見出し画像

コロナ後遺症患者のメンタルヘルスケアで、一番大事なことは...

こんばんは。
昨夜、どうしてもでかけたかったイベントに
友人に付添ってもらって出かけたため、
朝起きたらクラッシュ。
予想通り動けませんでした。
子供も風邪気味で、学校を休むことになったので、
二人でドロドロと寝て、
起きたら既に午後のオンライン教育プログラムの時間でした。

ここ最近は、五感が鈍い感じがずっとして、
体が重く、何に対してもモチベーションを持てない日々が続いています。
昨年の秋頃の24時間痛みがある時と比べたら、
痛みはないし、確実に活動量は増やせるようになったのに、なんとなくパッとしない…。

食欲もなく、何をやるにも気が乗らない。
好きなことをやっても楽しくない。

冬は少しメンタルが元々落ちるので、
鬱っぽいのかなあと。

できるだけ考えないように、無理せず、
淡々とポジティブに日々を心がけるようにしていました。
そんな中、
教育プログラムのテーマ
”コロナ後遺症患者のメンタルヘルス”
うつの対処法など教えてもらえるんだろうと思っていたら、

スライド始まって一枚目…。

思いがけず講師の先生が言ったこと…
コロナ後遺症患者のメンタルヘルスケアで
まず最初にやること、

グリーフケア


です。”

いきなりブワッと涙が出ました。
先生が続けます.…

”通常、グリーフケアは、近親者やペットを失った悲しみや喪失感を乗り越えることに使われます。
私はそれを長年、専門にしてきました。
コロナ後遺症クリニックのカウンセラーとして働くようになり、コロナ後遺症患者のメンタルヘルスの一番はグリーフケアだとわかりました。”

涙が止まらない中、画面の向こうで、さらに、先生が続けて話します…

“コロナ後遺症患者の皆さんは、コロナ後遺症になって、沢山のものを失いましたね。
思うように動く頭と体
ライフスタイル
仕事
時間
趣味や楽しみ
友人や家族との人間関係
自信
将来の夢を見ること
などなど
そして、それに対して、
不安も起こるのに、
その不安は、家族にもなかなか理解しきれない。
特にコロナ後遺症では検査結果に異常が出るわけでもないから、本当に病気なのか、自分のせいなのか
と診断もされずらく、ご自身でも、疑心暗鬼になることもあって、孤独を感じやすかったと思います。

まずは、その自分の悲しみを認めましょう”と。

気がついたら、
涙が止まらなくなっている自分に
驚いてる自分がいました。

とめどなく流れる涙を頬を伝わるのを感じながら、五感が働かないと思っていた心の奥底で、
本当は、自分はずっとずっと悲しかったんだなあとわかりました。

1年以上すでに闘病していて、
回復も思うようにいかない。
せっかく頑張ってきたのに、
コロナのワクチンで再度ふりだしに戻る。
むしろ、最初よりも悪化。
将来の先も見えない。
症状も一進一退。
動けるのは連続30分だけ。
自分でできたことができずに、いちいち人に頼らないといけない。

なんで自分ばっかり…辛い目に合うんだろう…悲しい…不安…。

感情が全然動かないと思ったけど、
心の奥底にきちんと隠れて息を引きそめるように存在していたようです。
うずくまって隠れるようにしていたちいさな自分が、初めて大声でワンワン泣いて存在を主張してきた気がします。
そんな無視してきた自分を初めて認識して、
ハグをしてあげられた気がしました。

ちょうど先日、カウンセラーの先生に”リハビリプログラムに出るとみんなが愚痴ばかり、ネガティブなことばかり言うので、自分が保てなくなる”と相談していました。
その時に、カウンセラーの先生から
”(私の)悪い癖は、辛い状況で、自分で何らかの理由をつけて、ポジティブに物事を捉えようとしすぎなところです。みんなと不満や愚痴を、今度は自分でも言ってみるのはどうですか?”と言われていたところでした。

その時には、ポジティブになりすぎという意味が、よくわからなかったのですが、今日、涙を流して初めてその意味がわかりました。
私自身は、コロナ後遺症になったけど、一生治らないと決まった病気になったよりかは、ラッキーと考えるようにしていました。
また、コロナ後遺症になったから、時間ができて自分について深く考えたり、大きく人生に対するマインドセットが変わったりしたので、コロナ後遺症になってよかったと思ってもいます。
でも、それはやっぱりマインドで、頭で”考えて”いること。
毎日、いつ来るかわからない病気の痛みに耐えたり、まずい漢方を飲まなくてはいけなかったり、あまり好きじゃない鍼治療に通わなければいけなかったり…周りの友達が仕事に邁進したり、楽しそうに旅行に行ってるのを横目で羨ましいと思ったり。
子供が頼んでも、一緒に遊んであげることもできない。

その都度、理屈では抑えられずに”湧き起こる、悲しいや、辛いや、悔しいなどなどのネガティブな感情”は、本当は日々あったはずなのに、ポジティブにがんばろうとするあまり、そう言った自分の感情を無視して蓋をして見ないように、感じないようにしていました。だから、だんだんと全ての感情が麻痺していったんだと思います。

思い切り、悲しい気持ちに、浸ってボロボロ泣いたら、上っ面でなくスッキリ。
涙はデトックスとよくいいますが、久しぶりに青い空を見てきれいだと思えました。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?