球選手でも少年野球でも全くミスをしない選手はいないのです。

そのため高校野球でも当然ミスを1度もせずに全国制覇するチームは史上ないでしょう。では勝てるチームとそうでないチームの差は何か、
それはミスが起きた後にそのミスを周りがカバーできるかどうかの違いだと思っています。

これは僕自身もドミニカで経験したことと重なりますが、自分がミスをしても味方が打って逆転して勝った試合もありましたし、その逆のパターンもありました。簡単に言えば、ミスしても取り返せばいいんです。それは自分でなくてもチームのメンバーがそういう意識を高く持てるかどうかだと思います。

エラーして点が入ってもその次に点を取ればいいと思います。反対にミスが続いてしまうと勝利は遠のいてしまいます。1つのミスから崩れていくチームも少なくありません。しかし同時に、ミスをカバーすることもいうほど簡単ではありません。ではどうすればいいのか?

2 ミスのカバーで大切なのは意識よりも技術

先ほど意識を持つことが大切と書きましたが、これは間違いではありません。しかし技術が伴わなければカバーできるものもできなくなってしまいます。

ここで想像してもらいたいのですが、自分がエラーして点が入ってしまった次の回に得点圏にランナーを進めチャンスを作りました。バッターが高校生とメジャーリーガーの2パターンがいてどちらが点をとってくれそうですか?

おそらくほとんどの人がメジャーリーガーだと答えると思います。それはなぜか、技術があるからです。つまり技術力は攻撃力ですが、時に自分たちのミスをカバーする守備力的な役割をはたします。今回のゲームを見て、より日頃の練習から技術アップを図る重要性を身に染みて感じました。

3 隙を作らない

試合の勝敗を分けたのは、本当に一つのプレーでした。そこを逃さずに攻めたからこそ実力の差以上のスコアになったと思いました。相手をよく観察することの大切さも非常に大切であり、隙はないのかと探していくことで、自分たちの攻め方を確立することができます。

リーグ戦は特にデータを取られるので弱点が一度わかってしまうと、相手はそこを克服するまでずっとそこを攻めてきます。勝負というのは、厳しいものです。しかしこの弱点も日々の練習で技を磨けば克服することができます。

僕自身も昔は弱点だらけでした。なので当然活躍もできず、試合にも出る機会が少なかったです。それでも必死に練習し、弱点を克服してきました。日々目の前の課題と葛藤しながら前に進んでいくことで気づいた時には全く違った自分になっていたりします。練習は裏切らない、とよく言われますが、本当にその通りだなと思いました。

最後に

高校野球は一発勝負ですが、その分準備できる期間も長いです。プレッシャーもかかりますが、練習からしっかり準備することで本番でのパフォーマンスは間違いなく上がります。


またこれは別の記事でも書きますが、あくまで高校野球は通過点です。僕も高校で野球を終えていたら今の自分はないですし、海外に行くこともなかったし、こうやって野球を誰かに伝えることは到底無理でした。野球は高校野球の先もたくさんのことを教えてくれます。


高校で果たせなかった思いを次のステージでリベンジできるように、また勝ち進んでいるチームは1試合でも長い夏を過ごせるように応援しています。選手の皆さん頑張ってください!

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