見出し画像

チームワーク

二人以上の人や組織が一緒に仕事をする時、チームができます。その時のチーム作りの原点や基本の考え方の違いにより成果が上がり易いチームと上りにくいチームができてしまいます。1+1=2未満になってしまうチームの特徴として、役割を決めた後のダメ上司による管理主義の蔓延があります。

管理主義とは

大きな組織で知的レベルが低い人が管理職になると、『自分が偉くなった』と錯覚し易いものです。そんなバカ管理職ほど、部下のあら探しを自分の『仕事』にしてしまいます。当然『部下のあら探し』をする上司の下では、部下はモチベーションは下がり、やる気を失い、結果部署全体でマイナス効果が大きくなります。

その結果、会社全体の『稼ぎ損ね』が大きくなります。会社のトップは本来、社員の行動よりもその損害額の方こそ『管理』したいと思っています。

部下は『自分は評価されていない』『上司が無能である』『部署にチームワークが無い』等、何かしらの不満を持っている事が多いものです。上司の仕事は常に部下の不満に耳を傾け、出来る範囲でそれらを少しでも減らす事です。それが出来れば部署全体の生産性向上に繋がります。

多くの会社では『管理主義』が広がった事により書類の印鑑数が増えます。また同時に上司の指示がないと動けない『指示待ち社員』が増えます。一方、会社のトップは常に自分の頭で考えて動き、結果を検証できる『プロ社員』を育てたいと考えています。

一度でも自発的に仕事に取り組む楽しさを知れば、その社員のモチベーションは上がり、後は放っておいても会社の為に頑張って働いてくれます。例えば、有給休暇を取る社員に『休む理由を教えてほしい』と言ってはいけません。

一緒に居たい人になる

その反対に生産性が上がるチームでは仕事の成果が1+1=2より大きくなります。その理由として考えられる要因が、上司が部下にとって一緒に居たい人になるという事があります。メンバーの仲がいいというのはグループIQが高いという事です。

分かり易い例として、神社へ参拝する前には手水で手を清め、口を漱ぎます。先ず柄杓を片手に持ち、もう片方の手を洗い、次に持ち替えて別の手を洗います。そして、柄杓を片手に取って口に持っていき、口を漱ぐという作業手順になります。ところがある時、友人が手に持った柄杓で水をすくうと私に差し出しました。私はその水で両手を洗い、口を漱ぎました。

それから、私は友人から柄杓を受け取り、友人に倣って同じ事を行いました。つまり作業としての合理化ができました。加えて、その事があってから、その友人をとても身近に感じるようになりました。

自分だけを軸として物事を考えているか、相手を軸とする発想を持っているか。『自分軸』はいわばエゴから生まれたもの、それに対して『相手軸』は愛から生まれたものだと言えます。

私達は柄杓で各自の手を洗う事も、相手の手を洗う事でも、どちらでも好きな方を選べます。つまり『自分一人の為だけ』の人生を選ぶ事も出来きるし相手にエネルギーを注ぐ事もできます。それによって自分自身も得るものが大きいという事はそれを実践して初めて理解できます。

『誰も分かってくれる人が居なくても、あの人ならきっと分かってくれる』とか『あの人は私を気に掛けてくれる』と言う人が居るだけで満足できます。そして、そう言う人の傍に居たいと願います。『相手軸』を持ち、相手にエネルギーを注ぐ。そう言う関係を作る事が、生産性を向上させます。

『あなたに話を聴いてもらいたい』『あなたにいい影響を与えられた』といわれる上司でしょうか、取引先でしょうか? 友人に『あなたと居ると何だか楽しい』『あなたの共感が欲しい』と言われますか? 家族に『悩みを話したい』と言われますか? お互いに高め合う関係になるには、『一緒に居たい人になる』のが大事です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?