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【人生クッキング #007】昔の日本の権力構造は文化の差異である

こんにちは、ひろげとんです。

今日のトピックは「文化」についてです。
ライフハックについて書いている僕にはいつもとは違う内容です。
たまにはこういうのもいいかな、と思いまして…

ぜひ見ていただけると大変励みになります。
では、さっそく本題に入らせていただきます。
(前回の記事は文末に載せています。)

1. 江戸の成分は元禄と化政による

日本文化と聞くと、能とか歌舞伎とか相撲とか、和楽器とか色々とイメージは湧くと思いますが、源流は?と聞くと意外と分からないという方も多いかと思います。

実際僕もこの記事を書くまで分かりませんでした。

ではいつ頃生まれたのか?

能は室町時代に誕生し、歌舞伎は安土桃山時代に誕生したのが源流です。

さらに言うと、それが進化しかして今のような形になったのが江戸時代と言われています。

江戸時代には「元禄文化」と「化政文化」と呼ばれる二大文化が栄えました。

どちらも素晴らしい文化です。以下にどういった文化だったのかを説明します。

【元禄文化】
①元禄時代を中心とする江戸前期の文化
②主に上方(京都や大阪)で花開いた
③上方の豪商や武士が中心であり、華麗で人間味が重要である分化が特徴的


17世紀後半~18世紀初頭「元禄年間」を中心に隆盛した文化です。

特に京都や大阪などの上方で発展し、比較的富裕層の豪商や武士が担い手であったため派手な側面があり、また人間味を重視した作品が多いです。

この時代の江戸幕府では、文治政治(儀礼、法性、教化などの整備充実を通じて社会秩序の安定を維持しようとする政治)を基本に貨幣経済が浸透し、経済活動の活発化によって江戸では100万人を超える都市となり、京都と大阪は30万人規模の都市にまで成長しました。

例えば、日本独自の芸術である「浮世絵」が確立されたのがこの時代です。

現実社会を " 憂き世から浮き世へ " と称し、現実を肯定して楽しみ、そして辛い世の中を少しでも浮き浮きした気分で過ごすために、生きている人々の姿を絵画に描き出すというのが目的で生まれました。代表的な画家として挙げられるのが、尾形光琳や菱川師宣、葛飾北斎などです。



【化政文化】
①文化文政時代を中心とする江戸後期の文化
②主に江戸で花開いた
③庶民でも参加できるような派手を嫌う文化が特徴


1804年~1830年の江戸後期である文化文政と呼ばれる時代を最盛期とした、江戸を中心とした町人文化のことです。

浮世絵や滑稽本、歌舞伎、川柳などの一般的に知られている江戸の時代の町人文化が全盛期を迎え、国学や蘭学が大成した時期でもあります。

元禄文化との違いは上方から江戸に移っていった特徴であり、18世紀後半~19世紀前半には江戸の町人が経済的発展を遂げて新たに分化が隆盛します。

元禄文化のような派手さが少なくなり、この文化は大衆文化が花開いたということで庶民の参加に対する敷居が低くなりました。

寛政の改革が終わってからはしばらく平和な世の中であり、平和な世の中ということは人々が娯楽にお金を回す余裕が出てくるのでこのような文化が生まれたと言われています。

この文化で有名なのは「歌舞伎」であり、元々庶民向けでは無かったのですが庶民でも鑑賞できるくらいの価格帯に収まり、民衆に人気が出ました。

例えば脚本家の鶴屋南北が手掛けた " 東海道四谷怪談 " や市川團十郎、尾上菊五郎などの名優や作品が知られています。

またこの時代には「滑稽本」や「人情本」「読本」「合巻」などの読み物も流行しています。

https://rekisi-daisuki.com/entry/2021-11-10#i-10

2. 江戸時代の権力構造 = ヨーロッパ

では、本筋に戻してタイトルにもある通り権力構造が文化の差異であることについて話を進めたいと思います。

日本の現代の権力構造とはどのようなものなのか?

ひとことで言うと難しいですが、多数の組織に分断されていてどの組織も明確に国の政策に対して決裁を執るような人は実質的には誰も居ない、という特徴があります。

民主主義を掲げていますが、この主義は市民が主体にならないと成立しない主義です。

フランスなどのヨーロッパなどは非常に市民の力が強いので民主主義に適合した組織構造であると言えます。

さらに上流階級と下層階級の区別がはっきりと示されています。
例えば居住地域や空間、衣食住など全てです。

上流階級なら服の質もいいですし、住居も豪邸が基本ですし、高品質のものばかり食べます。
下層階級は全くの逆です。

でも下層階級には日本より保障制度が完備されています。それは「文化」の差異であると思いませんでしょうか?

日本でも先ほど話した通り、江戸時代の元禄文化や化政文化の時代には文化間で担っている対象者が違いました。

元禄文化なら上方であり上流階級、化政文化なら江戸であり庶民階級(下層階級とも言えるだろう)を対象に隆盛した文化なのでこれははっきりと文化による違いであって、当然権力の差異もここで生まれたと言っても過言ではないと認識できると思います。

そういった時代が日本にもありました。

3. 曖昧な組織構造が生む、権力の雑な扱い

では現代の日本にまたフォーカスを当てたときにどう見えるでしょうか?

文化による権力構造は跡形もなく消え、民主主義を掲げて市民に力を渡そうとしたら上手く行かず、結局既得権益と呼ばれる人たちの絶対王政となりました。

いわゆる「権力の不明瞭さ」です。

さらに言うと、JASRACが最近「日本の小学校の音楽教育から和の音楽を失くし、最終的には音楽は生徒の選択制とする」という支離滅裂な論理を打ち立てさらに階級と呼ばれる構造を曖昧にしたことは鮮明な記憶ですね。

これは第二次世界大戦の敗北によってアメリカナイズドされた歴史の影響であり、右向け右の日本の国民性が民主主義に適していなかったからなのか。

あるいは、アメリカの属国になり安全保障条約の安心感によって国民の気概が削がれたのか。(これに関しては最近の若者は警鐘を鳴らしていて、少しずつ立ち上がっているレジスターが増えている印象なので一概にそうとは言えない)

分からないですが、少なくとも現状は一部の人間のための王政となっています。

4. 民主主義は限界なのではない

何を問いたいかというと、本来の民主主義が最も健康的な権力構造であり、日本もその状態に再度構築していくべきであるいうことです。

なぜなら上流階級は多額の税金を納付し、下層階級はその税金で作られたインフラや医療施設などを様々な保障制度を駆使してほぼ無料で使える、という経済の循環が成り立ちやすいからです。

そして資本主義とも実は相性がいいからです。

相性が悪いという意見が散見しますが、それは権力構造が不明瞭だからです。
はっきりと区別しないからそういうことになると考えられます。

実際にヨーロッパなどの国々は資本主義ですが民主主義としても成功しています。

民主主義は限界がきているのではなく、限界を作っている根本が原因です。

日本でもそのような時代があったからこそできるはずですし、そのような国民性を持っているとも考えられます。

むしろヨーロッパよりも適性があるのではとさえ思えます。

今一度、既得権益に頭を撫でられるような権力構造を壊し、リディファインしていく必要があると僕は提唱します。

そのためには日本の文化の力を理解して再度拡散し、根付かせていくことがとても大切です。

5. まとめ

皆さん、どうでしたでしょうか?
「権力構造の再定義には文化の力が必要である」、とても大切な考え方ですね!

何か意見などあればコメントいただけると大変嬉しいです!

では次回のNoteもお楽しみいただければと思います!

今後とも応援よろしくお願い致します。

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