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5月ですね。

5月ですね。4月の制作は、P20号が3点でした。4月20日から、ブリュッセルのNoon consulting art で始まった、竹本博文個展『peripheral sentiment』は、引き続き、絶賛開催中です。6月15日ぐらいまで続く予定です。

さて、この個展の準備をしていて、気が付いたことがあります。事前にギャラリストから、書面のインタビューを受けたのですが、そこに名前が出てきた、山口昌男とは誰ですか?と質問されました。英訳された書籍を探しても、見つからないと言うので、その時は、ChatGTPで人物像をまとめたテキストを送りました。

確かに、山口昌男の真骨頂は、本人が縦横無尽に世界中を飛び回り、離れていたものを混ぜ合わせて、異化を起こすところにあります。著作もたくさんありますが、それより、エーコでも、レヴィ=ストロースでも、ヤン・コットでも、直接友達という関係性が重要だったので、本人たちが亡くなれば、歴史に掬い取られず、埋もれて行くのは、必然かも知れません。まあ、国内は別ですが。

現代美術は表現だけでなく、作家の哲学も重要視されます。僕のベースは、山口昌男で、その上に、どんどん興味があるものを乗せて構築しています。ですが、もしかして、それほどまでに、世界の人々が、山口昌男について、知らないのならば、彼の理論を丸呑みして、自分の言葉で、それを語れば良いのではないかと思いました。

重要なのは、制作における哲学の、普遍的な価値です。そこを補強するために、自分の中に山口昌男を取り込む感じでしょうか。まあ、今までもやってきましたが、もっと徹底的に。

しかし、彼の著作を熱心に読んでいたのは20代の前半でした。本もほぼ処分したので、今、買い直しています。だから、しばらくは、山口昌男にどっぷりハマろうと思います。

#アートの思考過程

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