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週末に考える人生戦略の話(4)

心を強くする方法はあるだろうか?

やるべきことがたくさんあるとき、それをすべて実行してしまえる心の強さ。必要なときに、必要な行動ができる心の強さ。また、おこなうべきでないときに、それを控える心の強さ(自制心的な意味の強さ)。

みなさんもよくご存じのように、心の強さや弱さは、環境に大きく左右される。心を強くしてくれる環境もあれば、心を弱くする環境もある。

よく言われるが、疲れ切った1日の終わりに、脂っこい食べ物があったり、甘いものがあれば人は手を伸ばす確率が高まる。

マルチタスクとシングルタスクでは、締切りがある仕事の場合、シングルタスクのほうが精神的に落ち着いて対処できる。忙しい現代で、シングルタスクの人などいないと思うだろうけど、できるかぎりマルチタスクをしなければいけない状況を避けることは可能だ。

私のかつての上司の方の1人は、「オフィスが清潔であるほど、机の上が整理されているほど、業績は高くなる」と固く信じて掃除と整理を習慣にしていた。この方の指摘の効果は、やっぱり正しいと私も思う。

ではオフィスの清潔さと机の整理が、なぜ仕事の成果につながるのか。自分の推測として、「脳が認知するタスクが少ない状態」を保てるからだと考えている。

脳が認知するタスクが少ない=脳が有効に機能しやすい状態ということ。

人の精神が認知しなくとも、脳が自動的に認知していることは多い。人は乱雑な状況を見ると、自分自身で整理整頓の必要性を感じなくとも、「整理しないといけない」と脳は考えている。

脳が認知しているタスクが多い=脳が無意識に忙しいと感じている状況⇒人が精神的に切迫してしまい、心が弱くなっていく、という連鎖

逆に考えると、「脳が認知しているタスクを減らす」⇒人の精神に余裕が生まれ、心が強くなっていく。だから、脳が認知するタスクを減らすと、精神的にタフになれる。

朝起きた時、通勤や通学の準備が前日に終わっているようならどうか。おそらく、朝起きた時に、出社や登校に前向きになれる確率が高い。通勤や通学という行動の前に「脳の抱えるタスク」がほぼない状態を保てるから。

スケジュールを、タスク管理アプリやカレンダーにほぼ記入し、自分でスケジュールを記憶する努力を極力減らすなども、同じ意味で効果的だと思う。

逆に、心が弱まる時は、精神が自覚していない「脳が自覚しているタスク」が多い時だと思う。何をやることで成果が上がるか、何をすることで上達できるかわかっていない状況も、ボディーブローのように人の心を弱くする。

脳が認知しているタスクの多寡は、個人的には心の強さ・弱さにダイレクトにつながっていると感じている。最近は、ストレスの多さと生活環境の(社会全般の)悪化が続いているので、心を少しずつ強くする環境整備を個人的な人生改善のために実行しています。

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鈴木博毅  / あなたを応援する!ビジネス戦略コンサルタント
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