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8日目〜北海道ツーリング2022
清々しい青空が広がる朝、宿の無料朝食をありがたく頂いてから出発した。
今日は天気がすごく良いので、知床から羅臼を存分に楽しめそうだ。走り出す前からテンションはMAXだ。
8日目のルート
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今日は見どころが山盛りだ。安全に気をつけて存分に楽しませてもらおう。
輝く海と天に続く道
走り出してすぐに目に飛び込んできたのは、輝くオホーツク海と知床半島。
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青い空、輝く太陽、輝くオホーツク海、くっきりと見える知床半島。これから向かう先が最高のコンディションだと確信させてくれる光景だ。
天に続く道を駆け抜けよ
濤沸湖の東側、浜小清水駅の少し手前から道道467号線に入り、少し走ると「天に続く道」のスタート地点がある。
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ここから斜里町の「天に続く道展望台」まで真っ直ぐな道が続いている。展望台の方はメジャーだが、反対側はマイナーだったりする。
さあ、展望台までイッキに駆け抜けよう!
名もない展望台で人参ジュース
一直線の道を駆け抜けていくと、「名もない展望台」という場所がある。
ご丁寧に木製の展望台が用意されていて、走ってきた道とオホーツク海を眺めることができる。
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この展望台、実はすぐ近くの農家が設置したもののようで、自販機も設置されている。
知床産人参を100%使った人参ジュースが売られていたので買ってみた。
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不思議なことに1本分の料金で缶コーヒーまで出てきた。よくわからないが、捨てるのも勿体ないのでありがたく頂いた。
ちなみに人参ジュースはとても美味しかったので、ここを訪れる際はオススメだ。
天に続く道展望台で
名もない展望台からすぐのところにゴール地点の「天に続く道展望台」がある。
ご丁寧に撮影スポットまで用意されているくらい来訪者を意識しているようだ。
たまたま同じタイミングで展望台に来られていた方にゴールする写真を撮っていただいた。
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良い記念になったので感謝感謝。
カムイワッカ湯の滝を観に行こう
今年の北海道ツーリングの日程を決めたときに真っ先に確認した事がある。それはカムイワッカ湯の滝に続く道の交通規制期間だ。
環境保全のために毎年マイカー規制期間が設けられてるため、時期が悪いとバスを利用することになってしまう。
今年は規制期間後なのでセローで走るぶんにはなんの問題もない。
念の為手前の道の駅で知床横断道路の状況を含めて確認しておくことにした。
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よし、問題はなさそうだ。
ダートと知床横断道路でガス欠するとシャレにならないので、ウトロ側で給油しておく。
ダートはやっぱり楽しい!
ウトロ側から知床横断道路へ進み、しばらくすると知床五湖方面への分岐がある。
知床五湖ネイチャーセンターに向かって走っていくと、カムイワッカ湯の滝へのダート分岐に辿り着く。
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四輪車が多く走るダートなのでスピードの出し過ぎには注意が必要だ。
路面は非常によく締まっているから、オンロードバイクでも走れないことはないが、距離がかなりあるのでオフロードバイクよりもはるかに疲労するとおもう。実際、往路の対向でトレーサー900とすれちがったが、オンロードでの俊敏さは見る影もなかった(当たり前だ)。
そんな道もオフロードバイクならばただの道に過ぎない。森と木陰、時折見える海を楽しみながら滝を目指して走っていく。パンクや事故がなければダート走行は実に楽しい。
カムイワッカ湯の滝に到着
ダートを走ること暫く。カムイワッカ湯の滝に到着した。
かつては1番上の滝まで立ち入れたそうだが、現在は1番下の滝のみに規制されている。滑落事故が絶えなかったらしい。
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湯の滝というだけあって、流れている水は温かい。上段の滝だと入浴に適した温度なのだそうが、立ち入りができる3段目は少し温いと感じた。
岩肌がぬめっているようなので、正直危ないからたとえ温度がちょうど良くても入浴してみたいとは思えなかった。滑落してあの世行きは遠慮したい。
知床五湖ネイチャーセンターで休憩
来た道を引き返し、知床五湖ネイチャーセンターで休憩を取る。駐車場利用料が必要だが、道東ではよくある話なので素直に支払う。
天気が良くて少し暑いので、知床五湖をめぐるのは今回はパス。革パンでトレッキングはすぐ汗だくになるのであまりやりたくない。
売店で良さげな「やることリスト帳」があったので、お土産として購入。シマエナガはカワイイ。
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ここでまたしてもソフトクリーム。暑い日のツーリングにはソフトクリームが欠かせない。コケモモソフトはじつに美味い。ビーナスラインでよく食べるのと同じ味がした。
晴天の知床横断道路を駆け抜けよう
休憩後は知床横断道路を駆け抜ける。今日のコンディションは最高だ。
学生のときに当時の相棒だったZZR1100で来たときは、雨と霧と冷えのトリプルコンボだったことを思えば正反対のコンディションだ。
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今日は天気が良いので国後島が見える。
知床側の登り区間でバックミラー越しのオホーツク海も実に美しい。
知床横断道路はウトロ側が高速コーナー、羅臼側が高低差のあるタイトコーナーとなっている。晴れている日はあまり気にならないが、雨やウエット路面の日は下りに注意が必要だ。特に重量車はスリップしないように気をつけよう。
羅臼で温泉巡り
北海道にはたくさん温泉があるが、羅臼には地元の方が維持管理をされている無料温泉がいくつかある。
今日は天気もいいし、羅臼側の果てである相泊まで行くついでに温泉巡りをしてみよう。
まずは熊の湯!
