マガジンのカバー画像

アートの思考過程

86
現代美術活動の中で考えるたこと。
運営しているクリエイター

2020年2月の記事一覧

『現代美術』

『現代美術』

「現代美術」って何でしょう。検索すればすぐに答えは出ますが、美術の全てを自分の中で再定義するのが自分のスタイルなので、ちょっとだけ考えてみます。ただ、何の裏付けもない話なので、こんなことばかり考えていると、どんどん世間とズレて行ってしまいそうです。でも、アーティストなんて、世間とズレてなんぼですよね。

まず「現代美術」の、「現代」と「美術」を分割して考えます。

現代とは何でしょう。もち

もっとみる
読書『芸術の哲学』

読書『芸術の哲学』

渡邊二郎著『芸術の哲学』(ちくま学芸文庫/1998)を読みました。大変面白かったと同時に、勇気付けられました。少し前に『美/学』という教科書みたいな本を読んだのですが、その中でこの本が参考文献として紹介されており、きっと良い本に違いないと思って手に取りました。僕がこの種の本を読む理由は、現代美術は西洋美術だから、西洋を理解しないと本当の意味で作品を作れないと思うのと、もう一つ、自分の考え(自分が再

もっとみる
2月ですね。

2月ですね。

2月ですね。1月の制作はP20号が3点でした。良し悪しは分かりませんが、以前に比べれば少し時間をかけて描いています。

さて、数日前に坂本龍一さんの「音楽の力は恥ずべき言葉」と題した新聞記事がありました。それは「ナチスドイツがワーグナーの音楽をプロパガンダに利用し、ユダヤ人を迫害した歴史」があるからと説明しています。つまり音楽が持つ暗黒の力が使われるのを自ら戒めているということです。

これは

もっとみる