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エネルギーシステムに基づくトレーニング順序

トレーニングセッションを計画する際は、日々のワークアウトプログラムを効率的に組織するためのツールとして捉え、4つの主要なセグメント(導入、ウォームアップ、メインパート、クールダウン)に分けることが推奨されます。
このような構成により、アスリートはメインパートのトレーニングに集中でき、その後の回復もスムーズに進められます。

以下の表では、異なるエネルギーシステムに基づいたトレーニングの順序とプランをまとめました。
これらのモデルは、アスリートの競技特性に応じて活用できるように設計されています

エネルギーシステムに基づくトレーニング順序

エネルギー系を考慮したトレーニングや練習に関する考え方については、以前のブログで説明していますのでこちらを参照して下さい。

運動能力を向上させるためには、スピード、筋力、持久力など複数のエネルギーシステムをトレーニングする必要があり、それぞれのシステムは異なる回復時間を必要とします。

グリコーゲンの回復には、軽度の運動後は約24時間、高強度の運動後は約48時間かかります。
また、神経系の回復には、特に高強度の筋力トレーニングやスピードトレーニングの後、最大48時間が必要であり、極度の負荷がかかる場合は、最大7日間の回復が必要になることもあります。

エネルギーシステムの回復は、トレーニングの種類や食事の質・タイミングに大きく影響されます。
例えば、無酸素系と有酸素系のトレーニングを交互に行うことで、効率的な回復を促進することができます。

トレーニング計画の例として、以下の3つのオプションが考えられます:

1. 無酸素性非乳酸 → 有酸素性 → 無酸素性乳酸 → 有酸素性 → 無酸素性非乳酸 → 有酸素性 → 休息日
2. 無酸素性非乳酸 → 有酸素性 → 無酸素性乳酸 → 有酸素性 → 無酸素性非乳酸 → 無酸素性乳酸 → 休息日
3. 無酸素性非乳酸 → 無酸素性乳酸 → 有酸素性 → 無酸素性非乳酸 → 無酸素性乳酸 → 有酸素性 → 休息日

これらのアプローチにより、異なるエネルギーシステムを効率的にトレーニングし、適切な回復時間を確保することができます。

まとめ

効果的なトレーニング計画は、アスリートのパフォーマンス向上に不可欠です。
エネルギーシステムごとに適切な回復時間を考慮し、トレーニングを計画することで、運動能力を最大限に引き出すことができます。
特に、無酸素系と有酸素系のトレーニングを交互に取り入れることで、体内のエネルギーシステムが効率的に機能し、長期的な成長と回復をサポートします。

アスリートやトレーナーは、このような構造化されたアプローチを活用し、自分の目標に合わせた最適なトレーニングプランを作成することができます。この計画を基に、競技のピークに向けた準備がより効果的に行えるでしょう。

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