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飼い主が知っておくべき犬と猫の口腔事情

このnoteをご覧頂きありがとうございます。topet代表の高山裕紀です。

今日は犬や猫のお口の健康についてまとめました。お口と肛門は1本の管で繋がっていますので、お口の問題を放っておくと全身のトラブルに繋がることもあります。3分ほどで読める内容にまとめておりますので、是非チェックしてみてください。

お口のケアで大切なこと

お口のケアで大切なこと

①歯石になる前にケアすること

3歳以上の犬や猫の実に80%以上がお口のトラブルを抱えていると言われています(※1)。そして代表的なお口のトラブルが歯周病です。歯周病の原因である細菌は、歯に付着して繁殖すると歯垢 (プラーク) となります。

この歯垢を放っておくと、唾液に含まれるミネラル成分が石灰化することで歯石となります。歯石になってしまうと家庭では取り除くことはできないため、動物病院で基本的には全身麻酔をして歯石除去してもらう必要があります。犬や猫は人に比べて歯石になる速度が早いため (※2)、歯石になる前の歯垢の段階でしっかりケアすることが大切です。

②免疫力を強く保つこと

口腔ケアが足りず、歯肉周辺の細菌は繁殖すると、歯肉が腫れたり赤くなったりします。これは、血液や唾液中の免疫細胞が細菌と戦っている状態です。この戦いに勝つためには免疫力を強く保つことが大切です。そのため、免疫力が弱い犬や猫は、より早期に歯周病が進行すると考えられます。

③口腔内の菌バランスを保つこと

犬や猫の口腔内には歯周病の原因となる悪玉菌とそれを押さえる役割の善玉菌が上手くバランスをとっています。体の免疫力にも関係していますが、このバランスを維持するためには日々の口腔ケアや運動、適切な食事が大切です。

余談ですが、人間では歯のトラブルとして虫歯に悩むことが多いですが、犬や猫は虫歯に悩むケースは少ないです。これは、口腔内のpH (水素イオン指数) が影響しており、虫歯菌は酸性の環境を好むため、犬と猫の口腔内pH (弱アルカリ性) では繁殖しにくいためです。

どんな対策が有効か?

どんな対策が有効か?

①歯垢を取る

人間と同様にブラッシングが最も有効な手段です。しかし、特に猫ちゃんはブラッシングがしづらかったり、嫌がるためブラッシングができないことがあるかと思います。その場合は、歯磨きシートや歯磨き用指サックなどを利用して、飼い主さんの指で磨いてあげると良いでしょう。

また、おもちゃで良く噛ませる遊びをしたり、良く噛んで食べられるおやつを与えてあげることで、唾液の分泌を促してあげることも有効です。

②歯に絡みやすいものを避ける

ウェットのフードや柔らかいおやつといった歯に絡みやすいものは、口の中に残り、汚れの原因にもなりますので、ブラッシングが上手くできない子には歯に絡みにくいドライのフードやおやつがおすすめです。

③適度な運動をする

毎日の運動は免疫力を高めるためにとても大切です。ワンちゃんは散歩ができますが、猫ちゃんの場合はそうはいきませんので、飼い主さんが適度に遊んであげることで運動させてあげましょう。

④腸内環境を整える

腸内環境を整えることは免疫力を維持することに繋がります。腸活といえば乳酸菌ですが、乳酸菌は食物繊維やオリゴ糖 (プレバイオティクス) と組み合わせた摂取がおすすめです。フードやおやつを選ぶ際は是非チェックして見てください。

最後に

我が家の愛猫 マー君

私自身、愛猫の歯磨きに苦労してきた経験から、良い口腔ケア商品を作れないか長年悩んできました。そんな中、弊社のカスタマイズサプリのサービスにおいて、多くのお客様から同じ悩みのご相談を受けたため、新商品開発を行ったところ、驚くほど良い商品が完成しました。

この商品は8月5日 (金) 21時より先行販売をCAMPFIREにて開始しますので、是非チェック頂けますと幸いです。

https://camp-fire.jp/projects/view/607110

※1 米国獣医歯科学会 AVDS American Veterinary Dental Society
※2 ミネラル成分はアルカリ性の唾液に多く含まれるため、唾液が弱酸性の人間に比べて、弱アルカリ性の犬や猫は歯石になりやすい。


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