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相手を思いやる

個人としての人間関係や組織と組織の関係を良くしていきたい時に役立ついい方法があります。

相手を思いやる心

『この人の本当の素晴らしさが出てきたら、もっと素敵な人になる』と思ってもらえるとたとえそれを言葉で表現してもらえなくても『自分のいい所を見てもらえた。この人は私を分かってくれているのだ』と感じます。

人間関係では『どうしてあんなことをするのだろう』とか『どうしてこんなことをやってくれないのだろう』とか相手に対する不満を抱きがちです。そういう時は、つい相手を批判的に見てしまいます。

しかし相手に対して『今何か問題を抱えているのかも知れない』と思うとこちらも余裕が生まれます。そのように見る事で自分の心の平静を保てるし、相手も『分かってもらえている』と感じてくれます。人は『自分の最高の未来を見てくれる人を好きになります。これは男性も女性もかわりません。

自分が100%でないことが分かっていて、そこから成長したら素晴らしい人になれる事を信じてくれる人。多少失敗しても大きく構えて受け入れてくれる人そのような人は魅力的だし『器の大きさ』を感じます。この様な相手に対しては誰もがこの人の為に頑張りたい。何かをしたいと思うものです。

このような付き合い方ができるとお互いの『いい所』が引き出されます。自分のいい所を見てくれる人の言葉は人生の支えになります。うまくいっていない人ほどその傾向があるようです。意識して相手の『未来』を見られるようになりましょう。

自己開示

『自分の内面や個人的な情報を包み隠さずさらけだす事』です。そうする事で相手は『この人は自分に気を許している』『自分の事をそれだけ信用してくれているのかも知れない』という気持ちになり、ひいてはそれが信頼を深める事につながって行きます。

これは作者の司馬遼太郎氏の『龍馬がいく』の内容ですが。この自己開示の術に長けていたのが明治維新の功労者の一人桂小五郎です。倒幕と言う偉業は薩摩と長州が同盟を結ぶ事で成し遂げられた訳でしたが当初薩摩と長州は犬猿の仲でした。そこで坂本龍馬が間を取り持つべく数回にわたって会談をしました。

桂小五郎は西郷隆盛に対して、いきなり本論に入る事なく、こんな話から切り出したそうです。

『実は私、水虫に悩まされているのです』『もう痒くてたまりません』『本当の事を言うと私は神経質で物凄く心配性なのです』

毎回毎回こんな話を聞かされていた西郷は次第に『桂さんは自分に気を許している。信用してくれている証拠だ』と思うようになり、ついに同盟を結ぶに至りました。

40歳の頃、マスカットにて
30歳の頃、アンマンにて

『この人と親しくなりたい』という人がいたらまず自分から心を開く事です。弱点はもちろん自分と言う人間の内面の一部をさらけだしてしまうのです。表面上だけ取り繕っても相手は心を開きません。本論に関係のない自分の欠点を自己開示をするほど相手の好感度は高まるようです。

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