世の中からお金が無くなると平和になる
前澤氏のコラムで僕が考える世界を平和にする方法というのがあった。
「お金が無くなれば世界が平和になる」というシンプルなものだ。
ユートピア論にはならないだろうけど、自分も彼の考えに同意する。
Twitterの纏めにあったのでいくつかは被ってしまうけれども、そもそも日本に格差が出来たのっていつ頃だろうか。
縄文時代には争いがなく格差がほとんど無かったといわれる。これはいろいろな所で調べたがほぼ間違いないだろう。邪馬台国からいくばくか序列や格差はあっただろうけど、弥生時代はまだ部落ごとに民族が分かれて暮らしていたというから、はっきりとしたことは分からない。(最近では弥生時代はなかったという学説もある)
縄文人と渡来人との間で「争いはなかった」という人もいるけれど、争いになった場合、縄文人は人を傷つける術をしらないのだから、よくよく考えてみると争いになどなりようがない。一方的に虐殺されるだけである。
ともかく少なくとも貨幣経済による格差がはっきり判るのは唐から渡ってきた景教徒たちが「富本銭」をもたらした辺りからではないだろうか?
おそらく最初は都で中国の通貨を使っていたんだろうけど、流通するのに不便なため、「和同開珎」を使用した。
これがわが国の流通貨幣の馴れ初めだ。
教科書では文明は西からやってきたと習ったけれど、縄文時代からよく考えると血なまぐさい戦いや格差に伴う貧困はそれ以上にやってきた。
戦争や貧しい子供たちの救いになるのでは世界中から宗教、法律、哲学、道徳、イデオロギーもドッとやってきた。
だけどそれらはむしろ人々に牙を向け支配の道具となり、、、
かえって醜い争いを続け、生きにくい世の中にしてしまっているのではないだろうか。
通貨は支配のシステム
子どもの頃、歴史の授業を受けた時、そのころ「稲作をしていた倭国は~」と聞いて「中国に比べて随分と遅れているな・・・」と思っていた。
お金のない平和な世界というのは実際に縄文時代の日本にあったし、それが一万年以上続いたということを今一度振り返ってほしい。
今考えると先人たちが大陸と距離をとったのは、エゴによる支配文明に対する嫌悪からなのかもしれない。
貴賤だけではない、学歴、職種、ルックス、家柄の差
これは何処の国でもどの歴史を辿っても存在する。多額の報酬さえあれば幸せになると思い込んでいる人は「お金が無くなれば~」の発言の裏にある貨幣の問題より、幸福感の本質を理解していない。
たしかに縄文時代は前期と後期でかなり違う。ユートピアでもない。
生物としての確かさが求められる時代である。
しかしこの国の根幹であり、世界で最も長く栄えた文明でもあり、心の源流である。
《追記》
前澤社長が縄文時代について「原始時代の生き方を学んで出来ることしてみるといいかも」とツイートしたようです。
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