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詩📓「ヘーキンチ」

20240830

身長や体重など どれをとってもおそらく平均値だ それが前からちょっとだけ嫌な気もする 身長は高い方が良いと思うし 体重は少し痩せてるくらいが良い 平均値は何の面白みもない 俺の性格も割と平均値だ 良さも悪さも大したことがない 自分のことを悪いと感じても もっと悪い奴は居る 逆もそう 一層のこと頭がおかしくなれれば注目を集められるだろうが まぁそれはあまりよろしくないとも感じる 好奇の目が心地良くなるほどでもない それも平均値だ さて 平均値というものはそこそこの人数を集めて 足して割れば出てくるのだと思う ならば一般人の平均値とはどんなものだろうか 俺はそれだけはいまだにわからない 自分の体力や学力はまぁわかる だいぶ普通だ そう言われるし自分でもそう思う この「普通」が厄介だ 何故俺は普通というものを決めつけてしまってるのだろう もしかしたら全然下かもしれない 学力に関してはやらなかったので 自分が思っているより遥かに馬鹿だろうし 学生の頃より馬鹿になっていると思う 一般人 もしくは 社会人 その普通は俺にとっての「普通」ではない だからと言って表現と称して 「変なことをする」という人たちのことはわからない 反対に「まともに生きる」ということもわからない たった一人 もしくは二人 それか四 五人ほどで生きていければ こんなことは気にせずに済むのだ しかし 俺の最終的な夢を叶えるためには もっと人目につかなきゃならない 最初は好奇の目だったとしても 最終的には認められなければならない そう考えた時に 普通で居る自分は弱いと感じる わざとらしく頭のおかしいフリをするつもりはない 反対に聖人ぶって世の中を救う活動をしたいわけでもない 結局どうなっても自分が良ければ良いんだ その他に何が必要なのだろう しかし 例えば俺の詩を読んでいる人が俺を見た時 凄いと思われたいとは思う これだ これが厄介なんだ 凄いと思われたい気持ちはある しかし俺は「普通」であり 「普通」にある程度の居心地の良さを感じている部分もある 世の中に居る「華のある人」や「カリスマ」は 元からだとは思わない 芸人を見るとわかりやすい 売れない頃と売れた後だと全く違う人物に見える それは俺たちの見方が変わっているだけで本人はたいして変わっていないのかも知れない 全員が普通なんだ 実際のところ だからこそ 俺は俺のありのままで良い気がする 詩を書く時や絵を描く時に 俺のままで居なければ意味がない と 信じ込まないとやっていられない 「普通」はやっぱり厄介で 俺が知っている言葉の中で一番難しい 個人個人が持つ脳内は宇宙より広いと思っている いや同じくらいだと思っている 無限だ ただ住みやすい星を見つけたり テリトリーを広げていないだけで 宇宙が広がっていて それが普通なのか?と思うとそうでもない気がする それに詩なんてものを本気で書いている時点で 「普通」とは言えないかも知れない 平均値をとってみたい 日本にはどのくらい詩人がいるのだろうか? 何%なのだろうか その中で俺の詩は平均的な面白さなのだろうか? 「面白さ」 これも厄介だ 俺は詩を面白ければ何でも良いと思っているが 人によって面白がれる部分が違う とても当たり前のことなのだが これが一番厄介なことだ 例えば創作でも人が死ぬだけで嫌悪感がする人が 俺の詩を読めるのか? ということだ 読めないだろう しかし俺はそれを書く 人はたくさん殺すし 自分で死ぬかも知れない それが俺っぽさだと思うからだ あとは最近「奇をてらった」いけ好かない奴の文章を読んだ それは見たことも聞いたこともない全く知らない人の文章だが 無性に腹が立つことがある 「裸を見せろ」とか「恥を晒せ」ということが「表現者」としての成長を促すという価値観 それは人それぞれ違うだろう 俺にとって最も恥なのは フルチンになることではない 最も恥なのは 過去の過ちを話すことだ 俺はそれを詩や文章でやっている それをも作品に仕立てようとしてる それでも 「お前フルチンじゃないじゃん」と言われたところで 裸になることは恥ずかしくないのだ 例えなのはわかっている 要は「変なことをして注目を集めて何かをやった気でいる奴ら」が大っ嫌いなのだ それは「普通」だ そういう奴らに限って 同じようなことをしている ダサい それが俺の考え方だ しかし 平均的なものとそういう奴らを見比べると 尖っているとか何だとか言われるだろう ならば 俺は尖らなくても良い 本当の意味で尖ったら それを人に知られることの方が少ないかも知れない 俺は「普通」を装いながら 「格好」を整えて 恥を芸術にすりゃ良い 難しいことじゃ無い 何年もやってきた それにしても平均値なんて途方もないことを考えるのは やっぱり無駄なのかも知れないな

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