テレビの旅番組などでも取り上げられることが多い羅臼の温泉といえば「熊の湯」だ。
初めての北海道ツーリングの時に雨と冷えで凍えて固まった身体をほぐしてもらった時から、羅臼に来たときは熊の湯に立ち寄るようにしている。
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熊の湯といえばその湯の熱さも有名だ。身体を慣らさずに入ると火傷してしまう。
入るときはキチンと身体を洗ってから、湯の温度に身体を慣らしつつ入ろう。強い硫黄臭のする温泉は「ザ・温泉」といった感じで実に気持ちいい。
しかもこの温泉は完全露天だ。外気浴は湯船の外。身体を冷やしたければ羅臼の空気か流し込まれている水を使おう。個人的には羅臼の空気がオススメ。
入浴後は桶を元の位置に戻し、募金箱に心付けをしてから帰ろう。無料かもしれないが、設備の維持にはやはり費用がかかるのは仕方がないことだ。この先も熊の湯が存在し続けられますように。
羅臼の果てと相泊温泉
熊の湯から羅臼市街に入り、相泊方面に向かって走る。
知床側の果てがカムイワッカ湯の滝ならば、羅臼側の果ては相泊橋となっている。
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相泊橋から先は道がなく、立入禁止となっている。知床岬に行きたければ、観光船に乗るか登山するしかない。
相泊橋から引き返してすぐの場所に「相泊温泉」がある。このあたりにはもう一つ「瀬石温泉」もあるが、あちらは個人所有の温泉だ。
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温泉の前にはトイレ(閉鎖中)と駐車スペースがある。あまり広くはないので注意が必要だ。
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駐車スペースの横には温泉に降りる階段がある。
階段を降りるとすぐ海岸となっていて足場が悪いので足を挫いたりしないように注意が必要だ。
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温泉は海岸から直接湧いているので、羅臼町によって湯船が造成されている。海岸ということもあり、時化や台風で埋まることが多いようだ。入浴できるかどうかはFacebookページを見て確認しよう。清掃時間の告知もされている。
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浴槽の周囲にはスノコが置かれている。
手前のスノコの上で身体を洗おう。奥で洗うと浴槽にその水が染み込んでしまう。
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浴槽からは海と国後島が見える。まさしくオーシャンビューだ。
海辺に湧く温泉だけあって、少ししょっぱい。
この翌日、浴槽の覆いは撤去されたそうだ。今年は浴槽が埋まったらそこで終了だと告知されていた。この日入浴できて、本当に幸運だった。
カニいくら丼バンザイ
羅臼市街への道を戻り、道の駅で昼食にする。
同じ時期に道内にいる知人たちがドーミーインの朝食の写真を上げてくるので、触発されてカニいくら丼を頼んでしまった。
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うむ、美味い。美味いものはどうしたって美味い。カニもいくらもそう頻繁に食べるものではないから、細かいことは気にしない。
今夜は開陽台に泊まろう
いい時間なので今夜の野営地を決めねばならない。
距離的には中標津町あたりが羅臼からだと適当だ。となるとやはり野営地は開陽台か。
羅臼からだと1時間半程度なので、先に開陽台で設営してからサウナに行こう(温泉に2回も入っているが、サ旅であることは忘れていない)。
開陽台とウシ空のキャンプ場
開陽台は言わずとしれた中標津町の郊外にある展望台だ。運が良ければ地平線が見える場所で、展望台の裏手には無料のキャンプ場がある。
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20年以上前から非公式のキャンプ場として知られてきたが、最近は町役場公認になったようだ。
ただし、このキャンプ場は問題点がいくつかある。
中標津市街から遠い
付近に店舗がない
キャンプ場そばの駐車スペースまで獣道を登らないといけない
前2つは北海道なら珍しくはないが、最後が曲者だ。オフロードバイクなら楽勝だが、重量車だと登れないかもしれない。下手すると転倒してツーリング終了になるかも。
もちろん開陽台の駐車場にバイクを止め、荷物を200mほど人力運搬しても良い。
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開陽台は朝起きるとあたり一面霧と言うこともあるので、念の為にタープを張る。少し風がキツイのでポールの剛性が心配だ。
(寝る前に結局タープは収納した)
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今日のサウナはマルエー温泉 本館
手早く設営を完了し、買い物とサウナのために中標津市街に向かった。
今日のサウナは「マルエー温泉 本館」。中標津町にはもう一つ「マルエー温泉 俵橋」があるが、サウナがあるのは本館の方だ。
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ここの泉質は単純アルカリ泉。通称「つるつるの湯」。サウナはガス火による遠赤外線。温度の割には熱く感じるタイプ。浴室の割にはサウナは広めだ。水風呂もしっかり冷たく、露天や外気浴はないけれど、浴室内で休めば十分な涼が取れる。
満天の星空に感動
良い星空を見たければ、人工照明のないところに行くのがセオリーだ。
白銀荘前キャンプ場で小耳に挟んだ話では、以前の北海道胆振東部地震の際に道内が停電したときには、それはそれは素晴らしい星空が見られたそうだ(裏を返せばどれだけの人工照明が星空を邪魔しているかということになる)。
開陽台も多分に漏れず、立地自体が街から多少遠く、近隣の照明は精々展望台のささやかな夜間照明くらいしかない。
日没後しばらくして空を見上げると、東京では見られないような星空が広がっていた。
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ひとしきり星を眺めたあと、満ち足りた気持ちで眠りに落ちていった。
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