Mリーグに時間喰われ過ぎ問題

下書きのタイトルは「Mリーグ時間泥棒」だったのですけど、さすがに全方面に喧嘩売る気は無いので日和りました。穏便に穏便に。だったら前フリに使うな。そんないつもの始まり。こちらnoteではおひさです。
という訳で一部方面に大人気Mリーグ。酒煙草まみれの鉄火場なイメージだった麻雀を今をときめくマインドスポーツへと変貌させた功績に関しては、もはや誰しもが異を唱えることもないと思います。今はより大きなシェアを求めて拡大中といったところでしょうか。
御多分に漏れず当方も2023-24シーズンから視聴始めた新参者でございます。それが故に現タイトルのような悩み?を抱えている次第。世間一般のお悩みから比べればナメてんのかテメェな類のものではありますが。そんな自分語りも含めて、ちょいと一席お付き合い頂きたく。


きっかけ

元々麻雀自体はいわゆる学生時代に覚えたクチでございます。誘われるままにコタツに座って見よう見まねで。ただその当時は(今もですけど)そこまでの向上心は無く点数計算も清一色待ちも把握すること無いまま、ただ時間だけがドブに投げ捨てられたのと。あとは正直面白かった思い出よりも嫌な思いをしたトラウマの方が勝りました(本題では無いので詳細は省きます)。卒業以降は麻雀牌に触れることもなく、なんならアンチ側に立って四半世紀以上が経過。このまま麻雀とは縁が無いままに一生終えるのだろうなぁ位に思っていた。のですが。
2022年及び2023年に開催された神域Streamerリーグをたまたま目にしたことによって、再び麻雀が視界に入りました。
神域リーグ自体はMリーグと比べてしまえばそこまで大きな規模ではないのでしょうけど、参加されているのが日々配信しているVTuberさん達ですから。期間中やれ練習コラボだ牌譜検討だスピンオフだと、結果毎日見ても見ても見切れないペースでコンテンツが大量生産される次第。それ見てるうちにこっちも感化されて雀魂のアカウント取って。そのうち各チームの監督として参加者の指導をしていくMリーガーさんのお名前と顔を覚えていく、ついでに麻雀のルール自体も思い出していくと。

幾分脱線にはなりますが。神域見てて誰やこのおっさん?(超失礼)とMリーグを調べ直したときに触れたのが「ゼロギャンブル宣言」でした。選手には違法賭博との決別を宣言させ、違反した場合には解雇含めて厳重な処分を行うとのこと(探しても原文が見つからなかったので概要です失礼)。
このゼロギャンブル宣言がどこまで機能しているのかは少なからず議論にもなっていますが。少なくともこの宣言があったからこそ「そこまで言うのだったらこのおじさん達は大丈夫じゃね?」という安心感に繋がった、ということはお伝えしておこうと思います。

だったらせっかくここまで観たのですし・・・な流れで2023-24シーズンの開幕戦を観て。はい底無し沼にアタマからダイブしました。後はご想像通りにずぶずぶずぶとなりました。
いっこ個人的に好都合?だったのが、私事ではありますが当方リストラされまして。さらっとデカい単語を書くな。紆余曲折を経てこれまでの通勤フルタイムからフルリモート&時短勤務へと移行しています(2023/12現在、今後も続くかは未定のあくまで暫定措置です)。当初は余った時間で副業なり趣味拡張なり目論んでいたのですがどうにもしっくりせず。そこに後から割り込んできたMリーグのシーズンインがばちこーん!!!とハマってしまった次第です。この環境変化が無かったら物理的に時間もありませんから、YouTubeでハイライトだけ観てしゃんしゃんで終わっていたのかもしれません。これも皮肉か運命か。何を大袈裟な。

