クリエイターが正しく評価される時代をつくるためにやるべき3つのこと

クリエイターと聞いてあなたはどのような人を思い浮かべるでしょうか?

アートディレクター、フォトグラファー、グラフィックデザイナー、コピーライター、ファッションデザイナー、映画監督、スタイリスト…という肩書きの付く方々を思い浮かべることが多いかと思います。

メディアで取り上げられる人の多くは上記のような人が多いかと思います。ですが、これらの内のどのクリエイターの作品も決して彼ら一人で創られているわけではありません。(あなたが創作の現場に携わる人であれば十二分に承知だと思いますが)

素晴らしい作品は、数多くの日の目を見ない努力によって成り立っており、その努力は昼夜問わず働き続けるチーム一人一人の惜しみない情熱と労力によって絞り出されています。

ただし、現状その作品が世に出た時、
関わったクリエイター全員が知られることは殆どありません。


例えば街中でよく目にする「広告」。
これらは業界紙でもよく目にすることがありますが、基本的にこれらの仕事に携わった人として紹介されるのは、
・プロデューサー
・クリエイティブディレクター
・アートディレクター
・デザイナー
・フォトグラファー
・コピーライター
が殆どです。

しかし、実際の所は
・フォトレタッチャー
・スタイリスト
・へアイメイク
・ライトマン
・カメラマンアシスタント
そしてロケでの撮影なのであれば
・ロケーションコーディネーター
も同じく大切な役割を担っています。

ですが、後半の方々の名前は現状は殆ど出てくることがありません。良い仕事をするには実際にクリエイティブのディレクションをし、案件をまとめていく人はもちろん不可欠ですが、実際に手を動かし細部を整える役割を担っている人も同じく重要な筈なのです。彼らがいないと同じクオリティの仕事をすることはできません。

今のクリエイターの仕事が乗る媒体の多くはそこまで作品に対して十分なクレジットを記載するスペースをもっていないものが殆どです。

映画ではエンドロールがありますが広告・プロモーション周りの創作物に関してはそう言った携わった人たちを評価し、作品を通してクリエイターを繋いでいく文化がありません。

このような現状を改善するべく、去年作ったサービス「foriio」でしたいことが3つあります。


1. 作品に携わったクリエイターを追加できるポートフォリオサービスを作る

foriioでは、作品に携わった人を追記できるようにしています。foriioの中のユーザー、facebookの友達、Twitterのユーザーから選んで肩書きを加えて追記することで、その人がどんな役割で参加したか一目でわかるようになっています。


2. 作品を通じて、良い仕事をするクリエイター同士を繋ぐ

作品にクリエイターを追加するを下記のような表示になります。
こうすることで、誰がどのパートを担当したのか明確にわかります。
ですが、foriioではただ文字でクレジットを記載するだけではありません。タグ付けされたクリエイターは彼らのポートフォリオページを持つことができ、タグ付けされた作品はそこに蓄積していきます。
そうすることで、この作品のイラストレーションが素晴らしいと思ったら、すぐにイラストレーターが誰でその人が他にどんな仕事をしていたかをすぐにみることができるのです。


3.クリエイティブ業界の作品辞典となる場を作る

foriioの一覧ページでは、複数のクリエイターが携わった仕事はこのように関わったクリエイターのアイコンと共に表示されます。

1つのプロジェクトに関わった人が一覧でも可視化されているので、案件の規模も把握する目安になります。

このように詳細にスタッフクレジットが記載された作品が蓄積されていくことで、近い未来に世界のクリエイティブ業界の作品辞典のような場所にしたいと考えています。


foriioをつかってみる


発注側も制作側もお互いの立場を尊重して仕事をできる文化を紡いでいくために


どのくらいの人がどのくらいの時間を費やして、関わってくれているのかを理解することが、昨今よく耳にするボランティアでロゴやキャラクターを作らせたり、フリーランス等個人のクリエイターを値踏みする風潮から良いバランスを持ったクライアントとクリエイターの関係に戻してくれると信じています。

ですが、それを理解するのにはこの記事を読んだり、1度仕事してみただけでは不十分です。少しずつ、お互いへの理解を深めていかねばなりません。

foriioでは、まずそのはじめのステップとして、各クリエイターがどう関わったのかを可視化することから初めていきたいと思っています。

こういった場所を実現するためには、foriioがより良いサービスを提供していくことも不可欠ですが、今この記事を読んで頂いているクリエイター一人一人の協力も不可欠です。

同じような疑問や違和感を感じていたクリエイターの方々には是非、foriioに作品を投稿して頂き、関わった方達も巻き込んで少しずつクリエイターを正しく評価する文化を紡ぐ一人となって頂ければ大変嬉しく思います。


foriioをつかってみる

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長文になりましたが、ここまで読んで頂きありがとうございます。
以前foriioをリリースした際にもう少し詳しくforiioのコンセプトについて書いていますので興味持って頂いた方々はぜひ下記をご覧ください。
・デザイナー以外のクリエイター向けポートフォリオサービス「foriio」を作りました。

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