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事業計画は役に立ちます

常に進化する世間で競争力を維持するには会社は常に創造的な集団でなければなりません。現状に満足する事は退歩に繋がります。クリエイティブな何かを常に集団に導入し続けていかなければ継続した進歩、発展は望めません。現状維持で事を済ましていくリーダーの意識は集団に同様の影響を与えます。そのようなタイプの人がリーダーになった場合は集団にとって悲しむべきことです。

会社がある程度の規模になり、今までに取り組んだ事の無い新しいサービスや開発商品の販売計画を作る時にはメンバーの合意を得た上で、ワクワクするような魅力があって実現可能と思えるような内容にする必要があります。

意識を高める事業計画

『うちの会社はすばらしい可能性を持っている。今はまだ小さいけど将来は大きな発展が期待できる』という事を日頃から話をして、ベースを作った上で食事をするとか一杯飲む機会を設けて『来年は今年の倍ぐらい売り上げを伸ばそうと思う』と切り出します。これはキョーセラ創業者の稲森さんから学びました。

その時に仕事はあまりできなくてもお世辞上手な者を横に置いて『社長そうですね、やりましょうと言ってもらいます。頭が良くて仕事はよくできる人を傍に置いていると『社長それは無理です。なぜならば』と長々と出来ない理由を並べ立てるような人は何も言えなくなってしまい、いつの間にか社長に同調して経営者が立てた当初の数字よりさらに高い目標がその場で全員の合意のもとに決まってしまうような事さえあります。

経営も心理学です。低すぎるような目標であっても冷ややかな者に口火を切らせば『無茶です。出来るわけがありません』となって、もう経営者の望む目標が実現する見込みは全く無くなってしまいます。

目標は高く設定し、それにチャレンジしていく形を取るべきと思いますが、あまり目標が高くて挑戦しても今年も来年も駄目と続けば、経営目標が空念仏になってしまい、やがて誰も真剣に受け取らなくなってしまいます。だからと言って前年にわずかに上乗せしたような経営目標であれば会社はダイナミズムを失ってしまい、メンバーの士気を高められません。

大事なのはメンバーの気持ちをリフレッシュして、何としても目標を達成したいという思いを率直に投げかける事です。

胃袋が開いている時は心も開いてます

前例のない事に挑戦する時

前例のない事に挑戦する時には周囲の反対や反発は避けられません。それでも自分の中に『出来る』という思いがありそれが既に実現しているイメージが描けるのであれば大胆に構想を拡げていく事です。

構想そのものが大胆過ぎる位の楽観論に基づいてその発想の翼を広げるべきであり、周囲にもアイデアの飛躍を後押ししてくれるような楽観論者を集めておくのがいいのです。

以前私はよく新しいアイデアを思いついた時『こういうアイデアを思い付いたのですがどうだろう?』と幹部を集めて意見を聞く事がありました。そういう時、難関大学を出た優秀な人ほど反応が冷ややかでそのアイデアがどれだけ現実離れした無謀なものであるか、事細かに説明してくれました。

彼等の言う事にも一理あり、その分析も鋭いのですが、だからと言って出来ない理由ばかりをあげられると、どんないいアイデアも冷水を浴びせたように萎んでしまい、実現できなくなってしまいます。

そういう事が何度かあった後、私は相談する相手を変えました。つまり、新しく難しい仕事に取り組む時には頭はいいが悲観的な方向にばかり進むタイプよりも、すこしオッチョコチョイで私の提案を無邪気に喜んで『それは面白い、ぜひやりましょう』と賛同してくれる人を集めました。構想を練る段階ではそれくらい楽観的でちょうどいいのです。

ただし、その構想を具体的に計画に移す時には悲観論を基礎にあらゆるリスクを想定して慎重かつ細心の注意を払って厳密にプランを練るべきです。大胆で楽観的にというのはあくまでアイデアや構想を描く時に有効なのです。

そしてその計画をいざ実行する段階になったら再び楽観論に従って思い切って行動に取り掛かるようにします。すなわち『楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する』事が物事を成就させて思いを実現する近道です。

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