見出し画像

智慧は知識に勝る

大学の先生の授業は面白くないという生徒の意見を聞く事があります。大学教授は研究者であって教育者ではないという事も関連しているかも知れません。日本の学校教育は知識の幅を増やす事が目標になっているからなのかも知れません。

実生活の中で自分の脳で考え、事象と照らし合わせる事で深くできる智慧の部分を増やす事が本当の自分の成長につながります。

智慧は知識に勝る

知恵は知識に勝るというのはパスカルの言葉です。つまり知識は人の話や雑誌、本等から得る事ができますが智慧はそうではありません。自分自身が仕事の場や実生活の場で起こる問題や課題を解決・改善すべく苦悶する中で経験する事でしか得られません。

知識は体系的に整理され、誰もが同じ条件でいつでも学び取り物事の理解に役立てられます。しかしそのままでは仕事や生活に応用できません。経験というるつぼの中で性格、資質、才能が相互に作用し合い、智慧として生まれ変わって始めて事をうまく処理し、新たな仕事を創り出してゆく力が備わります。

知識は教える事も学ぶ事も出来ますが智慧は教える事も学ぶ事もできません。自分で経験して獲得する以外にありません。それだけにパスカルの言葉のように『智慧は知識に勝る』価値があります。

情報がマルチに急速に進展し、知識が洪水となって多彩なメディアに溢れかえっているせいもあり、今日の傾向として知識ばかり詰め込んで智慧の乏しいビジネスマンが目立ってきているように思います。

多くの知識を備えるだけならパソコンに取って代わられます。智慧を開発し駆使して仕事に柔軟に創造的にこなしていけるように、知識を学び取る以上の努力を智慧を生み出す事に向けていきたいものです。

そうする事で、どんな状況や事態にも臨機応変に反応して的確で素早い行動を取る事ができます。

知識に偏ったビジネスマンはどうしても仕事の処理がルーチーンになり、行動が定型化してきます。一日にひとつでもいいので何か智慧を生む工夫や智慧を生み出す努力をして行きたいものです。それには発生する事に対して有意注意で取り組むべきと思います。

智慧はそのまま力になります。智慧と言う力は生かせば生かすほど磨かれて更に深みを増していきます。知識志向の仕事のやり方では型通りの成果しか期待できません。智慧志向に転じる事が成長につながります。

フクロウ

時間を忘れて友達と遊ぶ子供の時間は成長に役立っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?