現状これだけ観てしまう

という訳で改めて確認俯瞰してみましょうかねと。まずはMリーグ本編(試合)。原則平日週4日(月火木金)、19:00から1日2試合が実施されます。1試合(半荘)が1時間から2時間、前後の選手紹介やインタビューも含めると結局は1日あたり3時間から5時間を要します。
これ自体がシンプルに長ぇ。とはいえこの長いってのが観る面白さに繋がっているので迂闊に切り離せられないというジレンマを抱えています。親連荘も捨て牌長考も、局面を視聴者に伝える重要なサインです。なんなら盛り上がりポイントです。
感覚としてはサッカーよりは野球的な考えになるのでしょうね。ピンチチャンス乗り越えて9回表ウラまでやってナンボ=オーラスまでやってナンボ。乱暴な解釈ですけど。でもまぁこれだけなら他競技とかと比べてもそこまで長い訳じゃない、なんなら一局に丸二日かけてる囲碁様や将棋様、更に言えば年月単位で時間を奪っていくロードバイク(自転車)と上を見ればキリがない。てことで割り切ろう受け入れようとなるのですが。
Mリーグの場合、今の時代だからこそ逃がせないコンテンツ群が存在しています。試合に参加した選手自身による牌譜検討配信です。何を自模ったか何を切ったかはすべて記録されてデータ化されてますので(個人でも閲覧することができます年7,150円/Mリーグオフィシャルサポーター特典)、これを基に選手本人が解説してくれます。そりゃ見るだろこんなもん。言い方。

あれ?それって将棋でも囲碁でも同じなのでは?と思った方はごもっとも。詳しい解説は詳しい方に譲りますが(なんだその言い方)、この手のゲームの記録、牌譜や棋譜そのものには著作権が存在しないというのが原則の考え方です。
ただそれを良しと思わない、実際には思っていても特にタイトル戦スポンサー様の手前、口に出すことができない主催団体様のお気持ちによって「棋譜使うな」と言わざるを得ない。そんな闇があったりなかったりするようですよ?
さぁてこれからの時代有利に動くのはどっちなのでしょうかねぇ?と思わせぶりに書くだけ書いて遁走。後は知らんさよなら。をい。

配信形態は様々でチーム単位だったり個人個人だったりするのですが、少なくとも2023-24シーズン所属Mリーガー36名のうち、少なくとも14名以上が高頻度で配信を行っています(私調べ、精度は適当)。てことはまぁ開催日はほぼ毎日、誰かしらが何らかの配信を行っているということになるのです。となれば構図は神域リーグと一緒です。ボトムアップで後から後からコンテンツがざくざくと出てくる無限ここ掘れワンワン。時間いくらあっても足らんわふざけんなとお約束の逆ギレを起こしてしまう次第です。
個々の配信に関してはここではひとつだけ例示としてその研 -園田賢の麻雀研究所を挙げさせて頂きます。とはいいつつ既に↓が熱量MAXでがっつり紹介して頂いてるので丸投げ。

はじめは園田さんだけがエンタメ的に特異点でレアケースなのかな、とも思っていたのですが。他の方も拝見して総じて感じたのが「こと麻雀となると立て板に水」なのですよねと。ちゃんと視聴者層に合わせて噛み砕いて話してます説明もお上手。これは麻雀プロとしての重要なお仕事(収入源)である麻雀教室講師(健康麻雀も含む)が関係しているのかなと。ほぼすべての方がお呼ばれされては教える側としての場数を踏んでますので、この時点で配信者としての基礎もできてますよねと勝手に納得。PC機材周りで戸惑う姿が垣間見れるのもご愛嬌ってもんです。卓では人殺す勢いで目ぇギラつかせて牌切ってるMリーガーさんが、音出ない画面出ないでわちゃわちゃして単なるおじさん化してるのはなんなら可愛いまであります。個人感です。
とはいえこれが嬉しい悲鳴ということになってしまうのです。時間は有限。既に全部を見ることはできないのはわかりきっております。それでもモノは存在する。ので見ちゃう。その結果。

