見出し画像

倦怠感について【医師によるコロナ後遺症日記11/20】

昨夜はいつもより少し眠れたので、朝起きたら、痛みもなく、少し調子がいつもよりいいかと思い、自宅から5分ばかりのところにある銀行までお金をおろしに行きました。
ここ最近は、マンションの一階にすら滅多に行くことがない中で、久しぶりの外出。気がつけば往来の雰囲気はクリスマスになっていて、季節はすっかり冬に向かっていることを感じてウキウキ嬉しくなりました。
無事にお金をおろして、このままランチでもできるのではないかと思ったくらい調子良かったのも束の間、自宅への帰路で、徐々に胸と背中の筋肉が出てきました。
どんどん痛みが強くなってきて、慌てて自宅に帰宅。
帰宅したら途端に全身オモリをつけられたかのように体が重くなり、その後は一日起きられず夕食以外は横になって過ごしました。
結局、外出していた時間は、計15~20分ほどでした。

ポストコロナ症候群の倦怠感について

ポストコロナの倦怠感は、”エネルギータンクが少ない”感じです。
さらに例えて言うと、電池がダメになった携帯電話みたい!?📱
十分休む(チャージする)と、元気になった気がして動ける!と動き始めるけど、しばらくするとエネルギー(バッテリー)がなくなって、落ちちゃう感じ。
体が急に重くなります。流れるプールを流れにさからって歩くかのような…
私の場合には、再発してからは、胸や背中の筋肉の痛みや頭痛としても現れます。
ポストコロナ症候群や慢性疲労症候群の治療で唯一確信をもってわかっていることが、このプッシュ・クラッシュサイクルとよばれる 

Push(動ける時に調子に乗って活動する)→Crush(自分のキャパを超えて動きすぎ、動けなくなる)を繰り返すことで悪化する

つまり、いちばん大事なのは、

現時点での自分のエネルギータンクの大きさを把握して、クラッシュをさせない範囲で活動する

です。(これをペーシングといいます)

実は、私はこれをきちんと理解せず、痛みで動けなくなるまで動いて、休むをしていました。そしたら、どんどんmaxに起こる痛みが増強、回復までの時間も長く、活動できる時間も減ってしまい、10月の終わりに、24時間痛みがある状態になってしまいました。この時は、無自覚だった私に、ドクターストップがかかりました。その後、2週間の安静で痛みがなくなりました。

今日は、痛みがでてすぐに自宅に帰宅して、ずっと横になっていたので、2~3時間ほどで痛みはなくなり、軽い倦怠感のみですみました。

今日のエピソードでわかったことは、今の私のエネルギーキャパは、外への散歩では、15分ほどが限界ということ。
友人に ”ウルトラマンみたいでしょ!” とメッセージしたら、
”ウルトラマンは3分だから、上回った!! バンザ~イ!!”
とお返事をくれました😊 
ついつい、”できなかったこと”に注目しがちですが、

”できるようになったこと”や”今できること”に注目する


も大事だなと改めて思いました。

みなさんも、自分の黄色信号を見逃さないように、赤色信号ともさないように、少し余力をのこして無理をせずに定期的に休みましょう。
”The ウルトラマン方式”でその時々の自分の黄色信号が灯る大体の目安の時間を把握して記録しておくといいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?