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【みんな好き】たまには”アナログ回帰”も悪くない

「ペーパーレスの時代なのは分かっているけど、なぜかアナログが好き!」ということ、ありませんか?私は最近、手帳を購入しました。毎日予定を書き込んだり、To Doリストやメモ用にウキウキで使用しています。

「いや、紙なくそうよ」と自分自身も思うのですが、なぜか手帳はアナログ派です。仕事は紙をほぼ使わないし、なんなら勉強する際も紙はまったく使わないのですが、なぜか手帳だけはアナログが好きなのです。

この「アナログが好き!」という感覚、どうやらそこまで恥じるべきことではなく、むしろ結構自然なことのようなので、そのことについて述べていきます。

●「リベンジ・オブ・アナログ」


アメリカのジャーナリストであり、「The Revenge of Analog」の著者デイビット・サックスによると、実はアナログは衰退するどころか、産業の中で見事な返り咲きを果たしているらしいのです。

・紙の書籍や書店、などの売り上げは伸びてきている

・レコード(CDですらない!) の売り上げに至っては、なんと10倍になっている

・GoogleやAppleなどへ取材に行ったときには、PCとタブレットの傍に手書きノートが置いてある

・Amazonがなんと実際に店舗を出し販売し始める


などの事象が起きていると言います。Amazonに至っては完全に良さを潰しているような行為ですが、もちろん利益を見込んでのことです。

「40代、50代の人たちが、昔を懐かしんでいるのではないか?」と思うかもしれません。しかし、デイビット・サックスによるとなんとアナログ製品の主な購買層は10代〜30代らしいのです。完全なるデジタルネイティブ世代ですらアナログを好むという驚きの事実ですね。

●紙の本の方が電子書籍より理解度高い


また、今のところ人間にとって、紙(アナログ)で得られる情報の方が、電子書籍(デジタル)で得られるより処理しやすいようです。

韓国のチョンシン大学のHanho Jeongの論文によると、紙の本と電子書籍をそれぞれ読んだ後の内容理解度は紙の本の圧勝だったと言います。そして電子書籍の方は、”目の疲れ”という点で圧勝だったというある意味当然の結果となりました(笑)

もちろんそれぞれにメリット・デメリットがありますが、「内容理解」という点で言えば、書き込むことができたり、前のページに戻るなど読み直しがしやすい紙の本の方が良いのでしょう。こういったところに、アナログの良さ、フレキシブルさが出ていますね。

●アナログ回帰は自然なこと


恐らく皆、

「なんだかんだアナログって良いよね」

という感覚は持っているのではないでしょうか。

理由は人それぞれです。例えば私は、紙の手帳の余白に、目標を書くことが好きです。思いついた時に書きたいのです。ある人は、レコードに針を落とした時の音が好きなのでしょう。またある人は、実際に本の中身を見たいからといって書店に行くでしょう。時間の感覚が分かりやすいからアナログ時計が好きだという人もいます。(他にも、アナログのここが好きっていうのがあればコメント待ってます笑)

ペーパーレスの時代だからといって、何もかも完全にデジタルにする必要はないでしょう。我々はただ単に。アナログが好きなんです。


参考文献:

The Revenge of Analog / David Sax(The Revenge of Analog, Author- The World Knowledge Forum

Hanho Jeong(2010) A comparison of the influence of electronic books and paper books on reading comprehension, eye fatigue, and perception

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