今まさに困ってること

時間足りませんーーーーたすけてーーーーー。子供かよ。
結局無意識のうちに可処分時間の大半をMリーグ関係に捧げてしまうのでしょうな。もちろんこちらとしては他にやらなければいけないこと、やりたいことがある。仕事は勿論ですし、運動もしたい(メタボおじさんなので)、他の趣味も進めたい、睡眠時間を削るなんてもっての外・・・・のはずなのに。手を出せばひょいとつまめるこちらに手を出してしまうってのが現状なのだと理解しております。
あと麻雀ならではの特性として「ながら観/ながら聞き」にはかなり向いてないということにも言及しておきたいと思います。試合観てる方には伝わると思うのですが、4人が卓を囲んで順番に牌を自模る、牌を捨てる。これを極めて短時間で繰り返していきますから。目を離してしまうともう付いていけなくなります。あれ?なんでこれ変わったの?と。そうなると実況日吉プロが叫ぼうが喚こうがその意味が伝わらなくなってしまうのですな(多分に私が実力不足だからというのもあります)。なので結局麻雀観てる時間は麻雀にしか使えなくなるのですよねと。過程あっての結果が観たい訳ですし。
のめりこむ、Mリーグのキャッチを借りるなら「熱狂する」自体は悪いことではありません。むしろ何も手につかずに惚けて日々過ごす位だったら、魂持っていかれていた方がマシですらある。
とはいえこれも塩梅なのですよねぇということも認めなければなりません。ということはこれ以上進んでしまう前に、己でラインを決めておかねばなりません。

ではどれを観ようか?

ようやく本題に入れました。相変わらず長い。
それでも教科書的な答えは既に用意されてはいるのです。今となっては普遍的な表現となりました「推し」。推しの選手やチームを据えて、ここを中心にコンテンツを絞ればそれだけで総時間の短縮が望めます。1チームだけを選べば週4/16時間が週2/8時間に。牌譜検討とかも必然的に観るの絞られる。ほーら簡単でしょ?
・・・・・・とはならねーんだよなぁ。これは私の悪癖でもあるのですけど、どの競技にしてもできれば全チームフラットに観たいという(できもしないのに)勝手な願望があるのです。

私の場合ここに更なる悪癖、もっと言うなら性癖があって。例えばリーグ戦に降格制度がある場合、優勝争いそっちのけで残留争いに注目する人種です。典型だったのがバスケBリーグでしたかね。プレーオフ完全無視で真裏の入替戦観てた位には捻じ曲がってます。
これをMリーグに当てはめると「2シーズン連続セミファイナル未進出で選手強制入れ替え」が該当します。つまり私的に注目すべきはサクラナイツとパイレーツになるのですが・・・これを推しとしてしまうのは違うよね?来年度はまた対象変わってしまうよね?というのはお分かりいただけるかと思います。

でまぁそんな優柔不断な態度で各チーム観てると。やっぱチームそれぞれに個性的な良さってのが伝わってきてしまうのですよね。言ってしまえば平等に情が移る。気分は孫に恵まれたおじいさん。私より年上の選手もいるのにそんな心情。もちろん実際には孫どころか結婚すらしてねぇですけど。ほっとけ。尚更に順番付けが野暮に感じてしまうのですよ。
ということは、この感情を殺さないようにしてかつ時間も確保する。観るものは観て、仕事の時間運動の時間睡眠時間を確保する・・・・・・・どうすれば?
こっからはまだ決めきれてないし、なんなら試してもいないのですが。ブレスト的に案を羅列してみます。

  • 時間打ち切り制。どんなに白熱してても23:30になったら就寝して翌日視聴に回す。

    • Abemaプレミアム(月960円)加入済みなので仕組み的にはできるのですが・・・・多分無理だろうな。観ちゃう。もしくは布団入っても気になって眠れんのが目に見える。子供にできないものが大人にできる訳がない・・・あれ?

