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#素粒子

素粒子の探究

現在の素粒子論では、わたしたちの身の回りにあるすべての物質は、「素粒子の標準模型」に含まれる十七種類の点粒子(=素粒子)の組み合わせでできていると考えられている。しかし、自然界の基本となる単位は何かについての探究は、それで終わったわけではなかった。いま、素粒子の標準模型には二つの大きな問題があることがわかっている。
一つは、宇宙の大部分は標準模型では説明できない部室でできていることが判明したことで

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「弦理論」って、何?

「弦理論」って、何?

現在の科学では、十七種類の素粒子が確認されていますが、それらをそれぞれ一種類の弦の異なった振動状態と考えるのが、弦理論です。弦が振動状態によって、電子になったり光子になったりすると考えるのです。ただし、ここで考えている弦とは、一次元の広がりを持つとはいえ非常に小さなものです。だから素粒子は点粒子であると考える標準模型と矛盾することはありません。
弦理論を提案したのはシカゴ大学の南部陽一郎と日本大学

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「素粒子の標準模型」って、何?

「素粒子の標準模型」って、何?

それはこの世界、宇宙を形づくり、動かしている素粒子の種類・基本を、ギュッと図表にしたありがたい経典・曼荼羅図(?)です。
素粒子には、物質を作る粒子と、力を伝える粒子、質量を与える粒子、があります。物質を形成する粒子はフェルミオンと呼ばれ、3つの世代があります。力を伝える粒子はゲージボソンと呼ばれ、電磁気力を伝える光子(光は実は電磁波の一種なのです!)などがあります。質量を与える粒子はヒッグス粒子

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