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コーチングと習慣のリズム

後継者を育てて仕事を成功へ導くには先ず自分のコーチング能力を高めた上で、成功へのリズムを習慣化して後輩や後継者に理解してもらう輪を広げる事だと思います。

コーチとしての能力

仕事ができると思っているビジネスマンの多くは自分が成功したのだから後輩や部下も同じようにすればうまく行くと信じ込んでいる傾向があります。しかし仕事ができる事と部下の育成や教育は別の問題です。実際には人はそれぞれ違うので成功する為の方法もそれぞれ違います。その点、明治維新の前に松下村塾を主催していた吉田松陰さんは塾生と接する際の言葉遣いまで気遣っていたそうです。

コミュニケーションにおける誤解

代表的なものは自分の言った事が自分の意図した通りに伝わっていくと思い込んでいる事です。私達は正しい事を言えば相手は行動を起こしてくれると思っています。しかし人は聞きたい事を聞きたいように聞いているだけで、自分に都合のいいように解釈するのが現実です。人はそれぞれ違うという事実を元にして1対1のコミュニケーションを作り出す必要があります。

コーチングとは

コーチングとはコミュニケーションを交わす事を通じて相手の目標達成に必要な技能や知識、ツールを備えてもらうプロセスです。必要なのは『視点』を変える事であり、『気付き』を促す事で教える事は最小限に抑えるべきです。

先ずコーチには相手の話をよく聞きそして聞き分ける能力が求められます。相手がどんな価値観を持っているか、どんな動機で行動を起こすのか、どんな才能や資質を持っているのか、どんなタイプの人なのか、などの課題を持って話を聞き、聞き分ける必要があります。この場合、警察犬の訓練に似ているところがありますが、初めに相手との間にしっかりした絆を創らないといい結果は得られません。

良い聞き手とは

① 最後まで口を挟まずに聞く事。その為には時間が掛かる事を知っている事。
② 相手が聞かれているかどうか不安にならない程度に時々相手に伝える。
『今の話は分かった』『自分にも思い当たる節がある』『それから?』等
③ 沈黙が流れてもそれを共有します。沈黙に耐える事で相手の話を本当に聞く用意がある事を知らせる事ができます。
④ 効果的な質問を創り出す。質問は知らないからするのではなく、一つの事に対する視点を変える為に行います。抽象的な話が続いた時には『もう少し具体的に』とか『私にも分かるように話してください』などが有効です。
⑤ 相手の話に脈絡が無くても、論理矛盾を起こしても問題ない事を了解している事。人は自分の内側の情報を一度外に出してから認識します。つまり人は考えている事を話しているのではなく、話していく事で自分が何を考えているのかに気が付くという部分があります。

十人十色ですかからこれだけいたら大変だ

成功のリズム

これは米国の成功哲学者であるナポレオンヒル氏の著書から得た内容ですが、大自然はあらゆる場所でその環境特有のリズムを持っているという事です。そしてそのリズムの及ぶ範囲にあるものは全てそのリズムに同調するように作られています。唯一人間だけが思考によって自分独自のリズムを創り出す能力を持っています。

ただしヒプノティックリズム(習慣のリズム)によって周りの環境に影響されるようになり過ぎてしまうと、もうこの機能は使えません。どの家庭や職場にも、どの町にも通りにも集会所にも他とはっきり区別できる独自のリズムがあります。

権力、成功、富について考える人間はそういったものを引き寄せるリズムを創り出します。習慣が思考のリズムを生み出し、そのリズムによって、いつも考えている内容が具体的なものになって引き寄せられます。ヒプノティックリズムは磁石が同じような性質を持ったものを引き付けるのに似ています。

だからこそ貧者は貧者だけで集まろうとします。『同病相哀れむ』の例えです。またこの事により一度成功した人は、その後はそれ程努力しなくても次々と成功出来る方法を発見できます。

成功経験のある人は意識的にも無意識的にも成功を期待し、その実現を強く願う事によってヒプノティックリズムを利用します。その強い願いが習慣となり、その習慣がヒプノティックリズムを生み出します。その結果、同調するものは引き寄せられるという『引き寄せの法則』によって願いが現実に近づきます。コーチングの効果も出てきます。

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