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「ジャン・ケン・ポン」第三話

第三話 『EXZAURUS登場』
ミュージックスタジオ『Ⅿスタ』収録現場
ゲストにジャン・ケン・ポン、道玄坂47、あいみん、LIZA
DA・LAMP等が出演中
MCタムリ「本日のゲスト『EXZAURUS』(エグザウルス)です ジェラシックエナジー大人気だなリーダーどうですか?」
帝羅野坐潤(てらの ざうる)「ありがとうございます、デビュー3年目のターニングポイントになる楽曲だと思います、作詞は社長のモンキー庵胆(もんきーあんきも)、作曲は『あいみんさん』にお願いしました」
あいみん「はい、ホンマにイメージ通り作るの大変でした」
MCタムリ「ジェラシックてどういう意味なの?」
鳥毛良達風(とりけら たっぷ)「恐竜が生息していた時代のジュラ紀とジェラシーの嫉妬を掛け合わせた俗語ですね」
アシスタント「人気アニメ『ジュラシック・ファミリー』の主題歌にもなっていて、お子様にも大人気ですね」
帝羅野 弾(てらの だん)「うっす、恐竜ダンスYouTubeでも凄い
人気っす」
MCタムリ「ははは、そうだね、『ジャン・ケン・ポン』のジャンケンダンスと、良い勝負じゃないの?」
坐潤「いやいや彼らはアイドル、ジャンル違いますから」
横に座っていた『ジャン・ケン・ポン』の石野龍星がムッとした様子で
石野「なに~!」静止する蟹鋏「よせ龍星!」「ぬねの~」と誤魔化す
MCタムリ「あっ、石野、リーダー変わったんだってな」急に無茶ぶりする
本田「タムさん、それNG、シークレットですよ!」
スタジオから笑い声「クス、クス、クス」
MCタムリ「それでは、曲行ってみよう『EXZAURUS』で 
ジェラシックエナジー」
スタジオでスタンバイする『EXZAURUS』13人のメンバー

♪『ジェラシックエナジー』♪ 作詞 モンキー庵胆  作曲 あいみん
1.君にジェラシー 俺はジェラシー 
 ジェラシックエナジー
 最恐すぎる 無敵な君に 勝てない俺は  
 ジェラシックエナジー
 弱肉強食 食物連鎖 自然の摂理
 ジェラシックエナジー
 嫉妬でネットで大炎上
 ティラノサウルス ホラのアクセス
 トリケラトプス 鳥肌マックス
 ジェラシックエナジー
2.君にジェラシー 俺はジェラシー 
 ジェラシックエナジー
 最愛すぎる 素敵な君を 抱けない俺は 
 ジェラシックエナジー
 才色兼備 優勝劣敗 負のスパイラル
 ジェラシックエナジー
 嫉妬でベッドで大号泣
 ステゴサウルス 姉御サクセス
 ヴェロキラプトル ウルトラ太る
 ジェラシックエナジー
歌い終わりポーズを決める『EXZAURUS』13人のメンバー
 
東京都練馬区にあるエンターチャンプ事務所、1階がレッスン場と事務所
2階が社長と愛子の住居、3階が『ジャン・ケン・ポン』の三人の
シェアハウスになっている
その夜、レッスン場で一人でダンスの練習をする石野龍星 
そこに塾帰りのマネージャーの愛子が現れる
愛子「龍星くん、まだ練習していたの?頑張るね」
石野「おっ、愛ちゃん、塾帰りか?勉強頑張るね」
愛子「これでも受験生ですから」「あっ龍星くん、この前はありがとう」
石野「ン?この前って?いつの事?」
愛子「ほら、不乱拳道場で、私がアイーンに刃物を向けた時だよ」
「私を止めるために、わざとアイーンを刺す真似してくれたんだよね?」
石野「あー、あれか、あれマジだったぜ」「愛ちゃんのお父さんを殺した奴だからな」
愛子「えっー、そうなの・・・」顔を顰める
石野「結局、社長を刺すところだったぜ」「ジャン拳法は破門され
リーダーは降ろされるはで散々だったよ」
愛子「そか、ごめんね、私のために・・・」
石野「気にしないで、俺も両親いないから愛ちゃんが凄く可哀そうに思えて気が付いたら刃物を握ってたんだ」
愛子「そうか龍星くん児童養護施設で育ったんだっけ?兄弟もいないの?」
石野「うん、天涯孤独・・・でも、兄貴と慕っていた白井韻虎(しらいいんどら)って人がいた」
「二人で毎日、路上でストリートダンスして楽しかったな」

回想シーン 8年前
韻虎と龍星が路上でダンスを踊っている
韻虎「龍星、ダンス楽しいか?」
龍星「うん、ダンスしてると嫌な事、全部忘れちゃうよ」
韻虎「そうか、俺たち二人で、ダンスで世界取ろうぜ!」
龍星「世界?マジ?取れるかな」
韻虎「おぅー、ダンスは裏切らない」
龍星「うん、兄貴となら頑張れるよ、世界取れそう」
韻虎「よし!コンビ名は韻虎の虎と龍星の龍が舞で
虎舞龍(とらぶりゅう)にしよう」
回想シーン終了

