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2001年頃のインターネットってこんなのだった。(ネット広告回顧録)

今日、偶然にも2001年の8月、まさに9.11直前のMSNのトップページの画像がシェアされており、その頃からこの業界に居る知人・友人で盛り上がってしまいました。当時を知る人であれば、この画像一枚だけでもうアレやコレやランチどころかディナーだっていけちゃうくらいの逸品なのです。

日本の広告市場においては、2019年にインターネット広告がはじめてテレビのシェアを越えて最もシェアの高い媒体となったわけですが、当時は700億円台とまだまだこれからの媒体であり、インターネットへのアクセスはISDNとか、ぎりぎりブロードバンド、という言葉が広まり始めた頃かなと記憶しています。ブロードバンドと言えば、2001年当時はY!BBが上戸彩さんや広末涼子さんのCMでブレイクした頃ですね。※ちょっと年代合ってないかもw

当時はインターネットブラウザと言えばInternet Explorerで、デスクトップの「e」マークをダブルクリックしてインターネットを起動するのが当たり前でした。その頃はMac使ってる人もほぼ居ないしChromeなんて存在もしていないわけですね。

で、インターネットが起動した時に最初に開くページが「ポータルサイト」(玄関)ですが、その時にデフォルト設定で表示されるのがこの「MSN」のページだったわけです。ページ中央上部に表示されているのが「今日の特集サイト」(通称:きょうとく)という目玉とも言える広告商品でして、当時はこの商品を取扱う為に、多くの代理店や広告主が血と汗と涙を流していたわけです。

正しい金額設定は記憶が曖昧ですが、一週間ベタ貼りで450万円〜550万円くらいだったでしょうか。今や主流となっている運用型広告的な要素は皆無で、一週間ここに鎮座することがこの高額な広告料金を投資できる企業様のブランド価値向上に寄与したのだと思います。(もちろん誘導もかなりの規模ですが)

私は2001年にセプテーニ(現在のセプテーニ・ホールディングス)へ新卒で入社しましたので、当時はまだ入社半年未満、当然ですがこの商品を扱うなんて高嶺の花、1件数万円のオプトインメールやクリック保証型メルマガ広告を取扱う日々でした。なんじゃそれ!って人は、こちらの書籍をご参照ください!

1行目はアレコレ、諸事情がありイレギュラーで*行目が、とか、色々な思い出話は尽きません。むしろ諸先輩方のお力があり当時からチャレンジャーだったネット専業代理店所属の私が、この広告メニューを取扱うことで当時はライバルであった広告代理店同士が仲良くなるきっかけになったという、ターニングポイントなメニューなのでした。

インターネット広告の夜明け、みたいな時代で単なる回顧録以上のナニモノでも無いのですが、最後に最近ドラマ「M」で話題の浜崎あゆみさん出演の検索エンジンのLycosのCMで締めくくりたいと思います。


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