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#NOVUS 企画実践コース「Oisix編」 に落選したけど楽しく学べた話

自分の「企画力」をもっと鍛えたいなぁ、なんて思っていたらいつもお世話になっている #NOVUS で新しい試みが開始すると聞き、さっそくやってみることにしました。

そして、最初のテーマは『Oisixをもっと多くの「復職」ママ&パパに知って使ってもらうためのアイデアと企画を募集』。しかもOisixの現役マーケターの井上さんも見てジャッジしてくれるとのこと。これはやるしかない。

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けっきょく「優秀賞」は受賞できなかったのですが、同じ条件で取り組んでいた他の方の企画を見て「自分に足りなかったモノ」に気づけたので、その反省点もふまえ、 このnoteで考えた過程を整理していきます。

現職との兼ね合いもあり、日曜の午後に一気に完成させたので荒削りでしたが、企画の方向性を考えるのはとてもワクワクしましたし、どんどん気分が乗ってきて新しいアイデアが湧いてきたり、またフィードバックを受けて「そんな視点があったか!」と驚きと学びがあり、全体的にとても楽しかったです。


ゴールを把握しよう:企画に求められているもの

まずは、牧野さんの企画のゴールと審査基準の確認です。

いちばん重視するのは「アイデアと企画のシャープさ」です。
オリジナリティがあり、明快さがあるか。そこで具体的に何をするのか。そこにその商品であることの意味はあるか。そういうこと追求してみてほしいと思います!
(中略)
シンプルにその企業に向き合って、課題を自分なりに整理して「こうすべきだ」ということを考えてみてほしいです

自分はOisixさんのサービスをよく知らなかったので、まずは「復職ママ&パパがOisixを知り、使いはじめるシーンとは?」という疑問を考えるところからスタートしました。

自分は育児休暇をとったことはないので、その人の気持ちは分からない。でも過去に友達として、同僚として、何かしら負担にはならない形で何かできないか?と思ったことを思い出し、以下の要素を中心にスタートしました。

負担を感じるほど高くはないけど、贈り物としては低すぎない価格
 →3千円〜1万円ほど?
・Oisixさん既存のセットをそのまま活かせる商品構成
 →商品を一から開発するのは時間もコストもかかる為、ある物を生かす
・歓送迎会でよくある寄せ書きの、デジタル版を作る?
・感謝の気持ちを広げられる、SNSの動線設計
・せっかくなら継続して欲しいので、生活の一部化して、使い続けるきっかけになるであろう期間に。→3ヶ月ほど

【ふりかえりと学び】
最初のゴールを元に必要な要素を洗い出したのは良かった。次のステップの調査で、どんな情報が必要なのか把握できていたため、時間短縮の助けになった気がする。
付け足すなら、牧野さんが過去に手がけた企画をトレース・把握しておくとさらに良かったかもしれない(成功要因をメモするなど)


顧客について把握する:Oisixさん会社概要

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(Oisixさん公式トップページから)

ざっとサイトを読み込み、気になったポイントをメモに整理しました。

受賞歴
・日本サービス大賞優秀賞2016
・ワーママサポート大賞2016
・第六回マザーズセレクション大賞2016
→近年の受賞歴はない?

安心安全
・野菜:農薬ゼロを目指し、有機肥料を使用。栽培情報の管理、遺伝子組み換えは取り扱いなし、輸入でも国内基準で精査、残留農薬検査
・肉:自然に近い環境で飼育、資料の配合内容も管理、成長促進剤や抗生物質は最小限、素性が明らかであるもののみ
https://www.oisix.com/shop.g6--aboutus--t_annai_ser_anz__html.htm?mi2=staticpage

金額
・お試しセット1,980¥
・基本は定期宅配サービス 4,000¥(おいしっくすくらぶ)
・満足できなければ全額返金

とここまで調べ「上記のプランをまとめると...?」と思い、試しに3ヶ月で試算しました。

初月 1,980円 + 次月以降 4,000円 x 2 = 9,980円

お、そんなに高くない!

これぐらいならギフトとして行ける価格帯なのでは?例えば 3ヶ月 → 2ヶ月にすれば6千円まで下がるので、2パターン用意するのもアリ。

【ふりかえりと学び】
企画の趣旨を踏まえて会社の全容、理念やサービスの内容や金額感が分かったため、企画を考える際の制約が把握できた。
ただ、公式の情報にこだわって見ていたため、他の方の企画書であった「ソーシャルリスニング」ツールを使ったSNS上の評判チェックなどをしていなかった。そこまで重要視していなかったポイントだったので、今後はリサーチする際に、SNSの情報収拾ツールも選択肢に入れておこう。


お客さんを把握する:復職ママ・パパの悩みって?

