[きょうの映画紹介] サスペリア(1977)

 サスペリア(1977)

出演:ジェシカ・ハーパー、アリダ・ヴァリ、ステファニア・カッシーニ他

個人的おすすめ度:★★★☆



 今から約45年前に公開されたクラシックなオカルトホラー映画。GYAOにて視聴。

Wikipedia
Filmarks



 バレリーナ志望の主人公ドイツにあるバレエの名門校に入学するのだが、初めて学校に到着した時、ひどい悪天候にも関わらず門前払いされてしまう。その時、何者かに追われるようにして学校の玄関から出てきた女生徒が翌日別の場所にて惨殺死体で見つかる

 奇妙なことばかり起きているこの名門校に隠された秘密とは…



 …みたいな話。かなり不条理な作りで、主人公である華奢で儚い女性がなんだかおかしな目にばかり遭わされ、同時に視聴者にもストレスを与えている。

 飛行機でドイツに到着したらいきなりゴリゴリの豪雷雨、どう考えても客を乗せてないタクシーが一台も停まってくれない、やっと停まったタクシーの運転手が雨を嫌がって車から降りてこず華奢な体で重い荷物を何度も運ばされ体もビッチャビチャ、宿舎を兼ねた学校にやっと到着しても門前払いされる、なんか追われてる女生徒を見かけて不穏な気持ちになる、翌日学校に入っても生徒・関係者含めて周りみんな変なヤツばっか、みたいな。

 冒頭の10分ほどでここまで一気に不条理なストレスを与えられる



 それよりも、この映画は壁紙の幾何学模様的デザインライティング液体等の色彩が特徴的で、単純に視覚を刺激される。

 「美術やデザインの専門家がいきなりホラー映画を撮ったらこんな感じになるのかな?」と思った。ちょっと素人とは思えない画の使い方。



 加えて、音楽にも何だか変わったシステム(サーカムサウンド)を積んでいるようで、作曲も現役のプログレバンド(ゴブリン)に任せている。

 これがまた不思議な聴き心地を与えられるもので、生演奏付きの舞台を観ているようだった。



 バレリーナ志望の主人公役にジェシカ・ハーパー、学校のかなり色んな部分を任されているバレエ教師役にアリダ・ヴァリ、主人公と仲良くなり学校の秘密にも気付きつつある女生徒サラ役にステファニア・カッシーニ

 主人公がめちゃくちゃかわいらしい。バレリーナらしく凹凸の少ないスレンダーな体つきで、いかにも華奢で弱々しく。



 ディスクで欲しくなるほど好きになったわけではないけど、この作品にしかない独特の味わいがあると思うので、またそのうち観たくなりそう。

 自分は古い映画でもおもしろければ抵抗無く観られるから、こういうクラシックな映画を観るのにも向いてるね。




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