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TSL4周年を迎えて思うこと

昨日2022年9月1日をもってTSL開業4周年を迎えました。

せっかくなので昨年に引き続いてブログを書こうと思い、筆をとっています。

さて、当事務所は事務所開設4周年を迎え、所帯が大きくなってきました。所属弁護士数は27名となり、国内10拠点構えるまでになりました。

組織が大きくなるにつれ集客やマネジメントの難易度も上がり、日々試行錯誤を重ねています。

最近について

そんな中で今年に入ってから、TSLがやりたいことは何なのか、何を大切にしながら法律事務所を運営していくのかということについて自分自身が考え、所内外で議論をし、明文化するという作業をやってきました。

一連の思索を通じて浮かび上がってきたのは、「Update Japan」を実現するために、「For Client」という価値観が浸透した法律事務所を作りたいということでした。

その中身の詳細はまた別のブログ等で改めて書きますが、ここで述べたいのは、「主観」を持つことの重要性です。

客観について

我々は、ともすれば「客観」にとらわれがちです。

ここで言う「客観」とは何かと言うと、「自分以外の誰かが決めた正解」のことを指します。

それを会社経営に当てはめると、「収益を上げること」だったり、「"良い組織"を作ること」だったり、「市場のシェアをとること」だったり、それらを達成するための方法論だったりします。経営者は、それらを日々学び、自社に照らし合わせて現在、将来において何をすべきかということを考え、実践していきます。

実際、経営者仲間と話していても、いかに売上を伸ばすか、いかに人を採用し定着させるか等、組織を上手く回していくためのHOWの部分の話題に終始してしまう事がよくあります。

これらは会社が存続していく上で避けては通れない事柄であり、そういった方法論を学び実践することには大いに意義があります。そこを蔑ろにしてしまうと組織は存続がままならなくなります。

主観について

しかしながら、これらは本来その企業が固有に有する「目的」を達成するために立てた「目標」や「指標」にすぎません。

「目的」とは、その企業体を通じて世の中にどのような価値を提供したいかということであり、経営者自身の超主観的な意思であり、その企業の存在意義でもあります。

企業は本来、一定の目的を持って設立されているはずです。したがって、本来重要なのは、目標や指標ではなく「目的」の方であり、客観ではなく「主観」の方です。

最も重要な「その企業体を通じて何がしたいか」という主観の部分を忘却し、目的を達成するための手段であるはずの「収益を上げること」や「良い組織を作ること」等が自己目的化した組織の経営者は、その会社に関わる株主や従業員といったステークホルダーの要請に応えるだけの、いわば"傀儡"とでも呼ぶべき存在に成り下がります。

経営の肝となるべき部分は、経営者が世の中をどういう視座で眺め、どの部分に不満を持ち、そこをどう変えたいと思うのか、それをどうやって実現するのかという「主観」を持つこととではないでしょうか。

そのような独自の主観を持つことが、経営者に課せられた最も重要な責務であり、その経営者しか持ち得ない、代替性のない価値そのものであると考えています。

今後について

以上を踏まえて今後ですが、まずは自分の価値観を大切にしていきたいです。「自分はこういう世の中になってほしい。そのためにこれがやりたい」という軸を持ち続けることです。

次に、それを発信し続けることにより、その賛同者を募るということもやります。

いろいろと真面目なことを書きましたが、要するに僕は、会う人会う人に「"Update Japan"をやりたいんだけど一緒にやらない?」「"Update Japan"ってのはこうこうこうでさ、、、、」「こうやって実現しようと考えてるんだけどどう思う?」っていうのをひたすら言い続けるおじさんになるということです。

事務所経営5年目も頑張ります。

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※4周年記念でTSLオリジナルパーカーを作り、所内で写真を撮ったようです。

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