[きょうの映画紹介] プロヴァンスの休日(2014)

 プロヴァンスの休日(2014)

出演:ジャン・レノ、アンナ・ガリエナ他

個人的おすすめ度:★★★★☆



 疎遠な祖父が住む故郷に孫が初めて里帰り系ヒューマンドラマ映画。GYAOにて視聴。

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 主役はパリ(都会)に住む片親の一家で、仕事や離婚で身の回りが忙しい母親が個人的な都合でしばらくカナダへ行かなければならず疎遠になっていた祖父母に子どもたち(兄・妹・弟の3兄弟)を預けることになる

 母親は祖父と絶縁状態で、子どもたちが生まれてからこの20年ほどの間一度も帰郷しておらず3兄弟は生まれて初めてこの故郷であるプロヴァンスを訪れることとなる。

 都会のパリとあらゆることの勝手が違う田舎暮らし、また頑固で厳格な祖父とも折り合いが悪く、子どもたちにとっては居心地の悪い生活が続く。

 しかし子どもたちは他に行き場もなく、2ヶ月の長い夏休みをプロヴァンスで過ごさなければならない



 …みたいな話。いやー、しかしこれがねえ。もう。何とも言えんのですよ。ノスタルジックでねえ。ハートウォーミングでねえ。

 ここで自分がゴチャゴチャのたまうよりも、実際に観てもらった方がいいと思う。プロヴァンス地方のロケーションが絶品で、単に映像作品としても非常に優れているし、ドラマ作品としても優秀。文句が出てこない。



 田舎のちょいコワ頑固おジイにジャン・レノ、どちらかといえば子どもたちに理解のあるおバアにアンナ・ガリエナ

 3兄弟はみんな俳優としてはそこまで名前が届いてきてないけど、末っ子役の子がものすごくかわいい生まれつき耳が不自由で、理解のあるおバア・お兄・お姉とは手話でコミュニケーションが取れるものの、初対面で何も聞かされてないおジイとは会話にならない。しかし、おジイなりに田舎での生活を通して何とか交流を図ろうとする辺りもこの作品のポイントで。良いことがあると、屈託のない満面の笑みで返すんだよね。もうあの笑顔を見ると誰もがやられちゃうと思う。自分は正直、あの子の笑顔見たさにディスクが欲しいと思ってるぐらい。



 調べてみると、ブルーレイは発売されてなくて、そこそこ値段のするDVDだけなんだけど、それでも買うと思うね。これは。

 個人的にジャン・レノ出演作の中では最高かもしれない。「レオン」とかも良いんだけど、あっちみたいに人を殺したり死んだりはしないしね。




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