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【御堂筋完全歩道化】天下の愚策。大阪の衰退案を阻止しましょう

2018年、当時の大阪市の吉村洋文市長が御堂筋を廃止し、完全歩道化すると突如言い出しました。
大阪の中心道路で、日々多くの車が行きかっている御堂筋をですよ?

大阪・御堂筋 完全歩道化へ 37年の100周年向け
https://mainichi.jp/articles/20180327/k00/00m/040/194000c

大阪のメインストリート「御堂筋」の将来像を検討している委員会(委員長・吉村洋文市長)の提言案の全容が判明した。都心部の交通網を再編するなどし、御堂筋の完成100周年になる2037年に淀屋橋-南海難波駅までの約3キロでは完全歩道化を目指す。30日に開かれる委員会に提示し、市は18年度中に具体的な将来像を策定する方針。

https://mainichi.jp/articles/20180327/k00/00m/040/194000c

パフォーマンスで言ってるだけだろうとも思われましたが、どうやら「本気」のようで、
現在「実証実験」と称し、側道を止めて歩道化を行っております。

大阪・御堂筋の側道一部閉鎖 歩道を広げ車から歩行者中心に
https://www.asahi.com/articles/ASQB43QYCQB3OXIE00F.html

大阪市の中心街を南北に貫く御堂筋の側道の一部が4日正午から閉鎖された。市が目指す御堂筋全面歩道化に向けた取り組みの一環。閉鎖区間は、長堀通~道頓堀橋北詰で、閉鎖による交通への影響を調査し、11月から歩道化工事を始める予定という。

市によると、閉鎖するのは大丸心斎橋店や海外ブランド店などが立ち並ぶ同区間の両側約700メートル。これまで側道でタクシーの乗降や荷物の積み下ろしが行われていたため、側道と本線の間にある分離帯の本線側の一部に専用スペースを作る。それに伴い、分離帯にあったイチョウの木19本を別の場所に植え替えたり、撤去したりした。

https://www.asahi.com/articles/ASQB43QYCQB3OXIE00F.html

冗談でしょ?まさかありえないでしょ?という話ですが、どうやら大阪市は本気のようです。
これを言い出した吉村洋文・大阪府知事もこんなことを言っております。

https://twitter.com/hiroyoshimura/status/1162208636820606976

あなたの「夢」実現のために政治はあるのではありません。
みんなの生活のために政治はあるのです。
夢などというぼやっとした話で行政を弄ばないで欲しいものです。

夢とかなんとかでなく、それが市民に資するか、それだけのシビアな話が問われているのです。

御堂筋完全歩道化の影響は甚大

御堂筋を完全歩道化するということは、道に面する物件への物流がまず滞ります。そこまで車入れないのですから。大きな損失であるはずです。納品その他への影響は多大なものがあります。

車でそこまで来ることもできなくなりますから、電車で来るか、遠くで車から降りてそこまで歩きで来ねばなりませんから、商店などは客を呼ぶことに大きな影響があるでしょう。
小売りの商店だけではなく、一般の会社さんでも来社に手間がかかることになり、ビジネス環境としては劣化します。タクシーや自家用車で来社ということができなくなります。

さらに大阪の大動脈である御堂筋を塞ぐということは、御堂筋だけの問題に留まりません。
従来御堂筋を利用していた車は他の路線を使うしかなくなるのであり、具体的には堺筋か四ツ橋筋で難波と梅田を行き来しなければならなくなります。
さらにそちらの混雑は、また新たな混雑を生み、大阪全体の渋滞を引き起こしかねないリスクがある愚策であります。

御堂筋を普段使わないというかたにも、絶対に影響のある事業でありますから、大阪市、いや大阪府民全体が関心を持っておかねばならない事業です。
止めねばならないと心から思います。

御堂筋完全歩道化案は大阪経済の劣化案です

そもそも、もっともらしい理由付けとして「車の量が減っているから」と言っていますがこれは逆に言えば「それだけ大阪の経済が衰退している」ということでもあります。

大阪維新が言っていることはつまり「大阪の経済は衰退したこの程度でいい」と言ってるも同然であることに気づかねばなりません。
私は今の大阪でいいとは思っていませんし、大阪にはもっとポテンシャルがあると信じています。大阪の経済はもっと本来潜在力があり、その際に絶対に御堂筋は必要になる道路です。

「御堂筋を無くしていいほどに経済低迷した大阪」でなく「御堂筋でも足りない。むしろ拡幅せねば」くらいに大阪経済を活況にしたいのです。
維新の会の御堂筋廃止案は、私に言わせれば、たいへんに志の低い発想と言わざるを得ません。

維新の会のデタラメ政治に終止符を打ち、この御堂筋廃止計画はなんとしても止めねばならないと改めて思いました。
「大阪の成長を止めるな」というポスターを見ますが、止めているのは維新の会ではないでしょうか?
都構想議論に行政リソースを浪費しつづけ、知事市長は満足に役所への登庁すらせず、全国の選挙活動ばかり。
彼らはパフォーマンスばかりで本当に必要な大阪の行政を怠ってきました。「本当の大阪の潜在力」を引き出す政治体制を作らねばなりません。長年の維新政治を見直す時期にきているのではないかと思います。


御堂筋歩道化については、今後も逐一問題点を指摘していきたいと思います。
ぜひ皆さまも関心を持っておいて欲しい話題です。

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