[きょうの映画紹介] ポイズンローズ(2019)

 ポイズンローズ(2019

出演:ジョン・トラボルタ、モーガン・フリーマン、ファムケ・ヤンセン、ブレンダン・フレイザー、ロバート・パトリック、ピーター・ストーメア他

個人的おすすめ度:★★★



 ジョン・トラボルタ主演のサスペンスアクション映画。GYAOにて視聴。

wikipedia
Filmarks



 wikipediaやFilmarksによるとスリラー映画ということになっているけど、個人的には緊張感や焦燥感をそこまで感じなかったし、ストーリー的にも主人公の探偵が依頼を受けて捜査するという流れがハッキリしているので、まぁここはサスペンスということで。

 1970年代が舞台で、20年前に故郷を去ったアメフトの元スター選手がよその町で探偵となり、捜査の依頼を受けて20年ぶりに故郷の町へ帰ってくるという導入。



 メイン出演者に有名な俳優がゴロゴロおり、舞台が1970年代ということで服飾や背景等の時代考証も大変だっただろうと思う。最近の映画だということもあり、画は確かに小綺麗な感じがした。



 探偵である主人公と、依頼について追っているうちにハッキリしてくる事件に関連した町の住民との1vs1のコンタクトが主で、たまに一触即発の場面や銃撃戦もあったけどそれがメインというわけではない。

 たぶん、そのわずかにあるアクション部分でいちいち主人公の命が狙われるので、そこだけを見てスリラー映画だと捉えられがちなのだろう。

 アドベンチャーゲームさながら、色んな人と1vs1のコンタクトを取り情報収集をしながら少しずつ物語が展開していくので、そこで高度な会話のやりとりをさせてオシャレな映画に見せようとしているのはわかるんだけど、それがどうにも野暮ったく。たまに入る主人公のモノローグも「コレ要る??」って感じにイマイチスベっていた。



 ただ出演俳優の存在感だけはそれぞれ光るものがあり、中でもブレンダン・フレイザーが一際異彩を放っていた。自分は「ハムナプトラ」シリーズ(1999~2008)、「センター・オブ・ジ・アース(2008)」辺りで見かけて以来すごく久々に姿を見たし、色々あってしばらくシーンから遠ざかっていたというのもこの映画を観たキッカケで初めて知ったので、最近の彼の姿を見て本当に驚いた。「ハムナプトラ」シリーズ等で筋骨隆々な彼の姿を知っている人はきっと自分と同じ印象を抱くだろう。しかし、それは決して悪い意味だけではなく、様変わりしたとはいえ今の彼もそれはそれで魅力的だと思うし、この映画の役柄も今の彼のフォルムや人間味があってこそ出来た仕事なのではないかと思う。

 他にも、昔から好きなピーター・ストーメアも予想を全く裏切らない形で出演しているし、ロバート・パトリックなんかも出番はそれほど多くないながら尋常じゃない存在感があった。



 主演のジョン・トラボルタモーガン・フリーマンも自分は大好きだし、このように出演者については文句ナシなレベルなんだけど、肝心の内容については、見た目が華やかな割に野暮ったくもあり、まぁそれしかないよねっていうお約束展開でもあり、一言で言えば平凡な映画かも。

 ファンならまぁ、楽しめると思う。




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