愛子「えっ偶然、お父さんと同じ名前、それでどうなったの?」
龍星「でも突然、兄貴は姿を消した・・・」
レッスン場の扉が開く『バターン』社長が帰宅する
龍蛇「なんだ、龍星、愛子も、まだレッスン場にいたのか?」
愛子「私は、塾帰り、龍星くんがいたから寄っただけ」
龍星「社長お帰りなさい、ダンスの練習してたんだ、もう部屋戻るよ」
龍蛇「そうだな、明日はバラエティーの生放送があるから早く寝なさい」
「剣志郎とカミューはもう寝ているぞ」
龍星「バラエティーか、早く東京ドームでコンサートしたいな」
愛子「そうだね『ジャン・ケン・ポン』のコンサート早く観てみたい」
龍蛇「まあ、そう焦るな、アイドルで世界一を目指すんじゃ、バラエティーも宣伝になるからのう」「明日は、ライバルの『EXZAURUS』も来るぞ」
龍星「あの恐竜野郎達が来るのか!一丁やったるか」
龍蛇「悟空か?喧嘩をしに行くんじゃないぞ」
愛子「土曜日だから私も行ける、楽しみ」
 
翌日『極み・スポーツ真剣勝負』生放送スタジオ
楽屋で『ジャン・ケン・ポン』の三人と愛子が話している
愛子「皆、頑張ってね『EXZAURUS』とガチ対決だって」
石野「恐竜野郎達には負けねーぞ、でっ、何の勝負?」
蟹鋏「おいおい龍星、台本見てねーのか?」石野「台本?何それ」
本田「昨日社長から貰ってないの?」石野「あっー、忘れてた」
愛子「もう、しょうがないな、はいこれ」台本を石野に渡す
石野「アームレスリング3本勝負?なんだ腕相撲か」
蟹鋏「腕相撲なめんなよ、コツがあるんだぜ」
本田「そうそう、手首を曲げた方が有利なんだって、昨日二人でYouTubeで研究したんだよ」
石野「フーン、関係ないね俺様の腕力に勝てる奴はいねーぜ」
愛子「3人選抜で2勝したチームが勝ちだって、頑張ってねー」
ADが『ジャン・ケン・ポン』の楽屋に来る
AD「それでは、『ジャン・ケン・ポン』の皆さんスタンバイお願いします」
スタジオに向かう『ジャン・ケン・ポン』の3人

MC 暇田コージ(ひまだこーじ)「今日のゲストはダンス&ボーカル
グループの『EXZAURUS』と
新人アイドルグループ『ジャン・ケン・ポン』です」
アシスタント、蟻原トオル(ありはらとおる)「対決は『卓上の格闘技』アームレスリング3本勝負、ガチ対決です。選抜3人で2勝した方が
勝ちとなります」
MC 暇田「今回の賞金は、なんと勝者に50万円と楽曲を歌う権利が
与えられます、敗者はその場で退場となります」
アナウンサー「それでは選抜の皆さん前にお願いします」
『ジャン・ケン・ポン』は石野龍星、蟹鋏剣志郎、本田カミュー
『EXZAURUS』は帝羅野坐潤、帝羅野 弾、鳥毛良達風の三人が登場
MC 暇田「リーダーの坐潤君、今の心境をお願いします」
坐潤「はい、歌、ダンス、アームレスリング全てにおいて我々が上だと言うことを証明して見せます」
石野「なに~」蟹鋏「よせ、龍星」石野「ぬねの~」と誤魔化す
アシ 蟻原「リーダーの龍星・・・いや剣志郎君、今の心境を
お願いします」
蟹鋏「はい、先輩達に胸を借りるつもりで頑張ります」
アナウンサー「それでは、先鋒の帝羅野 弾君と本田カミュー君
スタンバイしてください」
弾「うっすー」 本田カミュー「ウイ」
アームレスリングの競技台上前で準備をする二人、組手をして
スタンバイする
石野「がんばれーカミュー」 蟹鋏「負けるな!カミュー」
スタジオの陰で応援するマネージャーの愛子「カミュー君、ファイトー!」
坐潤「弾!気を抜くなー」達風「弾!一気に決めろ」他の10人のメンバー「いけー 翼竜プテラノドン」スタジオが盛り上がる

レフェリーの合図が響き渡る『レディーゴー!』
弾「ぐっーうぅおー」気合を入れる
本田カミュー「くっー」力が同等でなかなか勝負がつかず 1分経過後
帝羅野 弾が一瞬気を抜いた瞬間、本田カミューが握りを変え、一気に手首を曲げ 帝羅野 弾の手の甲をタッチパッドに着けた
レフェリー「ストップ!」本田カミューの左手を上げ「ウィナー」と叫ぶ
アナウンサー「『ジャン・ケン・ポン』本田カミュー君1本先取です」
愛子「やったーカミュー君、凄い!」石野「おっーカミューすごっ!」
蟹鋏「マジか?やったぜカミュー」
坐潤「マジか?あのやろー」達風「おいおい、弾君」
他の10人「うえっー」どよめく
弾「わりーわりー次頼むは・・・」手首を抑えながら退場する
喜ぶ『ジャン・ケン・ポン』の三人と愛子
MC 暇田「まずは、『ジャン・ケン・ポン』本田君が1勝を取りました」
アナウンサー「それでは中堅の鳥毛良達風君と蟹鋏剣志郎君
スタンバイしてください」
すると『EXZAURUS』陣営で何か話し合っている。そしてリーダーの帝羅野坐潤がレフェリーに耳打ちする。レフェリーが副審とアナウンサーを呼び
協議、しばらくしてアナウンサーから説明が始まった
レフェリー「中堅の鳥毛良達風選手が手首に違和感を感じた為、選手交代を行います。『EXZAURUS』中堅 寿卑野剛太郎(すぴの ごうたろう)君」
『EXZAURUS』メンバーが叫ぶ「ウォー!スピノ~最恐~」
2メートル近い身長と強靭な肉体、モヒカンで頭髪が立っているまさに
スピノサウルスの様な様相、剣志郎は身長175センチ中肉
体格差がありすぎる
石野「あいつ等、わざと選手交代しやがったな・・・」
第三話完

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