[きょうの映画紹介] グリフターズ/詐欺師たち(1990)
グリフターズ/詐欺師たち(1990)
出演:アンジェリカ・ヒューストン、ジョン・キューザック、アネット・ベニング他
個人的おすすめ度:★★★★
詐欺師だって生きるのは大変なの系映画。GYAOにて視聴。
・Wikipedia
・Filmarks
母親が仕事(詐欺)の関係で家庭をあまり顧みず、反発心で17歳という若いうちから家を飛び出した息子。食い扶持の為に詐欺の腕を磨いた息子の顔を8年ぶりに見に来た母親。そして初対面の時からなぜか母親と反りが合わない息子の彼女。
息子の詐欺の腕前にそのうち気づいた彼女は大きな仕事を持ち込む。詐欺で稼いだ大金で良い生活をしていた時期があり、その頃のことが忘れられない。しかし息子は成功のイメージが出来ずにしっかりと断る。それを彼女は「あの女(母親)と会って何か吹き込まれたせいだ」と勘違いし思い込む。逆恨み、母親を雇って動かしているマフィアに母親が裏金を作っていることをタレ込む。更に、報復を恐れ家を飛び出した母親のことを追跡する。
…みたいな話。ジャンルの分類が難しくて、クライム映画と言うほど大きなクライムはやらかさない(やる前に終わる)し、サスペンス映画と言うほど事件性や緊張感がずっとあるわけでもない。どっちかっていうとヒューマンドラマの延長かなと。あとはロードムービー風味も少し。
セリフや掛け合いはしっかりしてたし、キャラも立っていて退屈しなかった。マーティン・スコセッシが製作していたのも効いてたのかしら。
被服・車・ロケーション・音楽、"今となっては"かもしれないけど観るべきポイントはいくつもあると思う。自分はこのおおらかな時代に作られた映画が大好き。
母親詐欺師役にアンジェリカ・ヒューストン、息子詐欺師役にジョン・キューザック、息子の彼女でこれまた詐欺師役にアネット・ベニング。
ただの詐欺師なのに妙に威厳があり上品なアンジェリカ・ヒューストン。当時22~23歳だが相変わらず東洋系っぽい顔立ちに黒髪でなんだかすごく親しみやすいジョンキュー。頭はクルクルパーだが愛嬌満点でめちゃくちゃ可愛らしいアネット・ベニング。
アネット・ベニングの可愛らしさは本当にちょっとずば抜けてる。正直な話、この時代のメグ・ライアンと良い勝負だと思う。
ストーリーの結末的には、詐欺師たちが「今までのツケを払わされた」って感じのあっけなく儚い終わり方なんだけど、その中でも必死に金をかき集めようとするアンジェリカ・ヒューストンの姿がねえ、良かったねえ。
おいちゃん、ディスク欲しくなっちゃったよ。