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フルスイングするのは意外と難しいんですよ

こんにちは、サラリーマンOBの谷です。

今回は野球、バッターのことを中心に書きました。

一連の動作の中に

野球でバッターがフルスイングせず
当てに行ってるシーンをよくみますよね。

なぜなんでしょう?

バッターボックス内の一連の動作は

1 体重移動とスイング準備(投手の動作とタイミングを図る)
2 ボールを見ながらスイング始動
3 ボールに向かってスイング
4 バットとボールが接触する(空振りの時は接触しない)
5 フォロースルー

ザッとこんなところです。

簡単そうですね!

でも難しい。

駆け引き

一連の動作中に駆け引きがありますよね。

上記のNo2〜4で
バッターは
コース、球種、ヒット可否を
瞬時に判断しているんですよ。

直球ばかりだったら球種の判断がなくなり、
ほんの少し時間に余裕ができて判断が楽になります。

球種もストレートを軸にスライダー、
フォーク、シュート、チェンジアップetc

相手投手によって同じ球種でも落ち方や曲がり方、
スピードが違うので投手のデータも頭に入れて
バッターボックスに入っています。

相手ピッチャーもバッターの苦手な
コースだったり、球種で攻めてきます。

これだけ駆け引きがある中、
常にフルスイングすることが
できるのはすごい事だと思います。

どうしても予測したボールじゃなかった時に
バットを止め得ようとしたり、
当てに行ってしまうんですよね。

「なんでワンバウンドになるようなボール球を振るんや!」
あてに行ってボテボテのゲッツーやんか!」
しっかり振らんかい!

そんなシーンをみますよね。

なぜそうなるの?

体は無意識に反応してしまう

その理由が今まで書いてきたことにあるんです。

例えばストレートが150Km以上
出る投手に対してストレートを待っていたところで
チェンジアップが来たとします。

その判断はすでにスイングの真っ最中に下されます。

脳は

しまった。

ストレートちゃうやん!

もう動作は止まりません。

脳が意識しても、体がボールを追いかけて
バットに当てようとしてしまいます。

この結果が当てに行くです。

経験値が高いほど無意識に体が動く

野球を長くやって訓練された選手だから
尚更、体が反応してしまうんです。

そんなことを頭に入れて見てみると
意識して空振りができる選手はすごい、の一言です。

カウントがまだ追い込まれる前に
狙い球のタイミングでフルスイングする。

当てに行くそぶりが全くない空振り。

追い込まれていたら当てに行くでしょうが
この場合の空振りはOKですね。

・体を解せる
・タイミングを測れる

これで次の投球に対する準備ができる。

逆に
・狙い球がバレバレになる。

でも、
このフルスイングで投手、捕手を
騙して裏をかく、決め球を迷わせる事も・・・

これも駆け引きです。

やっぱりフルスイングは意外と出来ない

今まで書いてきた駆け引き、心理戦や
体の無意識下における反応の結果、
意識してフルスイングすることが
妨げられてしまう。

野球観戦は考える時間があるから面白い

常に動き続けるスポーツと違って、一球一球区切られ
攻撃と守備が入れ替わる。

その間の時間がいろいろな作戦や
戦略、指示を生み出し結果が出る。

その結果が観戦している私たちの
読み通りだったりすると
監督のような気分になっている!?

そんな楽しみ方もあるから野球観戦はやっぱり面白い。



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