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青い青いスタートアップの草原で

いつ見ても青い。

ここら辺りは。

いつ見ても青い。

今日、僕の会社も応援してくれている海野さんが、代表を退任するという発表をしました。

今年の夏に入る前にご飯を一緒に食べて話して以来、お会い出来ていないのだけど、とても気持ちがほんのり込み上げることがあり、書き残したいなと思ったので、いま、指を走らせています。

僕は循環の中の一部だ

海野さんとの出会いは2012年のOnlabの説明会。代官山にあるOnlabの会場にて前田ヒロさんの話を聞きに僕ら(以前創業した会社)は来ていた。そこにまだローンチまもない海野さん達もいて、説明が終わった後の懇親会で僕らは挨拶だけしている。それ以降出会う機会はなかったのだけど、QiitaはOnlab4期生として採択され、僕らは採択にはならず違うインキュベーションプログラムはVoyageに入り自分たちのサービスの開発に没頭した。当時23歳。

それからもうこんなに経つのかという、長い日々を経て僕はもう一度起業し、今年の夏海野さんに会いに行った。

不思議な巡り合わせで、僕が海野さんに出会えたのは、フリルの共同創業者のTakejuneさんが、これまたフリルを一緒に作った創業者達と一緒に作ったエンジェルポート(https://angl.jp/)という起業家とエンジェル投資家をつなぐサービスを通してだった。

僕は一昨年の2回目の起業時に、ママリの大湯さんにも2回程話に行っている。ママリの大湯さんは実は前述のVoyageのインキュベーションプログラムで同じ時期に僕の席の後ろでCreattyというアーティスト・作家のためのSNS、グッズ販売サービスを作っていた。当時はタカヤオオタさんも一緒に働いていた。

正直、なんだか恥ずかしい気持ちがあった。

要は僕はこの間、スタートアップというレーンで成功できなかった側の人間だ。途中で降りた人間でもある。

その自分が同じ時期に創業し、歯を食いしばって「事業」に「サービス」に火を灯し続けてきた人にお会いして、今度は自分に…火を分けてくれなんておこがましすぎるし、みっともなさすぎねぇかと。

でも、ママリの大湯さんも、Qiitaの海野さんも、フリルのTakejuneさんも、Misocaの豊吉さんも、みなさん本当に自分との時間の間に、いつも真摯に向き合ってくれたし、心良く後押ししてくれた。

僕がもう一度チャレンジする事を「やってみよう。」と受け入れてくれる。

Qiitaは間違いなく、あの当時立ち上がったサービスで最前線で愚直にエンジニアに価値を届けることにコミットしてきたし、しかもそれをスタートアップという形での事業の作り方に挑戦したとんでもない勇者だ。僕は昔からQiitaとそのチームのスタンスが好きだった。(だから無意識のうちに僕らもサービス名にiを2つ付けてしまったのかもしれない。)

長年、数えきれないくらいのエンジニアの方々の情報共有の基盤としてそこに存在し続け、たくさんのたくさんのスタートアップが挑戦したサービスが参考にし重宝した情報のホームだった。

その中で、海野さんとお会いした時、海野さんの人柄に触れた時に、あの頃から走り続けてきた人の芯の姿を垣間見た気がした。

僕は海野さんの苦労を知らない。海野さんの失敗を知らない。だけども、海野さんがたくさんを、多くを犠牲にここまで進んできたことは少し感じ取れた気がした。

それは僕の心を気遣ってくれたり、1on1や目標へ向かうためのアドバイスをくれた時や、声のトーンから感じ取れた。少しだけなんだけど。

その海野さんが、今の自分の人生と丁寧に向き合う時間を選ぶために退任するということで、詳しくはまたお会いした時に色々話したいなというのはありつつ、海野さんとそしてQiitaをここまで作ってきたQiitaのチームには本当に敬意を込めて「お疲れ様でした。Qiitaという挑戦を続けてくれてありがとうございます。」という気持ちが溢れてくる。

海野さんやTakejuneさんや、大湯さん、前一緒に立ち上げた会社の共同創業者達(みんなそれぞれ未だ挑戦を続けている)がいたから、どんどん日本の挑戦する雰囲気や環境が良くなった。これは僕が去年起業して本当に感じた。以前と比べて前に大きく進んでいた。みんなの挑戦のおかげだって本当に思った。(投資側のみなさんももちろんその中の大きなFactorだということはもちろん言わずもがな)本当に、感謝でしかない。

その前には、その前の挑戦者たちがいるし、これからも、多くの挑戦する人がここにくると思う。

僕も引き続き挑戦する。その時に今僕が立っている場所が、なぜ今僕が立てる場所なのか。それはしっかり覚えておきたいと思った。

特に海野さんやQiitaみたいな本当に純粋に創る人達を支える事を追求し続けるサービスが存在しているからこそ、僕が来れた場所なんだって。

海野さん。本当に本当に、お疲れ様です。でもまたすぐに次の挑戦は始まるのだろうし、僕もまだまだ聞きたいことばかりなので、ぜひ次のご飯…お願いします。笑

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青いこの世界は続く。挑戦者がいる限り、この青い星は循環していく。

この深く青い草が生い茂る一帯で、多くの人が来て多くの人が夢を見て、多くの人がその自由と希望を謳歌して、それぞれの茂みの中に入っていく。僕らはその先に何が待っているかはわからないけど、ここは、ここだけはいつも青い。心が苦しくなるくらいに青い。

そして、この青さは、前に来た人とこれからくる人がいないと成り立たない、循環の青。

怒涛の速さで渦巻く感情と、深く奥で唸り続ける蠢きから生み出された、狂気と熱狂に満ちみちた青。

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