明晰の鳥

森の中でこだまを聞いた。

ここはどこだろう。辺りを見回すと、鬱蒼と生い茂る緑が、清らかな朝露を宿していた。それなのに、頬を撫でる風はどこか乾いている。

あぁ……。

私は頼りない確信を胸に、森を歩きだした。下を見ると裸足であった。
昨日塗った青のペディキュア、どこにいったのかしら。
疑問はすぐに意味をなくし、私は森を進む。どこに行くかも分からないのに、私はただ、細い土の道を歩いていた。

広い場所に出た。草ではなく、土の地肌が顔を出す。周りでは、大きな幹の老木たちが苔の生えた腕を目いっぱい広げている。
その腕たちに、空を覆いつくすほどの数の、茶色の巨大な鳥がとまっていた。
なんて大きいの。
私の体を優に超す大きさ。鷹のようなその鳥たちは、つんざく叫び声を上げながら、私の周りを飛びまわる。
私は恐怖を感じた。しかし、それでも、この道の先へ行かねばなるまい。
私は鳥たちの中へ、正面突破を試みた。
すると、鳥たちは一斉に翼を動かした。突風が起き、木々がかしいでいる。
私はそれでも前に進もうとし、足を動かすと、風に身体が攫われて宙にーー

目が覚めた。

ごきげんよう、都花です。
鮮明に覚えています、今朝の夢。鳥怖かった……。

しかし、早々に違和感に気付きました。夢の中で、これは夢だと。
そういう感じ、たまにあります。「明晰夢」（めいせきむ）といいますね。
私は夢だと分かっても、あんまり操ろうとはしないですね。シチュエーションを楽しもうかと。その方が冒険みたいで、楽しいですよ。

といっても、毎回見られるわけでも、覚えているわけでもありませんので、覚えていられたら、毎回やることがあります。

夢占い！笑　

私はよくこのサイトを覗いています。細かいシチュエーションがいっぱいで楽しいです。

夢占い辞典

それではさっそく。

森を散歩→静かな思索の時間。自分の才能を求めて。
（森にいる動物と出会う→精神面の急激な変化。）
裸足（靴が無い）→靴は社会的地位という意味。
大きな鳥→自由・想像力の象徴。大きい運気が巡ってくる。
（大きい鷹→大志を抱いてしっかりと努力していける暗示。）
強風で飛ばされる→何らかのトラブルに巻き込まれるかも。

ふーむ。全体的に良い感じかも！
しかし、中でも裸足は笑えますね。社会的地位、そりゃないでしょう、無職ですから。笑
まとめると、社会的地位をなくした今、自分の才能を求めて思索をし、精神面の急激な変化があり、大きな運気が巡ってくるも、何らかのトラブルがあるかも。しっかりと努力しよう！
こんなところでしょうか。上手い具合にストーリーになっている。笑
本当にこの通りなら嬉しいですけどね！はてさて。

朝の情報番組の十二星座占いのかわりに、明日からいかがですか？

それでは、あなたさえよろしければ、またお会いしましょう。