[きょうの映画紹介] チョコレート・バトラー(2011)
チョコレート・バトラー(2011)
出演:ナ・テジュ、K・キム、ジージャー・ヤーニン他
個人的おすすめ度:★★★☆
テコンドーvsムエタイっぽい東南アジア系アクション映画。GYAOにて視聴。
・Wikipedia
・Filmarks
タイのバンコクに住むテコンドー一家(両親・子供3人の全員がテコンドー選手)が、タイの国宝である宝剣が窃盗団に盗難される場面にたまたま遭遇し、それを止めようとしたことで窃盗団に逆恨みされ盗難事件に巻き込まれていく。
…みたいな話。
ストーリーについては他の人のレビューでも言われてる通り特筆すべきことはないんだけど、ダンス・トルネード・金メダル辺りについての伏線の張り方も回収もちゃんとしてたし、酷評するほどではないかなと感じた。
そんなことよりも、というか、こういう映画を観るのにストーリーのことなんて気にする必要は無いわけで、それよりもアクションですよ。
主役がテコンドー一家なのでアクション(というか組手)もテコンドーが中心になるんだけど、これがまたすんごい。X軸・Y軸・Z軸、あらゆる方向にグルングルン飛んで回る。
どの方向に飛んで、何回転目のどの角度から、どちらの足が出てくるか、テコンドーアクションの予測が全くつかない。というか、逆にありとあらゆる方向から飛んでくる。テコンドーをエンターテイメントに落とし込むとここまで映えるものなのか、と何度も唸らされた。
主人公たち一家と敵対する窃盗団は幹部・ボスクラスの3人がムエタイ使いで、テコンドーvsムエタイの構図があったのも良かったと思う。まぁそこまで異種格闘技戦っぽさは強くないけど、良いアクセントだったと思う。
一家の長男でダンサー志望の主人公テヤン役にナ・テジュ、その妹でまた凄まじい切れ味の足技を誇るテミ役にK・キム、一家の子供たちの潜伏先で世話を焼いてくれるムエタイ使いのワワ役にジージャー・ヤーニン。
自分は特に妹のK・キム(金景淑・Taemi)の体幹の強さが気に入った。垂直ハイキックでびっしー!と決めるポーズがカッコよすぎた。あと年頃の女の子特有の絶妙な生意気さ、韓国人特有の性格の苛烈さ具合いも良き。
この作品のジャケットを見て、どう見ても「ジージャー・ヤーニンの新作やん!」と思い込んで買って観てみたらジージャーががっつり助演で出番も少なくクソがっかりした、という彼女のファンも多いようで。それについては事実その通りだけど、それを一旦置いといて単に「テコンドーアクション映画」として見ても十分に優秀だと思うんだけどねえ。
自分は全部観てからすぐにディスクでも欲しくなったけど、BRは未発売、DVDも3200円ぐらい(※セール中)でお高い。けど欲しいな~。