  • 1.5倍速再生

    • 同じくAbema機能にて可能(無料でもできるのでしょうかね?)。こちらに関しては試しにやってみた・・・・・・・気持ち悪い酔いました。でも慣れればなんとかなるのですかね?

  • 本編無視。ハイライトだけ視聴する。

    • ・・・・・味気ないですね。そらそーだ。思いついたから書いてみたけどそれ以上何も無い気がします。ハイライト自体が既にフルで観た人が見直す向きではありますしね。

とここまではちょっと自分には無理っぽいです。これをお読みの方にはできる方もいらっしゃるかもなので消しはしません好き好きに。その一方で↓はちょっとできそうではあるのよね。

  • 無理に全部見ようとしない

    • 全試合視聴が目標化/目的化してしまうを防ぐ。別に観なかったことによってペナルティがある訳でもないし。

    • 幸い既に私は今季皆勤賞は逃がしてますので(2日程観れてない)無理して取り戻さないように。

  • 1日単位で観る観ないを決める

    • はじめは「休肝日ならぬ休牌日」な発想だったのですけど。それよりはMリーグ観るかそれ以外の何をやるか、を自分で能動的に決めた方が守り易そう。

    • 自分は何がしたいのか?したかったのか?を忘れない為に、やりたいことは予め一覧にして書き出しておく。

    • んでもって直前に眺めて思い出す。ここ重要。

    • その結果としてMリーグが選ばれるのならそれで良し。

をぉ、なんかそれっぽくまとまりましたな自画自賛?こう考えてみると当初タイトル案が実は己の不満をぶつけてるだけってのが丸わかりですよねと。あくまで何を選ぶのかを決めるのは自分、ということなのだと思います。繰り返します時間は有限。観るからには有意義に過ごしましょうってことで。

最後に追記:依存症について。ここに関しては追い始めると闇の中の闇ですのでさらっとだけ。補足の多い文章でごめんなさいね。
麻雀=ギャンブル=依存症、の等式は今も昔もあると思うのですが。だからこそゼロギャンブル宣言というのも出てきたのですが。別にギャンブルを抜きにしても、状況によっては麻雀=依存症、の等式は成立しうると思ってます。麻雀も立派にゲームですしね。他を投げ捨てて観続けて依存を満たすことは十二分にあり得るというのが私の認識です。だからこそ頭の片隅にでも依存の単語だけ置いといて頂ければと思います。
己に自制が利かなくなったとき、具体的には睡眠時間ガン削りしたり仕事すっぽかしたりといったところまで酷くなった場合には、素直に依存を疑ってください。
周りもちらっとでも注意を向けて頂けると助かります自覚無い場合もありますので。観てる時に話しかけると尋常でなく激怒する等の反応は危険信号かもです。
更に蛇足で余計な一言ですけど。巷に流れる打牌批判、点数ミスへの罵詈雑言。これも依存が故の表現なのかもです・・・・・・。

参考文献

「人生が充実する」時間のつかい方 UCLAのMBA教授が教える“いつも時間に追われる自分”をやめるメソッド
2023年 / 翔泳社 / キャシー・ホームズ (著), 松丸 さとみ (翻訳)

時間振り分けに関する考え方はこちらの考えを借用させて頂きました、というネタバラシです。主に第3章第7章。時間記録エクササイズは自分も試してみて、月に50時間Mリーグに張り付いていたことが判明して。内省を含めてこの文章こしらえてみた次第です。
Mリーグに限らず「推しごと」を時間の浪費としてしまうのではなく、あくまで充実した時間として捉える、そんないいとっかかりになると思いましたので紹介して〆とさせて頂きます。ご清聴ありがとうございました健闘を祈ります。最後に本書でも紹介されていた動画貼っておきます。既に有名な動画ではありますけど。字幕ONと自動翻訳ON推奨。

貴方にとって私にとってMリーグとは?麻雀とは?ゴルフボールかもしれませんし砂かもしれません。あるいはビールなのかもしれません。飲み過ぎ注意。そっちかよ。