[きょうの映画紹介] バトルフロント(2013)

 バトルフロント(2013)

出演:ジェイソン・ステイサム、ジェームズ・フランコ、ウィノナ・ライダー他

個人的おすすめ度:★★★☆



 見知らぬ町での新生活で逆恨まれ面倒に巻き込まれ系アクションスリラー映画。GYAOにて視聴。

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Filmarks



 元麻薬捜査官の主人公潜入捜査をしていた数年前にある麻薬売人の組織を壊滅させ、恨みを買ってしまう

 そのことをキッカケに数年後、亡くなった妻の故郷に娘と共に引っ越したのだが、娘が学校でいじめに遭い、またその仕返しで相手が鼻血を出す程度のケガをさせてしまう。規模としては子どものケンカの範疇ではあったが、相手の両親は納得がいかず主人公につっかかってくるようになる。

 どうしても主人公と娘が気に入らないケンカ相手の母親は、麻薬売人で頭のネジが飛んでいる兄に主人公への報復を頼むのだった。



 …みたいな話。

 導入としては可もなく不可もなくって感じだけど、そもそも子どものケンカ相手の両親が相当にイカレていて、自分の子どもは一方的に被害者だって決めつけてるフシもあったし、主人公と娘は逆恨みで迷惑をかけられるんだよね。

 その辺が観ていてすごくストレスフルだというか、一番イヤなタイプのktgiに目をつけられたな、っていう。主人公が元プロの戦闘員みたいな感じだからまだ黙って観られるけど、もっと一般的な、特に反撃や抵抗の術を持たない主人公や娘だったらと思うと本当に胃がキリキリする流れだった。



 この作品って実はスタローンの脚本・製作なんだけど、2010年頃からのスタローン脚本の作品っていっつもこうで、起承転結の起と承の辺りでめちゃめちゃストレスをかけてくるのね。

 この作品の場合はそれが相手両親と兄からの嫌がらせなんだけど、主人公が強くて並の相手には武力で負けないだけに、また町に新しく越してきた新参者だということもあり、そうやって目立たない(=娘に迷惑がかからないようにする)為にも逆に我慢するしかないっていう状況がしばらく続いて。

 あ~もうさっさとブン殴ってボコボコにすりゃいいのに、ってしばらくモヤモヤイライラなってて。他の人の感想ではそうでもなかったみたいなんだけど、自分はちょっとこういうストレス高負荷な脚本は苦手かなあ。



 元麻薬捜査官だけど今は普通のお父さんである主人公役にジェイソン・ステイサム、娘のケンカ相手の母親の兄でネジの飛んだ麻薬売人役にジェームズ・フランコ、その彼女であり共犯者であるバー店員役にウィノナ・ライダー

 他にも、娘のケンカ相手の母親役にケイト・ボスワース、町の悪徳保安官役にクランシー・ブラウンら。

 ケイトのヤク中モンペっぷりは中々の迫力だった。あと保安官役のクランシー・ブラウンという人は、ゲーム「Detroit: Become Human」で大人気なハンク役のモデルをやった人。知ってる人は見たらすぐ気づくと思う。



 ストーリーの最後の最後、主人公と相手両親の兄が対決するんだけど、この作品って「意外とその兄が主人公でもいけたかもね」って思っちゃって。

 兄にもっと人間らしさを足して、麻薬取引の部分を差っ引いて、ジェイソン・ステイサム扮する捜査官に追われる役でも良かったかもな~って。

 ジェームズ・フランコ、上手いと思うんだけどねえ。この作品でもそう思ったし。けど、セクハラで訴えられた2019年頃から今でも干された状態が続いてるらしい。

 監督とかも出来て器用な面があるのに、残念やね。




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