今回の企画のお客さん(ペルソナ)
・復職ママ、復職パパ
・SNSはLINEとTwitter
・復職ママ、復職パパを応援したい友人

ぐらいが超ざっくりした僕のイメージでした。解像度がぼんやりしすぎていました。これでは絶対にいい企画ができないので、お客さんの悩みや生活、リアルな声を聞くために、Yahoo知恵袋でリサーチしました。

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Yahoo知恵袋で「復職」「子供」などのキーワードをひたすら検索
・検索上位に出てきたページはすべて閲覧
・コメントが多い質問は優先する
・いい回答・質問している投稿者がいたら、その人の別回答・質問ページも見て、他にどんな悩み、生活をしているのか調べる

などなど、合計200ページほど読み込み、気になったワードをメモしていきました。そのメモがこちら。特に復職ママ・パパが感じている「課題」の声を拾っていくイメージです。

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特に「食事」に関しての悩みは集中してメモしました。(余談ですが、私5人兄弟・7人家族なので、きっと子育て大変だったんだろうなぁ... と調査中に親への感謝の念が... LINEしました)

そこで思いついたのがこちらのコピーです。

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僕が調べている中で感じた「子育てしながら働く人すげえ」という気持ちを素直に言葉にしたものです。

企画の対象を「復職ママ・パパ」にするのではなく、「その周りにいる人」にすることで、復職した人のみを対象にするよりも、メッセージが当てはまる母数が多いのでは?と思い、商品ではなく「子育てを応援したい」という気持ちを企画の中心にしようと決めました。



#おつかれ子育て で応援の輪を広げよう。

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そこで最初に思いついたのが「みんなで、応援しよう。」というフレーズです。そこから思いつくアイデアをバーーーーーーーっと書き出し、SNSで使われていないか確認し、最終的に「#おつかれ子育て」に落ち着きました。

メインのメッセージ

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商品情報

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自分で買うのも良いですが、パートナーにプレゼント、友達に贈るのも良いのでは、と思い「応援セット」という形にしました。

サービス説明

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「みんなで応援」をカタチにできる仕組みを作りたいと思い、それならクラウドファンディングで一人一人の負担を下げれば良いでは...?と思い、入れてみました。寄せ書き+プレゼントのオンライン版です。

SNSとの組み合わせ

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個人的にnoteが好きなのと、投稿コンテストも合わせると、良いUGCが生まれてキャンペーンが相乗効果で広がるのでは?と思い... 

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と合計8ページの企画書にまとめ、提出しました。

それから待つこと2週間...


牧野さんフィードバック:企画をみて思ったこと

「復職」をみんなでお祝いする文化にしよう、という着眼点がとてもよいなと思いました!
・クラウドファンディングするのも面白いですね。。。
(これ、Oisixが主催するクラウドファンディングで集まった分、Kitが割り引かれる、って企画とか面白そうです)
別の人「Kit Oisix」送れる、という考えも面白いと思います
この場合、ギフトパッケージをイケてるものにしたいですね。

総じて、内容はとてもいいと思いました。
他人を巻き込むことで、UGCも出やすくなるだろうし、「復職のプレゼントにOisix」という新しい文化がつくれそうだなと。

ただ、その考えを「具体的」に成功させるためのプロセスや表現部分がまだ足りてないように思いました。(「#おつかれ子育て」タグコピーがまだ今回の企画に落ちていない気がします)

企画の切り口はとてもよかったので、次回から「表現」部分により踏み込んでみてほしいと思います!

あの牧野さんにほめられたのは素直に嬉しかったです!指摘いただいたポイントはすごく納得感があったので、一つずつ振り返ってみました。


次回に向けて:改善点と今後の方針

次からできることを、自分なりに考えてメモしてみました。

具体的」に成功させるためのプロセスや表現部分がまだ足りてないように思いました

指摘されてからあらためてスライドを読み返し、他の方のスライドと比較して気づいたのですが、たしかに概念的な説明が多く、具体的な説明が足りていなかったな...と反省しました。

#1 企画のプロセスを説明するスライドを追加
実際のアウトプット(SNSのつぶやきやキャンペーンサイトのデザイン)を解説するスライドを追加する。実際にどうやって企画を実行するのか、説明するスライドを次から作ってみようと思います。

自分にとって良いアイデアだったとしても、具体的なイメージが伝わらないと絵空事になってしまうので... 概念的・抽象的な事を考えるのは得意なのですが、具体的な部分がおろそかになりがちな自分の特性にあらためて気づけたので、意識して行こうと思います。


「#おつかれ子育て」タグコピーが
まだ今回の企画に落ちていない気がします

#2「#おつかれ子育て」のタグコピーからできること、連想できることを深掘り、内容に肉付けする
この企画で行こう!と決めてからもなんとなく「これで良いのか?」と迷っていた部分があったんだな、と思いました。この路線で突っ走って良いのか?他の可能性を追ったほうがよかったのでは?と。

#1 と少しかぶりますが、一つのアイデアを選んだらその判断をいったん信じて、ガンガン深掘りして行こうと思います。これは仕事でもそうですね... 

他にも反省メモはたくさんあるのですが、まとめるともう少し「自分の判断を信じて突き詰めよう」になると思います。資料作成時にはアイデアに夢中になっていて、「読んだ人がどう受け取るのか」について思いを巡らしきれていなかったな... と反省しました。

仕事でプレゼン資料を作るときに気をつけていること(内容編)
・何を感じて欲しいのか
・相手がプロジェクトをOKする判断基準は何か?
・判断基準に合った、GOを出せる材料を明確に提供できているか?
・次のアクションは何か(CTAの設置)


最後に:振り返ってみて

僕が最近結婚して感じたことですが、日本で子育てするってハードル高くないですか?お金もそうですし、保育園問題や学校の仕組みにも疑問を感じていたので、そういった意味で今回考えた「#おつかれ子育て」の企画は「子育てしている人を、もっと応援する社会になったら良いな」という願望も反映されています。

あとは今回の体験を通じて感じた事ですが、たとえ良いアイディアや発想だったとしても、それを誰かに「伝える」段階でつまづいていてしまっては一歩も前に進めないな...と。今後、コミュニケーションのスキルや資料作成のスキルをもっと磨いていこうと思います!



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