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男女関係の勘違い

本当に心から愛していてもそれを心の中だけで思っていたのではほとんどの場合、相手には通じていません。また相手に気を遣い過ぎても本来自分の持っている魅力を損ねてしまう場合があります。この辺りのさじ加減は難しいものです。

愛の痛み

本当の愛はお金が掛かるだけでなく多大な時間や労力を要します。例えば妻や子供に善意を示そうと思えば、以前ならデパートへ行き、プレゼントの品定めをして、お金を払ってその商品を購入し、きれいな包装紙で包まねばなりません。

もし愛が心の中にあるだけでいいのなら妻や子の誕生日に心の中だけで『おめでとう』と言ってさえいればいいという事になります。これで愛や善意が相手に通じたらこれは奇跡です。しかし多くの男性はこの奇跡を信じたがっています。

会社の人間関係についても同じで、言葉や態度による『善意の交流』や『連帯感の確認』ができなくなると、心の中に倦怠感・悩み・憎しみ・嫌悪・羨望・嫉妬・恐怖といったネガティブなエキスが発生してそれは対立や抗争に発展します。心の病はこ辺りから芽を噴き始めます。多くの場合、私達は粗悪な感情に悩んでも、それがどこから来ているのかについては無頓着です。

多くの場合『粗悪な感情は裏切られた愛の残骸です』裏切られた愛の残骸が粗悪な感情に変身したのです。同情を示して許しを請い、言葉と行動の愛を示せば、その粗悪な感情は生まれ変わります。

優しすぎる事

一方で気遣いしかできない男性は女性を魅了する事はできません。男性としての色気を感じさせる事も難しい。もちろん紳士的な姿勢や『細かい気遣い』がさりげなくできる男性は人気が高い。これらの要素なしに女性と向き合うのはかなりのバンデとなります。しかし、気遣いばかりで自分を持たない男性に色気はありません。

女性からすれば過度に気を遣われるとかえって居心地を悪く感じます。息が詰まるのです。『私も気を遣わなければいけないのかしら』そう感じさせてしまい、窮屈な状態に追い込みます。

特に関西では優しすぎる男性はつまらないと判断されます。大阪から東京に来ている女性と話すと『東京の男性は冷たい感じもするが、女性に優しい』とのコメントが多い。それは褒め言葉であると同時にある種の指摘も含まれています。もっと聞くと『ツッコミがないからおもろない』と本音を吐露します。『グイグイ来んからつまらん』それが彼女達の本音です。

女性がボケたら『なんやそれ』と間髪を入れず返す。関西ではこれが一般教養でありマナーです。気遣いの代わりに上手なツッコミやイジリを心掛ける。前に出る。その方が実は女性を心地よくします。『お行儀よくしなければ』という壁が崩れて肩の力が抜けるのです。

古代エジプトの場合

『紳士的な気遣いができる男性が好かれる』その言葉を信じすぎて嫌われる男性、あるいは女性の顔色を窺いすぎてビクビクする男性。残念ながら彼らは女性に色気を感じさせる事はありません。ツッコミとイジリを忘れてはいけないのです。

たまには『ガツン』と言ってみる事も必要です

口説き文句以外でも、女性には多少高圧的に言える場面もほしい。そうしないと男の色気は発揮できません。全ての女性に対して常に高圧的に出ろと言っているのではありません。人として許せない言動をする相手には、それがたとえ女性であろうとガツンと言うべきです。

『嫌われてもいい』くらいの気概がないと『オスの色気』は生まれません。間違った行動をする女性まで特別扱いする男。そんな男性をときおり目にします。事情も分かりますが、職場の雰囲気を悪くしたくない。彼女に振られたくない。妻を怒らせると何かと面倒だ。様々な考えもあるでしょう。

『話し合いの成立しない相手』というのは存在します。『そんな時間があったら自分のやるべき事に集中した方がいい』それも一理あります。しかし、一度は『No』を言ってみないとあなたの意志は相手に永遠に伝わりません。

筋の通らない女性の言動を容認する。そんな男性が『わがまま』『自分勝手』で『不愉快』な女性を増殖させます。女性の尻に敷かれていると、男性はその男らしさそして、男本来の物腰や色気まで全てはぎ取られてしまいます。

武士はこうでした



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