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DATA Saber修行録(Ord1~5)

前記事に続き、DATA Saber認定の具体的な取り組み内容について紹介していきます。今回は、認定要件のうち「技術力の証」に該当するTableauのViz作成(データ分析の成果物)と問題集について。
※問題の解答は開示できない決まりなので、自力で頑張ってみてね!

Ordって何?

Ordealの略です。日本語訳すると「試練」を意味します。
Ord1~10まである課題(Viz作成+関連する問題集)を全てクリアすることによって、Tableauの操作方法が身に付いているか、正しく(一概に正しい操作はないが、ベストプラクティスの)操作できているかを証明します。

DATA Saberの取り組みにあたっては、当然Tableauを利用することになるのですが、普通に製品版を買うと年間10万円程度するお買い物、個人で買うのはちょっとキツいです。
そこで活躍するのがTableau Publicです。

Tableau Publicとは

Tableau社が提供する無料で使えるBIツールです。無料といえど機能面は製品版のTableau Desktopと同等で、データ分析・ビジュアライゼーションで実現したいことは大体叶います。

それなら仕事も無料版だけ使えば良いのでは?と思われるかもしれませんが、そうは問屋が卸しません。
Tableau Publicは学習用に無料提供されている代わりに制限事項があります。具体的には
・Tableau Desktopより取り込めるデータの種類が少ない
・データベース連携ができない
・Vizはローカルに保存できない
 ⇨オンライン上に公開保存しないといけない
  ⇨従って機密データの扱いに向かない。

と、現実的に社内情報をネットに垂れ流しするわけにはいかないので、業務利用する場合は有償ライセンスの購入を検討してみましょう。

Tableau Publicを利用してのOrd提出

話を戻します。
Tableau Publicは作成したVizをローカル保存することはできませんが、世界中に公開されるオンライン領域に、自分のVizを保存することができます。
それがこちら

毎日のように世界中のTableauユーザが各々のテーマでデータ分析をして、Vizを公開しています。データ分析界のSNSといった感じですね。
こんなオシャレなVizも作れるの!?というような素晴らしい作品が多数あるので、見るだけでも楽しいと思います。

オンライン保存したOrd用Vizは、DATA Saber公式サイトの提出リンクから投稿します。具体的には
・公開したVizのURL
・それに関連するOrd設問の回答
になります。

Ord一つあたりの回答権は毎日1回までとなり、合否判定は回答後最初の正午(日本時間)です。全てが正解した状態でないとクリアとならないので、クリアするまでどれが正解して、どれが不正解だったかは分かりません。
DATA Saber試練の期間中は正解するまで何度でも回答可能なので、根気よく取り組んでいきましょう。

ここで皆さんの思考をよぎるのが、「あれ?他のApprenticeが投稿したViz見れば解答分かっちゃうのでは?」という考えではないでしょうか。

部分的にはそうかもしれません。ただ、Ordの問題はTableauのベストプラクティスに焦点を置いた問題も多く、教材動画の内容をしっかり理解していないと解答が難しいものも相当数あります。
それ以前に、答えだけ見てOrdをクリアしたとしても、内容を理解しないまま最終試験に臨んでしまうと撃沈必至です。
DATA Saberの取り組みは手を動かし学ぶことがメインなので、地道に学習していきましょう。

Ord1~5の所感・注意点

Ordは全10回で、中には教材動画を見て回答するのみの回もあったりします。具体的な解答について触れることはできませんが、取り組みで特筆すべき点・注意が必要なポイントについて紹介します。

Ord1
最初にして超重要な試練です。
Tableauの基本操作とデータビジュアライゼーションの基礎が詰まっているので、クリア後も何度も参照する価値があります。これをクリアした時点で、ざっくりしたTableau操作は身についたと言っても過言ではありません。

Ord2
Viz作成の不要な、教材動画に関する設問回答のみの最初のOrdです。
Ordを進めていくと分かるのですが、実はこの「設問のみ」系のOrdが一番厄介です。設問の中には一意的な回答が求められるものもあり、解釈が会わない限り正答できずドツボにはまってしまいます。

クリアするための近道は、同じくDATA Saberに取り組み中の他のApprentice達と議論をするか、師匠に解釈に関する問答をするかです。直接的な解答を教え合うことはないですが、基本的な考え方を擦り合わせていくことで、自然と回答にたどり着けます

Ord3
中級編です。マップ上のグラフ作成や、直感的なデータの見せ方など、ここまでできれば「Tableau触れます」と言って差し支えないと思います。
ここで一点注意です。
教材資料にて指示される「tdsx」ファイルのTableauへの取り込みについては、最新版のTableauでは上手く機能しなくなっています。
これについては、
1. デスクトップ等に保存したtdsxファイルの拡張子を「zip」に変更
2. 解凍し、中のcsvまたはxlsxファイルを読み込ませる
で対応可能です。

私自身ここで躓き、Twitterを漁ると他のDATA Saberの方がこの解決策を提示されていました。アクティブなコミュニティはやはりそこが良いですね。

Ord4
またまた「設問のみ」系のOrdです。DATA Saberの中には、ここが最大の山場と言われる方もいらっしゃるようです。しっかりと教材動画を確認し、自信の無い設問については他のDATA Saberや師匠と議論を重ねていきましょう。

Ord5
中級編パート2です。動画を見ながらVizを構築していけば、設問も難なく正解できる印象です。

教材動画について

DATA Saberの教材動画は、創設者のKTさんが作成公開されたものです。合計27時間超のボリュームとなっており、作成に相当のコミットメントがあったことが伺えます。本当に頭が下がります….
ただ、忙しい社会人の皆さんは他のオンライン学習のように1.5~1.75倍速で動画を視聴することをお勧めします。

ポイント毎の動画アーカイブについては、師匠から、とあるDATA Saberの方が作成されたDATA Saber教材動画Vizを教えていただきました。重宝しています。
これはこれで、元データ作るの大変だっただろうな….


今回はここまでです。次回は後半、Ord6~10について触れていきます。

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